現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【10年ひと昔の国産車 25】マツダ アクセラはヨーロッパが認めた走りをさらにブラッシュアップ!

ここから本文です

【10年ひと昔の国産車 25】マツダ アクセラはヨーロッパが認めた走りをさらにブラッシュアップ!

掲載 更新 2
【10年ひと昔の国産車 25】マツダ アクセラはヨーロッパが認めた走りをさらにブラッシュアップ!

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「マツダ アクセラ」だ。

マツダ アクセラ(2009年:2代目)
「Zoom-Zoom」を合言葉に、常に走る楽しさや喜びを伝えることをテーマとして全社的に取り組んできたマツダ。ロードスターやRX-8などのスポーツモデルだけでなく、どのモデルにも走りへのこだわりを注入している。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

その代表モデルといえるのが今回投入された新型アクセラだ。先代アクセラは世界のCセグメントをターゲットに本腰を入れて開発した結果、世界100カ国で累計200万台を販売し、マツダの年間総販売台数の3分の1を占めるまでに成長した。その割には日本であまり見かけることが少ないのは残念だが、逆に高速レンジでの走行を余儀なくされる欧州で認められていることがこのクルマの価値を物語る。

新型アクセラのポイントは、この走りのよさをさらに進化させるとともに、視覚的にもダイナミックさを強調している。中でも走りの頂点を極めるのは「マツダスピード アクセラ」だ。先代同様、エンジンは2.3Lの直噴ターボを搭載し、264ps/38.7kgmのスペックも変わりない。まさに世界最強レベルのFFスポーツというわけだが、マツダはさらなる走りへの追求を行なってきた。

まず、ノーマルボディの剛性アップに加えて、フロントクロスメンバーやトンネルまわり、リアサスの取り付け部などを集中的に強化。ステアリングギアボックスの支持部分も2点から3点支持へと変更した。また、トランスミッションもギア比を全面的に見直した上に高速寄りにすることで、各ギアへのつながりを良くしている。LSD(リミテッド スリップ デフ)はトルセンタイプを採用。またボンネット上にエアダクトを設けて、インタークーラーの冷却性能を向上させている。

カタログで見る以上に大がかりな変更を受けた結果、走りは期待どおり。ひと口に言えば昔ながらのFFターボを、現代風にアレンジしている。ストロークの大きなシフトも古めかしいが、ひと吹かしすると低回転ではシュワッとターボ独特の吸気音によってインパクトは十分。大型タービンらしく本格的な立ち上がりはやや遅れるものの、3000rpmを境に一気に加速感を増す。6500rpmでシフトアップするとパワーの落ち込みはなく、エンジン回転がシュンと跳ね上がるのに合わせてスピードもアップしていく。

加速中は常にステアリングがセンター付近にグッと寄せられる感があって、いかにもFF的だが、ラインの乱れは少ない。グイグイとフロントを引っ張っていってくれるぶんだけアクセルに対する応答もよく、狙ったラインをスロットルで微妙にコントロールしていける。

リアの接地感が高まったことで限界付近の動きも穏やかになり、FFスポーツらしい走りを忠実に実現している。乗り心地は硬めで排気音も大きめだが、突き上げ感が先代より緩和された点は評価できる。

環境性能も大事だが、走りの楽しさを振り返ってもらえる意味ではとてもよくできている。ラゲッジスペースにはゴルフバッグが横には入らないが、昔ながらのターボの刺激とFFスポーツハンドリングの楽しさは、代えがたいものがあった。

[ アルバム : マツダ アクセラ(2代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

全長4.6m級の「“4WD”スポーツカー」がスゴイ! 1.5リッターエンジン搭載で「370馬力」超え&開放感抜群の“オープンボディ”も魅力! 2人乗りのBMW「i8ロードスター」とは?
全長4.6m級の「“4WD”スポーツカー」がスゴイ! 1.5リッターエンジン搭載で「370馬力」超え&開放感抜群の“オープンボディ”も魅力! 2人乗りのBMW「i8ロードスター」とは?
くるまのニュース
Moto3バレンシア予選|古里太陽、9番手3列目スタートに。ポールポジションはフェルナンデス獲得
Moto3バレンシア予選|古里太陽、9番手3列目スタートに。ポールポジションはフェルナンデス獲得
motorsport.com 日本版
連載:ストリートスナップで見る東京ニュー・ジェントルマン(テーラードジャケット編)──Vol.3 金山大成
連載:ストリートスナップで見る東京ニュー・ジェントルマン(テーラードジャケット編)──Vol.3 金山大成
GQ JAPAN
「長距離ツーリング」が快適なスズキのグランドツアラー「GSX-S1000GT」に2026年モデルが登場! 新カラーが“洗練されたスタイリング”を引き立てます
「長距離ツーリング」が快適なスズキのグランドツアラー「GSX-S1000GT」に2026年モデルが登場! 新カラーが“洗練されたスタイリング”を引き立てます
VAGUE
「JR長野駅」周辺にはナゼか多い? バイクで巡る「変わりダネ自販機」 ドリップ・バッグも薩摩芋も豆腐も!?
「JR長野駅」周辺にはナゼか多い? バイクで巡る「変わりダネ自販機」 ドリップ・バッグも薩摩芋も豆腐も!?
バイクのニュース
「また争奪戦になるのでは…」注文殺到で登場4日で受注停止となった大人気モデル スズキ「ジムニーノマド」2026年1月に受注再開! 今度は本当に買える? 販売店に寄せられる声とは
「また争奪戦になるのでは…」注文殺到で登場4日で受注停止となった大人気モデル スズキ「ジムニーノマド」2026年1月に受注再開! 今度は本当に買える? 販売店に寄せられる声とは
VAGUE
いすゞ「“7人乗り”トラック」がスゴい! 全長6.1m級の「堂々サイズ」で「4人寝られる」! 国産キャンパーの「始祖」ヨコハマ・モーターセールス「ロデオ4WD RV」に注目
いすゞ「“7人乗り”トラック」がスゴい! 全長6.1m級の「堂々サイズ」で「4人寝られる」! 国産キャンパーの「始祖」ヨコハマ・モーターセールス「ロデオ4WD RV」に注目
くるまのニュース
公共交通機関がタッグを組んで利用者が増えた! 香川県坂出市の取り組みが成功したワケ
公共交通機関がタッグを組んで利用者が増えた! 香川県坂出市の取り組みが成功したワケ
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【11/8~11/14】キャンピングカーの最新トレンドとは?
グーマガ 今週のダイジェスト【11/8~11/14】キャンピングカーの最新トレンドとは?
グーネット
狙われやすいアル/ヴェルとランクル用の車両盗難防止グッズ登場! 電子と物理で二重ロック!
狙われやすいアル/ヴェルとランクル用の車両盗難防止グッズ登場! 電子と物理で二重ロック!
ベストカーWeb
高級リムジン=セダンはもう古い? 究極のリッチ気分に浸れるミニバン&SUV5選
高級リムジン=セダンはもう古い? 究極のリッチ気分に浸れるミニバン&SUV5選
グーネット
【フィアット】150台限定の「600ハイブリッド」はレトロでシックな内外装がお洒落
【フィアット】150台限定の「600ハイブリッド」はレトロでシックな内外装がお洒落
Auto Prove
バイクのパワーの伝達役はチェーンだけではありません!! ハーレーなどで採用される「ベルトドライブ」とは?
バイクのパワーの伝達役はチェーンだけではありません!! ハーレーなどで採用される「ベルトドライブ」とは?
バイクのニュース
なぜトンネルは「水」に負けるのか? 工事はなぜ止まる? 新東名・中部縦貫・日本海東北道で露呈する地盤リスク
なぜトンネルは「水」に負けるのか? 工事はなぜ止まる? 新東名・中部縦貫・日本海東北道で露呈する地盤リスク
Merkmal
アップルウォッチが大人の上質感をまとう…ケースは松坂牛! 時計バンドの老舗が手がけるアップルウォッチバンドとは
アップルウォッチが大人の上質感をまとう…ケースは松坂牛! 時計バンドの老舗が手がけるアップルウォッチバンドとは
VAGUE
ジュリアン・マッケイ、若きバレエスターが日本でみせる“新時代”のバレエ公演
ジュリアン・マッケイ、若きバレエスターが日本でみせる“新時代”のバレエ公演
GQ JAPAN
ベッツェッキが新レコード樹立して最終戦のポールポジション! 小椋は12番手|MotoGPバレンシアGP予選
ベッツェッキが新レコード樹立して最終戦のポールポジション! 小椋は12番手|MotoGPバレンシアGP予選
motorsport.com 日本版
寒いシーズンのゴルフに最適な「おしゃれウェア」が登場! 軽さと保温性も追求したニューバランス ゴルフの「2025冬コレクション」の魅力とは?
寒いシーズンのゴルフに最適な「おしゃれウェア」が登場! 軽さと保温性も追求したニューバランス ゴルフの「2025冬コレクション」の魅力とは?
VAGUE

みんなのコメント

2件
  • アクセラって言うよりルノーメガーヌみたいなクセ強ルックスの為、2代目アクセラは日本で売れなかった。アイドリングストップさせる為の専用バッテリーも割高だった。専用バッテリーが原因で室内空間も初代より狭くなっていた。
  • このニコちゃん時代のマツダ車はテールが悪い。当時も宇宙人テールとか言われたけど。
    最近サッパリ見なくなったが、中古市場でも人気ないんだろうな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

182 . 5万円 331 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

22 . 0万円 158 . 9万円

中古車を検索
マツダ アクセラセダンの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

182 . 5万円 331 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

22 . 0万円 158 . 9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村