ランチア デルタ 「これはラリーカーではありません。都合７台の色々なグレードのデルタに乗りましたが、ラリーカーの形をした、よく壊れる乗用車だと認識してください。片手や更に」のユーザーレビュー

これはラリーカーではありません。都合７台の色々なグレードのデルタに乗りましたが、ラリーカーの形をした、よく壊れる乗用車だと認識してください。片手や更に

2011.2.22

総評

これはラリーカーではありません。都合７台の色々なグレードのデルタに乗りましたが、ラリーカーの形をした、よく壊れる乗用車だと認識してください。片手や更に両手近い額を投入してチューニングすれば、当然速くて、曲がる、止まる車が出来上がるわけですが、それはもう元デルタで、ノーマルとは無縁の車なわけです。しかし、あのデザインだけは今現在でも通用する位秀逸なのは間違いありません。シャマルやＳＺ（ＥＳ）Ｍ３（３０）が二度と生まれてこないように、デルタも二度とあのサイズとデザインでは生まれないでしょう。多分１０年後にはかなりのデルタが土に帰依する事を考えれば、今、動くデルタを買っておくのは大きな意味があると思われます。ノーマルのデルタには刺激のカケラもありませんが、あの形は所有する価値有りだと考えます。あと大きな車に不慣れな女性にもお薦めです。事実、うちでは奥方の買い物車に重宝していますから。

満足している点

形と内装ですかね。それ以外にはそれ程魅力を感じません。フェンダーは１６Ｖ迄の取って付けたそれが、グループＡっぽくて好きだったのですが、ＥＶＯになってからは一体整形の手抜きになってあまり好きではありませんが、それでも充分昨今のフェンダー形状よりも戦闘的かと思います。インパネは１３００時代から連綿と続くスクエアーな形が大好きですね。それ程壊れない事も満足している部分です。常識的なセンサー異常、リレー破損等は常識範疇ですから、メカニカルは面でのトラブルは皆無だったと思います。金属疲労による寿命はありますが、それもマセに比べると遥かに長寿だと思います。あと、よくタイミングベルトを２万キロ以内と言う声を聞きますが、毎日乗ってれば４万キロは持ちますね。

不満な点

スタイルから連想されるより遥かに遅い点。車重が重いせいでそれなりに手をいれてやらないと速くは走れない点。明らかに欠陥である配線処理。樹脂製品の劣化が早い。等等ですが、遅いのは、致し方ないのですが、車重はエボで１３００ｋｇ超と決して軽くありません。重量が増加した分はフロント部分に集中してるので、トレッド拡げて、インチアップしても、最終的にはフロントタイヤに負担を掛けます。雪道をスタッドレスで攻める様な走りをすれば、ＥＶＯの特性はより明らかになります。配線処理は、これはもうパズルです。１６００ＧＴでフェンダー内側にあったリレーやセンサー類はバルクヘッドやら、マスター横に移動してるわけですが、一度、配線を引き直してまとめてやったほうが後々の事を考えて楽になります。樹脂製品はデルタに限ったわけではありませんが、とにかくよく割れます。部品取り一台持ってるほうが楽でした。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験