ホンダ エリシオン のみんなの質問

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ロードインデックスについて

無知なので教えてください。
エリシオンにフロント225/35r2090y xl
リア245/35r2090y xlのタイヤをはかせたく検討しています。エリシオンに90だとロードインデックス足りていますか?空気圧を高くすれば
大丈夫だと聞いたことがあります。
素人にはさっぱりなので、教えてください。
よろしくお願いします。

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ベストアンサーに選ばれた回答

いくつか留意点がございますので、順に説明していきますね。少々長めになりますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。知っている内容ばかりでしたら申し訳ありません。

◆ ロードインデックス

ロードインデックス(以下「LI」とします)は負荷能力(耐荷重性能)を示す指標ですが、タイヤ内の空気容量が大きいほど、LIの値も高くなり、負荷能力も高くなります。インチアップするとタイヤ内の空気容量が減るためLIが下がりますが、空気圧を高めることで負荷能力を上げることができます。

ところが、純正タイヤ等に用いられる通常規格のタイヤは、最大負荷能力を得られる最大空気圧が240~250kPaが上限となっており、それ以上空気圧を高めても負荷能力を上げることができません。そこで、さらに空気圧を高めて負荷能力を上げられる「エクストラロードタイヤ」(レインフォースドタイヤ)というものが販売されています。
多くの場合、偏平率の低いタイヤサイズにおいては、メーカー側で予めエクストラロードタイヤにしているケースがほとんどです。タイヤサイズの最後に「XL」と書かれている場合が多いですね。

今回、質問者様の候補で「245/30R20」というサイズがあがっています。通常はエクストラロードタイヤのみなのですが、日本では通常のタイヤとエクストラロードタイヤの2つが選べるようになっています。

245/35R20 91 → 負荷能力615kg/240kPa
245/35R20 95XL → 負荷能力690kg/290kPa

95XLは、91に比べてLIが4ポイント高くなり、290kPaまで空気圧を高めることで、最大負荷能力も75kgもアップした690kgまで上げることができる設定です。このエクストラロードタイヤは、欧州の「ETRTO RENF規格」に基づいたものです。通常のタイヤは日本では「JATMA」の工業規格なのですが、日本のメーカーもエクストラロードタイヤに関しては、欧州の「ETRTO RENF規格」を採用しています。余談ですが「ETRTO STD規格」というのもあり、これは日本のJATMAに近い規格になっています。

◆ タイヤメーカーの見解

純正タイヤは以下の2サイズで「LI96」と「LI98」です。
「215/60R17 96」「215/65R16 98」
候補のタイヤは以下の2サイズで「LI90XL」と「LI91」です。
「225/35R20 90XL」「245/35R20 91」

今回の事例で純正タイヤのLIよりも下がりますので、タイヤメーカーの回答では交換サイズとして不適合となります。これはタイヤメーカーの保身で、説明がややこしいため、純正よりLIが低下する設定は一律でNGというわけです。

◆ 実際のところはどうなのか?

エリシオンの車両総重量(車両重量ではない)は約2,000kgです。概算での前後重量配分を60:40程度と仮定します。重量に当てはめると・・・
前輪1200kg:後輪800kg
負荷の大きい前輪で1輪当たり約600kgの静止荷重というわけですね。さらに安全マージンとって10%増の約670kgの負荷能力を持ったタイヤが必要と仮定します(実際にはブレーキ時やコーナーではさらに大きな負荷がかかります)。
以下、純正タイヤサイズと、質問者様の候補サイズ、そして参考サイズの一覧です。それぞれのタイヤ外径と最大負荷能力を記載しています。

純正1)215/60R17 96 外径690mm 710kg/240kPa〇
純正2)215/65R16 98 外径686mm 750kg/240kPa〇
候補前)225/35R20 90XL 666mm 600kg/290kPa
候補後)245/35R20 91 680mm 615kg/240kPa
参考1)235/35R20 92XL 672mm 630kg/290kPa
参考2)245/35R20 95XL 680mm 690kg/290kPa〇
参考3)235/40R20 96XL 696mm 710kg/290kPa〇

〇がついているのは670kg以上の負荷能力を持つタイヤサイズになります。670kgというのは仮計算なので絶対必要というわけではありませんが、さすがに純正1と純正2は余裕でクリアできる負荷能力を持っていますね。しかしながら、車両総重量が大きくフロントに負荷のかかるFFベースのミニバンですと「候補前」の90XLではちょっと負荷能力は不足気味と思います。「参考2」と「参考3」であれば問題ないですね。

◆ その他の考察

<前後サイズ違いについて>
エリシオンはFF車なので、リアタイヤを太くするというのは、ドレスアップとしてお勧めしません。そのようなドレスアップを紹介する雑誌やショップがあるのは承知していますが、ツウの方々からは後ろ指を差される感じになります。また、4WDモデルの場合は前後で外径の異なるサイズは四駆機構のトラブルの原因になり得るのでNGですよね。

リアのツラが引っ込んでいるのを調整するためであれば、前後でタイヤもリム幅も同サイズとしていただき、リアのインセットを小さくする設定が基本になります。小型車であればリアにスペーサーという選択肢もあるのですが、エリシオンのような重たい車両でのスペーサーは避けた方がよいと思います。

<タイヤ外径について>
「候補前)225/35R20 外径 666mm」は「純正1)215/65R16 外径690mm」に対して24mmも外径が小さいです。車高が12mm下がりますが、タイヤとフェンダーの隙間も12mm拡大します。ローダウンはすると思うのですが、車輪はある程度大きい方が車両が大きく立派に見えます。「参考2)245/35R20 外径 680mm」 や「参考3)235/40R20 外径696mm」あたりはお勧めサイズとなります。とはいってもセッティング次第でフェンダー内部にあたることもあるので、ホイールサイズとの相談になってしまいますね。

◆ 保安基準(車検)について

ここで登場するタイヤサイズについては全て車検は問題ありません。問題になるとすると、フェンダー内にホイールが収まっていないといけない点(貼付図参照)、またローダウンした際の最低地上高が9cm確保されているかという点になると思います。LIに関しても車検場の検査官は余程貧相なタイヤでない限りはチェックしません。

長くなり失礼いたしました。失礼ありましたらすみません。また、少しでも参考になりましら幸いです。ご不明な点などございましたら、追加でご質問ください。

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質問者からのお礼コメント

2024.4.18 05:18

とても丁寧な説明ありがとうございます!
勉強になりました!!!

その他の回答 (1件)

  • 素人ならタイヤショップで相談しましょう。

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