2016年11月
■2016年11月
ダイハツは、新型ハイトワゴンの「トール」を2016年11月9日に発売を開始した。
トールは5ナンバーサイズのコンパクトボディにダイハツが軽で培ったノウハウを投入し、「家族とのつながり」をキーワードとして、「子育てファミリーの日常にジャストフィットするコンパクトファーストカー」を目指して開発されている。
エクステリアのデザインコンセプトは「リトルジャイアント」。コンパクトなのに大きく見える、存在感のあるデザインを特徴とする。薄く切れ長のヘッドランプ、低重心に構えた大開口アンダーグリルで躍動感を表現したフロントマスクが印象的だ。全長3700mm×全幅1670mmのサイズはダイハツブーンとほぼ同じ。最小回転半径は4.6m(15インチタイヤは4.7m)と取り回し性は良好。1735mmの全高はタントよりもやや低めながら、高さを生かしたパッケージングにより、ゆとりある室内空間を確保する。
インテリアは機能的かつハイテクイメージを追求した仕上がり。直線的なラインと平面の構成で機能性を演出しながら、インパネ、メータークラスター、ドアトリムはソフトな触感イメージとステッチを用いたレザー調の表面処理が行われ、深みのあるオレンジアクセント色を配して温かみのあるデザインとした。充実した収納スペースも特徴で運転席&助手席には回転式カップホルダーを装着。スマートフォンから1リットルの紙パックまで収納できる「インパネセンター大型ボックス(脱着式)」も装備。乗降用の「大型アシストグリップ(チャイルドグリップ付き)」、「両側パワースライドドア(X系は助手席側のみ)」、さらにパワースライドドアに連動して点灯する「後席ステップランプ」、メーカーオプションとして「シートバックテーブル」も用意されている。
荷室とシートはあらゆるシーンに対応し、フロントウォークスルー機構を採用することで後席へのアクセスは容易。後席は240mmのスライド機構を備え、前方にスライドさせることで5名分の旅行用荷物(機内持ち込み用スーツケースなら4個)の積載が可能だ。リヤシートはリクライニング角度が70度と大きく、トレイ式デッキサイドトリムポケット&ボトルホルダーを設定。後席収納(ダイブイン)時は1500mm超の荷室長が確保され、荷物の積載性を高める多機能デッキボード(防汚シート付き)を設定し、2段デッキを採用する。
パワーユニットは1.0リッター3気筒ターボと1.0リッター3気筒NAを設定する。新開発のターボエンジンは最高出力72kW(98ps)、最大トルク140Nmのスペックを備え、1.5リッター並みのトルクを幅広い回転域で発揮する。1.0リッターNAも最終減速比のローギヤード化により、軽快な加速感を実現。経済性にもすぐれており、メインの1.0リッターは24.6㎞/L(2WD)のJC08モード燃費を実現。ターボエンジン搭載車でも21.8㎞/L(2WD)と良好だ。
フラットで快適な乗り心地を目指した足まわりは、前ストラット、後トーションビーム(4WDはトレーリングリンク車軸式)の組み合わせ。フロントスタビライザーを全車に装着し、ターボエンジン搭載車にはリヤスタビライザーを装着して安定性を向上させた。安全装備でも衝突回避支援ブレーキ機能、衝突警報機能などを備えた「スマートアシストII」を設定。クルーズコントロール、ヒルホールドシステム、オートライト、エマージェンシーストップシグナルなどの安全・快適装備も設定されている。