ガソリン車に入れるエンジンオイルの場合、ACEAのB側（ディーゼル規格？）の値は無関係と考えてよいでしょうか？

Question

例えばACEA：C3カテゴリーのオイル指定のガソリン車（欧州車）に入れるオイルはACEA: C3/B4でもACEA: C3/B5でも構わないのでしょうか？
B側の値が大きいと何らかの問題が生じる可能性がありますか？

Answer 1

現行の乗用車用ACEA規格は全てガソリン/ディーゼル兼用となっています（商用ディーゼルのEカテゴリは除く）。
乗用車用はA/B/CとあるわけですがA（ガソリン）とB（ディーゼル）は必ずセットになります（以前は別々でしたが）。例えばA3にはB3もしくはB4がセットになりますし、A5にはB5がつきます。

一方、Cは単独で（触媒/DPF保護性能付与の）ガソリン/ディーゼル兼用規格として成立しています。
ですので"C3を要求するケースにおいてはA/B規格は無視し、C3の有無のみで判断"してください。
ガソリン車でCを要求するのは触媒保護の関係が大きく、GPFは装着した車両ならばGPFの閉塞対策も含みます。

なお前述のようにBはAとセットとなるためC3/B4というのはありません。ありえるとしたらA3/B4とC3の併記というケースですが、現行の最新ACEA規格においてはC3とA3/B4は規格内容的に併記は不可となっているため存在しないはずです（古いバージョンなら可能）。C3とA3/B3との併記はまだ可能のはずですがA3/B3は古い仕様となり数は少ないかと思われます。
またC3/B5もC3とA5/B5の併記でしかありえませんがHTHS粘度の要求値が異なるため殆ど存在しないかと思います。