BMW 1シリーズ ハッチバック 「130iは准M」のユーザーレビュー

TsubameThree右ハンドル TsubameThree右ハンドルさん

BMW 1シリーズ ハッチバック

グレード:130i_Mスポーツ_RHD(MT_3.0) 2006年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
4
燃費
3
デザイン
4
積載性
4
価格
5

130iは准M

2021.7.21

総評
とある事から右ハンドル・マニュアルの輸入車を運転する必要が生じ、その練習車として購入したが、大変気にいったので、しばらく実用車としてキープする予定である。N52エンジンは信頼性が高く、メンテナンス費用も高くない。保険も車両を含めて当初年10万程度であり、安全運転してれば2-3年で数万になる。
満足している点
右ハンドル・リア駆動・大排気量・高ハンドリング性能・5人乗り+きちんとした積載性・高信頼・高コスパ・リーズナブルな維持費、といった様々な性質を満たす車は、日本における販売車では、ほとんどこれしかない。
正に正統派ホットハッチ、つまり、ハッチバックの皮を被ったハイパワースポーツカー、である。BMW最後の「シルキー6」自然吸気直6であるN52エンジンは130iでは高出力の265馬力版で、911ほどではないものの、回すと相当速く、特にスポーツカーらしく回転上昇とともに車速がぐいぐい伸び、そこにストレート6の快音も被って気持ち良い。VANOSによって下からトルクもあり、6速1000回転以下からも加速する。日本のCVTの小排気量ハッチバックのように、エンジン回転数が最初からあがって、かつCVTの増幅作用で飛び出しは良いけど、そこから先は「ガー」と一定の雑音がするが加速はどんどん鈍るのとは全然違う。
サスペンションも911のド安定さには及ばないものの、強固なボディ剛性もあって、Miniのようにロールも少なくスイスイ走り、限界も高い。このあたりはプラットフォームが共通の3シリーズのMスポーツと似ている。日本仕様のE87は全て油圧ステアリングなので、フィードバック能力も高い;このあたりはファミリーカーの523dの電気モーター式のステアリングと全然違い、911に近い。ブレーキも典型的なBMWで、ポルシェとタメを張るぐらい利き、かつブレーキタッチも良い。このあたりも国産の小型ハッチバックと全く違う。言わば准Mカーと言えよう。
内外装は、130iは全てMスポーツグレードで、かつ1シリーズのハイエンドモデルなので、それなりに揃っている。メモリー付きレザーシートや、オートライト・オートワイパー、LEDテールライトなど、一通りそろっていて、最新の車との違いは、実質的には自動ブレーキなどの安全装備の有無であろう。このあたり、現代的ではあるが、色んな装備がオプションの911と比べると、圧倒的に実用車としてのコストパフォーマンスは高い。また、5ドアハッチバックなので、FRだから多少荷室やバックシートは大型SUVと比べれば狭いものの、911と比べれば圧倒的に実用的である。このあたりは、911の一番の実用性を誇る996/997タルガもかなわない。
ボディ色が赤のハッチバックで、外装は普通の118iとかと変わらないので、羊の皮を被った狼、いわば Sleeper Carである。今後性能に相応しい外観にしていくかどうか、は検討中である。
不満な点
車体のコンディションで選んだので、幾つかの欲しいオプションが無かった。まずはサンルーフが無いのは残念である。また、決して後方視界はよくない車体なのに、バックカメラもパークアシストソナーも付属していなかった。後者に関しては、ドライブレコーダ付きのデジタルミラーを装着し、リアカメラを屋内のリアウィンドウの上端に付けて、大分良くなった。そこそこ濃いスモークフィルムが貼ってあったので心配だったが、最近のカメラは性能が良く、スモーク越しでも十分な輝度を得られている。今後後付けのソナーも検討している。
燃費は911並で、最新のCセグのハッチと比べるとあまり良くない。高速では11km/lぐらい行くが、一般道を走ると7-8km/l、回すと6km/lぐらいになる。まあ911と排気量も似ていて、同じ6気筒で、重量も同程度で、かつ中身は同じようなスポーツカーであるから、同程度でも驚きはないが。
ギアレシオは、1速が離れていて、2速以上が比較的クロースレシオである。低回転でVANOSと大排気量の恩恵で粘りの強いエンジンもあって2速以上になると街中でも走りやすいが、発進時の1->2は1速で回すか、あるいは2速で半クラを長めに使わないとスムースに走れず、かつ後者だと発進したらすぐアップシフトしなくてはならず出遅れ気味になる。逆に、高速の6速100㎞/hの巡行で軽く2000回転を超えるので、燃費やノイズの面で不利になる。つまり、ギアレシオはスポーツカーとしては非常に良いものなのだが、街乗り車としてはもう少しワイドにして、1速と2速のつながりを良くして、6速がオーバードライブになると良いだろう。このあたりはどちらを取るか、であるので難しい。
デザイン

4

外観はかわいい赤のCセグハッチで、いわゆるSleeper Carである。同時に、特にフロント周りがE46以前のクラシックなBMWとF,G系の現代のBMWの連続性がみられ好ましい。
走行性能

5

パワーは最近のハイパワーターボと比べるとびっくりするものではないが、3リッターNA高性能車両としては十分であり、レッドゾーンの7千回転まで頭打ち感もなく回っていく。
油圧ステアリングはフィードバックが良く、回頭性もシャープでかつ正確、ブレーキもBMW伝統で良く効いてタッチも非常に良い。
911と比較が出来るレベルであり、Mスポーツではなく准Mカーと言えよう。
乗り心地

4

普段の911からすればそれほど変わらないが、家のBMW 5シリーズに乗るとあまりにもスムースで柔らかくフラットで高級な乗り心地なので、その落差にビックリすると共に、やはりスポーツカーだなと思う。サスペンションは社外の車高調に変えてあったので、なおさらなのかもしれない。問題はポコポコ音が足回りからする事で、サスペンションがより硬くなって、どこかのブッシング辺りが摩耗して音が出ているのかもしれないが、今のところ外観ではストラットタワーなど大丈夫そうなので、今度より詳しく調べてみる。
エンジン音はノーマルマフラーだが、低音が利いていて非常に良い。ただ、勿論そのおかげで静かな車ではなく、996タルガと比べても大きい・勿論996ターボと比べれば静かであるが、5シリーズサルーンの静粛性とは異質のスポーツカーである。
積載性

4

E87系は後席や荷室がゴルフとかとの比較では狭いと言われているが、後ろに3人乗車しても日本人の普通の体系ならば全く問題なく、荷室も大型のスーツケースが積み重ねれば複数個十分入る。
燃費

3

燃費は911並で、最新のCセグのハッチと比べるとあまり良くない。高速では11km/lぐらい行くが、一般道を走ると7-8km/l、回すと6km/lぐらいになる。まあ911と排気量も似ていて、同じ6気筒で、重量も同程度で、かつ中身は同じようなスポーツカーであるから、同程度なのはOKとしている。
価格

5

右ハンドル・リア駆動・大排気量・高ハンドリング性能・5人乗り+きちんとした積載性・高信頼・高コスパ・リーズナブルな維持費、といった様々な性質を満たす車は、日本における販売車では、ほとんどこれしかない。オートマは安いが、マニュアルで状態の良いのはそこそこの値段はしていて、その中でもかなり安めの良質個体をゲットできたのは幸いである。
故障経験

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