BMW 1シリーズ ハッチバック 「実質的に絶版車」のユーザーレビュー

実質的に絶版車

2020.9.1

総評

1シリーズは続いていますが、もう全く別のものへと変わってしまったので、このF20型は貴重だと思います。エンジン特性、発進停止の不快なATは街乗りにはおすすめできません。たまに遠出する程度なら絶対ガソリンの118iです。しかし、変なクセがありますが、不思議と「コイツでいっかな」と思える車です。

満足している点

・丁度よいボディサイズと程良い質感。
・FRであること。
・常時ラジオ局を局名付きで受信してくれる。
・ナビやオーディオがダイヤルで操作できる。　
・サイドブレーキが手動式。
・アナログメーター。　
・燃料代が気にならない。
・ヘッドライトウォッシャーがない(雪国では凍って動かなくなって壊れるだけなので)。

不満な点

・ハンドルの回転限界がグニュとしていてよく分からない。
・エディションシャドーとはいえ、何から何まで黒すぎ。スモークを貼るとまるで右翼の様になるので貼らずに乗ります。
・黒い革シートは火傷するほど熱くなります。
レザーシートの宿命なので仕方ないですが、駐車　する場所や向きに気を付けてタオルなどで直射日光を遮っておかないと乗れたものではありません。
・エンジン始動にしろ、高速の合流にしろ、エンジンの盛り上がりがなく、ワクワクしない。
・発進停止のギアチェンジがヘタクソです。仕事で乗るディーゼルのキャラバンのほうが良く出来ていると思います。
・ハンドルは太すぎ、妙に手汗をかく革、親指のコブが無用に凸過ぎます。

デザイン

4

写真だとへんてこりんに見えますが、実車はかたまり感があってカッコイイと思います。
室内はオシャレな感じはないですが、低い着座位置と包まれ感があって雰囲気は良いと思います。

走行性能

4

エンジントルクが太く巡航は快適ですが、発進停止がモヤモヤ。一定の減速Gで思うように停止できず、発進では1速で2000回転くらいまでディーゼルサウンドで吹け上がり、８速ATは中速ギアを増やしただけかと。ACCは快適ですが、前方が開けたときの再加速が少し強引で、橋の継ぎ目などでタイミング悪く加速されると滑りそうです。

乗り心地

4

メガーヌRScupと比べたら18インチランフラットでも快適です。カップホルダーにコーヒーとミルクを置いてもカフェラテにならないでしょう。

積載性

4

広大ではないですが、リアシートを倒せばフラットになるので、困ることはないでしょう。

燃費

5

実家まで700km　
メガーヌRSは500km地点で給油、Uターン前に給油、500kmでまた給油でしたが、118dは出発前とＵターン前に入れればガス欠の心配は皆無です。
満タン1000kmは最高です。

価格

5

型落ちに加え、新型コロナで客が減っている最中で良い条件で購入できたと思います。
FRハッチバックはもうこの型しかないので、同世代のF30型3シリーズより人気が続くかもしれませんね。

故障経験

納車早々、ワイパーの作動範囲がおかしくて調整してもらいました。納車時点でフロントガラスに撥水加工してありワイパーの動きがガクガクだったのが原因と思います。調整料1100円払いました。保証書に書いてあるらしいですが部品交換は保証内で、調整は適用外だそうです。今後お世話になるディーラーに挨拶できたし、良しとしましょう。台数が出てる車種で、BMWに詳しい修理工場も多いので長く乗るには心配はないでしょう。
乗り始めて半年後、一度だけセンターモニターに「NO SIGNAL」と表示され、オーディオ操作やバックカメラの映像等は使えませんでした。エンジンかけ直しで復活、それ以降は再発していません。