アウディ TT クーペ 「正統派イケメン、美しいボディライン」のユーザーレビュー

正統派イケメン、美しいボディライン

2022.10.4

総評

コスパが高く、軽快さとどっしり路面を離さない足というトレードオフを見事に両立した、ドライブがとにかく楽しくなる車。
コスパを考えないのであれば、この上は、ポルシェ911になります。(ケイマン、ジャガーXF、個性ある車は沢山ありますが、全長の短さ、軽快さ、乗り心地、トラクションを両立する全てのスポーツクーペの究極型、TTはそれに性格が似た末っ子という意味でです)

満足している点

非常に斬新でデザインオブザイヤーを取得した初代TT(8N)は奇抜過ぎたが、2台目となるこれ(8J)は、まさしく正統派イケメンとしか言いようがない。
バックスタイルも、流れるクーペスタイルの真骨頂をいく芸術品だと感じる。
独自のアーキテクチャを導入し、わずか4mほどしかない全長と軽快な走り、それなのにタイヤがドシリと地に足着いた優れたトラクション感覚、そのトレードオフを実現したこの作品は、今でも最高だと思ってやまない。

積載量も意外に良く、軽快で力強い走りに魅了され、ついついハンドルを握りたくなる、クセになる。

わずか440万円という価格で、ここまでバランスの良い本物思考のスポーツクーペは他にありません。
高級スポーツカー、高級セダンでは出せないとんでもない軽快感は、休日を楽しくさせてくれました！
その後、ライバルとなるBMW Z4に乗る機会がありましたが、スポーティーと銘打った足の硬さと不快感、動力性能には大差無し、と考えると如何にこのTTが優れていたか。
始動時の排気音や踏み込んだ際のエグゾースト、どれもが、安価なスポーツクーペとしては最高バランスでした。

とても多くの思い出をくれた相棒として、今でも感謝しています。

不満な点

特にありません。

強いて言うなら、スポーツカーなのにわざわざヘッドライトウォッシャーがついていて、作動するとヘッドライトやフロントガラスを飛び越えてボディ全体に降りかかる惨事。これはウォッシャーの角度をカスタムすることで改善しましたが、スポーツクーペで泥道は走らないので全く不要な装備でした。

あと、当時のボディコーティング技術がショボく、ブラックボディにつくウォータースポットにとても苦労しました。

デザイン

5

正統派なイケメン、セクシーなお尻のライン。
古い車ですが、今見かけても色褪せないセンスの良さは本当に素晴らしいデザインです。

走行性能

4

とにかく軽快。そしてトラクションが効いた優れた路面接着感。
パワーやトルクはまぁまぁな域を出ません。ただコスパ考えると素晴らしい。
マニュアルで運転するのが楽しいです。3000回転以上で本領を発揮するエンジンと感じるので、3,000まで引っ張ってからのシフトチェンジは、オートマには無い人馬一体の心地よいサウンドやショックを感じることができます。

乗り心地

4

見た目以上に、乗員には優しく、鋭い走りをしてくれます。

積載性

3

2列目はバックを置く場所。人間は座れない。
ただ、リアトランクはゴルフバックや旅行バックも入る優れもの。今時のマカンクーペやQ4、GLCクーペなんかより、わずか4m少々の全長考えれば素晴らしいと思う。

燃費

3

ハイオク8.5km/l

価格

3

安すぎ。定価で440万、今考えれば良き買い物。+100万のZ4買う場合は、乗り味よりもブランド重視でしょう。

故障経験

1年15,000キロで、ヘッドライトウォッシャーの角度修正のみ