ダウンサイジングターボエンジンは節税にもつながる
クルマを所有すると、さまざまな税金がかかる。そのひとつが自動車税で、エンジンの排気量によって税額が異なるのはご存じのとおり。2019年10月以降に新規登録する乗用車は総排気量(軽自動車は別、以下同/エコカー減税適用前)1リッター以下で2万5000円、1リッター超え1.5リッター以下が3万500円、1.5リッター超え2リッター以下が3万6000円、2リッター超え2.5リッター以下が4万3500円、2.5リッター超え3リッター以下が5万円~となった。
燃料計が動いて見えるほど大ガス喰い……でも楽しすぎる走り屋泣かせの国産スポーツ車5選
以前より安くなったとはいえ、クルマの所有にかかわる税金をなるべく安く抑えたいと思うのは誰も同じだ。そんな悩みに応えてくれるのが、時代の潮流でもあるダウンサイジング(ターボ)エンジン搭載車である。エンジンの排気量を小さくして、ターボを付加することで、排気量以上のパフォーマンスを発揮してくれるエンジンは、たとえば1.4リッターエンジン+ターボで、それこそ最高出力170馬力、最大トルク25.5kg-mという、NAガソリンエンジンで言えば2.5リッター級のスペックを発揮していたりする。
今回のテーマのポイントはここからで、しかし、エンジンそのものの排気量はあくまで1.4リッターなので、自動車税は1リッター超え1.5リッター以下の3万500円で済むというわけだ。もし、同じようなスペックを2.5リッターNAガソリンエンジンで得ようとしたら、自動車税は2リッター超え2.5リッター以下のゾーンに入り、4万3500円になってしまう。ダウンサイジングターボエンジンは、軽量化や燃費性能に貢献するだけでなく、日本においては自動車税の節税にもなるパワーユニットなのである。
さて、ここでは、小排気量のダウンサイジングエンジンでも、上記のように、排気量を大きく超えたパフォーマンス、速さを楽しませてくれる国産、輸入車を紹介したい。
1)スズキ・スイフトスポーツ
国産車の代表格がと言えば、まずはスズキ・スイフトスポーツを挙げずにはいられない。その走行性能は欧州ホットハッチを彷彿させるパフォーマンス、走りの質感の持ち主で、パワーユニットは1371ccのダウンサイジングターボエンジン。スペックは140馬力、23.4kg-mというもの。
最高出力自体、それほど驚くほどの数値ではないものの、車重が6速MTで970kg、6速ATで990kgと軽量だから、まさに弾丸コンパクトと呼べるスポーティーなパフォーマンス、速さを発揮してくれるのだ。それで、自動車税は1リッター超え1.5リッター以下の3万500円で済むのである。
2)トヨタ・カローラスポーツ
次に紹介する自動車税優遇車(!?)は、ガソリン車のダウンサイジング度が強いカローラスポーツだ。スイフトスポーツ同様、6速MTを用意しているあたりもスポーツ度の高さを象徴しているが、エンジンは1.2リッターにしてターボを付加。スペックは116馬力、18.9kg-mというもので、ターボが効く回転領域ではなかなかのパフォーマンス、速さを楽しませてくれるのだ(エンジンを回したときの音質はいまいちだが)。
また、6速MT車には、国内トヨタ初のiMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)を採用しているのが注目点。マニュアル車を操る楽しさを誰もが体験できるように、変速・発進操作をアシストしてくれる機能を持っていて、クラッチ操作に気を使わずに済むのでありがたい。自動車税は1リッター超え1.5リッター以下の3万500円となる。
3)マツダ・ロードスター
もっとずっとスポーティーな気分、いや、スポーツカーを小排気量で味わいたいなら、軽自動車のホンダS660やダイハツ・コペンを別にすれば、マツダ・ロードスターがグッドチョイスだろう。パワーユニットは1496ccのSKYACTIV-G 1.5で、NAながら132馬力、15.5kg-mのスペックの持ち主。
車重が1000kg前後ということもあって、まさにライトウェイトスポーツの走りの世界を堪能させてくれるのだ。つまり、スペック以上に速い。こちらも自動車税は1496ccというのが肝で、1リッター超え1.5リッター以下の3万500円である。
4)トヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキー
ダウンサイジングターボエンジンで、絶対的な速さというより、日常域のスムースな速さに満足できる、国産番外車というべき存在の兄弟車が、何と1リッター未満の996ccターボエンジンを積むトヨタ・ライズ&ダイハツ・ロッキーだ。エンジンのスペック自体は98馬力、14.3kg-mとたいしたことはないものの、エンジンとCVTのマッチングのよさと、クロスオーバーSUVにして2WD車で970~980kgという超軽量な車重が幸いし、低中速域ではびっくりするほどトルキーに、スムースにスルスルと加速してくれるのだから走りやすく、気持ちいい。
感覚的には1.6リッター級であり、それで自動車税は1リッター以下の乗用車で最小単位となる(軽乗用車を除く)2万5000円で済むのだから、リーズナブルな車両本体価格とともに極めて買い得で経済的でもある。
”速さ”対”自動車税コスト”という点で世界最強のサソリ2台!
5)VWゴルフ TSIハイライン
輸入車のダウンサイジングターボエンジン搭載車の定番、というか、世界のベンチマークがVWゴルフ(7)に搭載されるパワーユニットだ。ベースグレードの1.2リッターターボやハイパフォーマンスグレードの2リッターターボが用意されるなかで、その中間グレードというべき狙い目のTSIハイラインは、1394cc+ターボで140馬力、25.5kg-mのパワーとトルクを発揮。
それだけを見ると平凡なスペックのように思えるが、走れば誰もが驚く低回転からいかんなく発揮される図太いトルク、スムースなエンジンフィールによって、ドライブモードにかかわらず、2リッター級以上の質の高い速さを実感させてくれるのだ。そう、25.5kg-mの最大トルクは2.5リッターNAエンジンに匹敵するのである。もちろん自動車税は1.4リッターゆえ、1リッター超え1.5リッター以下の3万500円で済むからうれしい。
6)アバルト595コンペティツィオーネ
続いて紹介するのは、ダウンサイジングターボエンジンの究極と言える、イタリアからやってきたサソリたちである。アバルト595コンペティツィオーネはハイチューンの1368ccターボで180馬力、23.5kg-mというスペックの持ち主。コンパクトで軽量なボディもあって、それこそいい意味で暴力的ともいえるパフォーマンスを見せつけてくれるのだ。
パワーウェイトレシオは6.2kg/馬力。0~100km/h加速が6.7secの超俊足なのだから、小さなスポーツカーそのもの。ただし、ミニマムなボディサイズながら、価格は383万円~400万円と、イタリアのコンパクトカーのなかでも特別な存在感を放つスペシャルなアバルトならではだが。
7)アバルト124スパイダー
もう1台は、マツダ・ロードスターの兄弟車でもある、イタリア車のアバルト124スパイダーだ。こちらもダウンサイジングユニットのロードスターとは別物になるアバルトチューンの1368ccのターボエンジンを搭載し、170馬力、25.5kg-mのハイパフォーマンスを発揮。価格は400万円オーバーだが パワーウェイトレシオ6.2kg/馬力、0~100km/h加速6.8secという俊足ぶりをオープンエアーとともに爽快に味わえる、サソリの血が沸騰するリアルオープンスポーツだ。
アバルト595コンペティツィオーネもそうだが、ハイパフォーマンスカーにして、自動車税は1リッター超え1.5リッター以下の3万500円なのだから、”速さ”対”自動車税コスト”という点では、世界最強の2台かもしれない。ただし、124スパイダーは2020年モデル(2019年生産分)で生産終了との情報もあるから、自動車税3万500円で乗れるイタリアのサソリ、本格オープンスポーツを手に入れたいなら急いだほうがいい。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
買い替えずに同じ車を長く乗る方(消耗品を定期的に替えながら)がコスト的には最高です。