■エッジのきいたカクカクボディに、うっとり……
近年、クルマのボディデザインは、曲線で構成された有機的なスタイリングが主流となっています。
その理由としては、歩行者と衝突した際の高い安全性や、燃費を良くするための低い空気抵抗など、さまざまな要件がクルマに求められているためです。
また、CADや加工・生産技術の進歩によりデザインの自由度が増したことなども理由に挙げられます。
【画像】すごい…このまま売るんだ!カクカク車の詳細を写真で見る(55枚)
その一方で、世の中には信じられないほど角ばったクルマも存在。
今回は、本当に発売するとは思えないほどにエッジの際立った、究極レベルにカックカクなクルマを3台紹介します。
●IAT「カールマン・キング」
三角の平面だらけで構成された外装を持つこのクルマは、中国の企業IATが開発したスーパーSUV「カールマン・キング」です。
カールマン・キングは2017年のドバイ国際モーターショーで発表され、中東の超富裕層をターゲットとしています。
ベントレー「ベンテイガ」やロールスロイス「カリナン」、ランボルギーニ「ウルス」が安く見えてしまうその価格は2億円以上。さらにオプションも追加すると4億円を超えるというまさにキングなSUVです。
まったく曲線の見当たらない風貌はステルス戦闘機さながらで、公式サイトの写真からもステルス戦闘機を意識してデザインされたことがうかがえます。
ボディはスチールとカーボンで構成され、防弾仕様も発注でき、インテリアもド派手で広大、高級ラウンジ顔負けの豪華絢爛な作りとなっています。
一流のオーディオやプロジェクター、満天の星空のような天井に加えてエスプレッソマシンも装備しており、さらにオーダーメイドによって色や素材など自由に変更可能です。
もちろん比例して金額も跳ね上がりますが、そんなことを気にする人はこのクルマのオーナーにはふさわしくないかもしれません。
カールマン・キングのサイズはおおよそ全長6.0m×全幅2.5m×全高2.5mと、これもまた規格外の巨体です。
一見するとサイズ感が伝わりにくいクルマですが、日本の道を気軽に走れる大きさではありません。
そして標準モデルの車重は約4.5トンもあり、これはスズキ「アルト」で換算するとほぼ7台分という、もはや異次元といってよい重さです。
さらに防弾仕様を選択すると、これに1.5トンが追加されるという超ド級ぶりを見せてくれます。
カールマン・キングはフォードの大型ピックアップトラック「F-550」をベースとして製作され、エンジンもフォードのパワフルな6.8リッターV型10気筒エンジンを搭載。
最高出力は400馬力を誇りますが、車体があまりにも重いために最高速度は140km/hほどと軽自動車並みにとどまります。
●ボリンジャー・モータース「B1」
「もしかしたらもっとも絵に描きやすいクルマかもしれない…。」
それがアメリカに拠点を置くEVメーカー、ボリンジャー・モータースの開発した電動SUV「B1」です。
伝統的な四輪駆動車のデザインをベースに、パッキパキな直線で描かれた思い切りの良いスタイルは爽快感満点。近未来感と同時にレトロさも漂わせる不思議なデザインです。
ありとあらゆる箇所が箱形となっており、フロントはまさに空気抵抗の権化のような絶壁ですが、614馬力の出力を誇るB1はわずか4.5秒で時速96キロに到達するという驚異的な加速を見せます。
これはポルシェ「911」並みの数値で、つまりB1は世のスポーツカー顔負けの性能を備えているのです。
ボディサイズはおおよそ全長4.4m×全幅2.0m×全高1.9mと見た目よりは小さいですが、EVのためエンジンは無く、車内は広々。乗車定員は4人となっており、リヤシートを取り外してラゲッジスペースを広げることも可能です。
そんなB1の大きな特徴のひとつが長尺物の積載性能です。エンジンが無いために車内を完全に貫通する形での積載が可能で、スペースを目いっぱい使えば車両全長と同等である4.2mにも及ぶ長尺物が積載出来るというから、その収納力の高さには驚きを隠せません。
また窓ガラスや前後ドア、ルーフパネルの取り外しも容易で、用途によってカスタマイズできる自由度もB1の魅力的なポイントです。
パワートレインはEVらしく完全に床下に収められ、前後の重量配分は50:50と良好。さらに前後に設置されたモーターが独立して前後の車輪を駆動させる高性能AWDも相まって、高い走行性能が期待できます。
気になる航続距離はグレードによって異なりますが、上級モデルでは最大で300km以上の走行が可能ということです。
また、兄弟車「B2」の開発もおこなわれており、こちらはピックアップタイプのボディを備えています。
販売価格は未定ですが、公式サイトでの予約は開始しており、予約金は1000ドル(約10万3000円)です。
■世界が衝撃を受けた…こんなクルマがあっていいの? カクカクモンスター登場!
■テスラ「サイバートラック」
アメリカの電気自動車メーカー、テスラが販売を予定している新型EV「サイバートラック」。
スーパーファミコンのゲーム「スターフォックス」に登場してもまったく違和感のなさそうな、まさに走る三角定規と言えるいで立ちは、カクカク車好きの間でもアリナシの大論争となりました。
サイバートラックと並べてしまうと、くさび形ボディの代名詞であるロータス「エスプリ」やランボルギーニ「カウンタック」ですらまだ丸く思えてしまう、それほど自動車デザインの歴史から逸脱した大胆なスタイルをしています。
そんなサイバートラックは車体の構造も特徴的で、かつての「デロリアン」を彷彿とさせるステンレス合金を採用したボディパネルや、防弾性能をもつウインドウを装備するなど、強度と耐久性にもかなりの重点を置いて開発されています。
サイバートラックの発表時におこなわれたデモンストレーションでは、なぜかあっさりとガラスが割れてしまうというハプニングも起こりましたが、これによって良くも悪くも世界中で大きな話題となりました。
サイバートラックのスペックは、現在3つのグレードが公表されており、ベースグレードが航続可能距離約400km、停止状態から時速96キロまでの加速が6.5秒。上級モデルでは、航続可能距離約800km、時速96キロまでの加速が2.9秒と、とてつもない性能を備えていることが分かります。
このようなデザインや性能から、存在自体が遠い未来の話のように思えますが、なんとサイバートラックは日本でも販売される予定です。
2021年後半から生産はされる予定となっており、日本での価格は未発表であるものの、参考としてアメリカ本国での価格では約410万円~約720万円です。(2020年12月17日時点の為替レートで計算)。
また、今からでも先行予約は可能で、日本での予約金は1万5000円となっています。
※ ※ ※
通常ではとても発売されると思えない、どれも映画やゲームのなかに登場するようなカックカクの3台。
所有するにはハードルの高いモデルもありますが、個性的なクルマを所有する人生もまた素敵なものです。
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