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【すでに来年分も完売】光岡バディ人気の背景 わかりやすい「アメ車感」日本人のツボ?

掲載 更新 12
【すでに来年分も完売】光岡バディ人気の背景 わかりやすい「アメ車感」日本人のツボ?

アメ車テイスト満載「バディ」に予約殺到

text:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】話題の光岡バディ/ロックスター【ベースのRAV4/ロードスターと比較】 全126枚

editor:Taro Ueno(上野太朗)

富山県富山市の本拠を置く、光岡自動車の最新SUVモデル「バディ」が人気だ。

光岡自動車といえば、これまで日系メーカー各社のクルマをベースとして、クラシカルなデザインテイストを用いた外観が最大の特長だった。

今回、同社として初となるSUVのベース車はトヨタRAV4」で外観にはアメ車の雰囲気が色濃い。

商品コンセプトとしては「自然体でサラリ乗りこなせる相棒」だ。

筆者(桃田健史)はアメリカでの生活が長く、そうした実体験の中で素直に表現すると、縦方向に重ねた角型ヘッドライトや、大きな格子状のフロントグリルから、「80年代のGMシボレーブレイザー」を思い出す。

公開されているバディのウェブカタログを見ても、いかにも南カリフォルニアのビーチサイトをイメージしたようなバックシーンで、ホイールもアメリカンテイストをふんだんに盛り込んでいる印象だ。

バディの正式発表は2020年11月26日。その時点での発表内容では、バディは台数限定車ではなく正式ラインナップモデルだが、2021年は50台、そして2022年以降は年間150台の生産計画だ。

当然、2021年発売予定分は予約販売でソールドアウト。それどころか2022年分まで予約で埋まっており、現時点(2021年7月)申込は2023年6月から9月の生産枠となっている。

なぜ、ここまで人気なのか?

アメ車所有はハードル高し でも光岡なら

バディ人気の背景にあるのは、日本人が本来持っている「古き良きアメ車に対する憧れ」ではないだろうか。

トヨタやホンダなど大手量産メーカーとは違い、個性豊かなモデルを少量生産する光岡自動車がアメ車ライクなデザインを始めたのは、同社50周年記念モデルとして2018年11月発売の「ロックスター」からだ。

商品コンセプトを「夢、挑戦、次代へ」である。

ロックスターは一目瞭然、1960年代のGMシボレーコルベット2代目モデルを強く意識していることが分かる。ベース車はマツダロードスターだ。

バディ同様にロックスターの販売も好調で、初回限定200台は完売し、2019年に50台、2020年と2021年はそれぞれ75台の生産計画となった。

筆者としても、たしかにバディやロックスターのデザインに心惹かれるところがある。

60年代から70年代初頭、オイルショックや排ガス規制でアメ車が苦しむ前、開放的に革新的なアメリカンライフに憧れ、その地でイキイキと走り回るアメ車たちは、実に輝かしい存在だった。

とはいえ、当時のアメ車はガス・ガズラーと称される燃費の悪い大排気量車であり、また日本国内で購入する場合の価格も高く、部品供給体制も貧弱であるため、庶民にとってアメ車は遠い存在だった……。

チェロキーやアストロ アメ車ブームも

60~70年代当時の日本でのアメ車事情をもう少し深堀りすると、日本でのアメ車需要は企業経営者のお迎えぐるまだったと思う。

そもそも日本におけるアメ車は、戦前からGMやフォードが企業経営者向け需要として存在し、戦後もその流れが続いた。

いまでは60年代マッスルカーを復刻する日本人もいるが、当時として日本人にとってマッスルカーは遠い存在だったと記憶している。

70年代に入り、池沢さとし(現:池沢早人師)が週刊少年ジャンプで連載した「サーキットの狼」の影響で、いわゆるスーパーカーブームが訪れ、その中でマッスルカーもスーパーカー扱いされることが増え、フォード・マスタング・マッハ1、GMポンティアック・ファイアバード・トランザム、GMシボレー・カマロSSがマッスルカー御三家として紹介されることが多かった。当時、ダッジの存在はあまり知られていなかった印象がある。

90年代前半になり、ジープチェロキーが、一部のホンダディーラーで取り扱ったこともあり価格が手頃となって日本での人気が一気に上昇したことがあった。

同じ頃、GMシボレー・アストロのブームも到来。芸能人御用達といった風潮が世の中に広まり、アストロの並行輸入車販売が増えた。

アメ車に対する潜在的な憧れが?

アメリカ本国では、90年代後半からフルサイズピックアップトラックとフルサイズSUVのブームが到来した。

そのトレンドを取り入れようと、日本でもGMシボレー・タホを中心として、同じくGMテキサス・アーリントン工場で製造されるサバーバン、キャデラックエスカレードを楽しむ人たちが現われた。

そんなアメリカンフルサイズSUV需要の延長上として登場したのが、タホなどと車体やエンジン関連パーツを共有するハマーH2だ。

六本木、銀座、渋谷、新宿など都心繁華街に、25インチオーバーの大径ホイールを履きボディ各所を派手にカスタマイズした「H2」の姿が目立つようになった。

このように、これまでさまざまなモデルで日本人のアメ車への憧れが感じ取れる。

そこで共通するのは、日本車や欧州車にはない破天荒ともいえる思い切ったデザインの発想や、大柄かつ大型エンジンによる走り味だ。

直近では、アメ車への憧れがオフローダーで目立つ。

ジープは、ラングラーを軸足として、都会派テイストも含めた広義でのオフローダーブランドとしてジープ各モデルの人気が高い。

そのほか、日本では正規輸入元がいないフォードで新型ブロンコに対する関心が高まっている状況だ。さらに、新生コルベットにも注目が集まる。

日本人は潜在的にアメ車好きなのかもしれない。

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みんなのコメント

12件
  • アメ車が好きなわけではなく、
    直線基調のデザインを好む人が
    多いってことだと思う。
  • 光岡はニッチ商売の少量生産。
    ベースとなってるRAV4とは販売台数が違う。
    多少のアメ車風のテイストを好む人にはまっただけだ。
    又、投機目的で買う人間もいると思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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