現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スポーツカーのお株を奪う走りが超魅力的! 往年の正統派スポーツワゴン3選

ここから本文です

スポーツカーのお株を奪う走りが超魅力的! 往年の正統派スポーツワゴン3選

掲載 更新 5
スポーツカーのお株を奪う走りが超魅力的! 往年の正統派スポーツワゴン3選

■高性能エンジンを搭載し、優れた走りを実現したステーションワゴンを振り返る

現在、日本の自動車市場では、ステーションワゴンの人気はあまり盛り上がっていませんが、1990年代にはちょっとしたステーションワゴンブームが起こりました。

もう二度と出ることは無いかも? 大排気量エンジンのスポーツワゴン3選

このブームの立役者となったのが、1989年に誕生したスバル初代「レガシィ ツーリングワゴン」です。

レガシィ ツーリングワゴンのトップグレードは、高性能なターボエンジンとフルタイム4WDを組み合わせ、あらゆる路面状況でも安定した走りを実現。さらに優れたユーティリティから大ヒットを記録しました。

その後、各メーカーがスバルに追従するかたちで次々と新型ステーションワゴンを発売し、レガシィ ツーリングワゴンと同じく高性能なモデルもラインナップされました。

そこで、パワフルなエンジンを搭載した往年の正統派スポーツワゴンを、3車種ピックアップして紹介します。

●スバル「インプレッサ スポーツワゴン STi」

スバルは1992年に、前述の初代レガシィに続いて新開発したモデル、初代「インプレッサ」を発売しました。

レガシィよりも小型軽量なボディに、パワフルなターボエンジンとフルタイム4WDを組み合わせた「WRX」をイメージリーダーに据え、セダン、ステーションワゴンの「スポーツワゴン」ともに人気となりました。

このインプレッサ WRXをベースに、スバルテクニカインターナショナルがさらにチューニングしたコンプリートカーが「インプレッサ WRX STi」で、スポーツワゴンにも限定車として設定され、後にカタログモデルへと昇格しました。

その後、2000年に登場した2代目ではセダンが「WRX」、ステーションワゴンが「スポーツワゴン」と呼称され、「スポーツワゴン STi」を引き続きラインナップ。セダンのWRX STiと同等のシャシ性能と動力性能が与えられ、エンジンは2リッター水平対向4気筒DOHCターボを搭載し、最高出力280馬力を発揮しました。

トランスミッションは6速MTのみで、センターデフにビスカスLSDを用いたフルタイム4WDを採用し、走りでは2リッタークラスのステーションワゴンの頂点に君臨しました。

高性能かつ硬派な印象だったスポーツワゴン STiでしたが、2002年にフロントフェイスを一新する(「丸目」から「涙目」)ビッグマイナーチェンジがおこなわれた際に、スポーツワゴン STiはラインナップから外され、販売期間はわずか2年と短命でした。

日産アベニール GT4」

前述のステーションワゴンブームのなか、デビューした1台が日産「アベニール」です。

アベニールは商用バンの「ADバン」とボディを共有するステーションワゴンとして、1990年に初代が誕生。

取り回しやすい大きさのボディによる使い勝手の良さとブームの後押しもあってスマッシュヒットを記録し、1995年には最高出力210馬力を発揮する2リッターターボエンジンと、「アテーサ」4WDシステムを組み合わせた「アベニール サリュー GTターボ」が追加されました。

そして、1998年に2代目が登場すると、レジャー用途を重視した「サリュー」シリーズと、スポーツモデルの「GT4」シリーズと、大きく2タイプに分かれたグレード構成でした。

高性能モデルのGT4シリーズは、最高出力230馬力を発揮する2リッター直列4気筒DOHCターボ「SR20DET型」エンジンを搭載。トランスミッションは4速ATのみでアテーサ4WDシステムを採用し、オンロード性能を重視した高速ツアラーというコンセプトとなっていました。

外観はスタイリッシュながら派手さを抑えたシンプルなドレスアップでしたが、フロントバンパーから覗く前置きの大型インタークーラーによって、高性能モデルであることを控えめに主張していました。

その後、2002年のマイナーチェンジでGT4シリーズは廃止され、2005年にはアベニール自体も生産を終了。

実質的な後継車である「ウイングロード」には、高性能グレードは設定されませんでした。

トヨタアルテッツァ ジータ」

トヨタは1998年に、コンパクトでスポーティなFRセダン「アルテッツァ」を発売しました。デビュー前から「AE86の再来」といわれるなど大いに話題となり、発売と同時に人気を博しました。

そして2001年には、ステーションワゴンタイプの派生車「アルテッツァ ジータ」が加わりました。

ボディはセダンのデザインを継承しつつ、ショートルーフのクーペスタイルというスタイリッシュなフォルムを採用。トヨタはセダンでもクーペでもステーションワゴンでもない、新ジャンルのクルマと表現していました。

搭載されたエンジンはセダンと差別化され4気筒モデルは存在せず、最高出力160馬力の2リッター直列6気筒DOHCと、アルテッツァ ジータ専用に220馬力を発揮する3リッター直列6気筒DOHCが設定されました。

トランスミッションは2リッターエンジン車に6速MTが用意されるなどドライビングプレジャーを重視。3リッターモデルは4速もしくは5速ATのみで、スムーズかつトルクフルな走行フィーリングに4WDモデルも用意するなどツアラー的な味付けとなっていました。

足まわりはセダンと共通の4輪ダブルウイッシュボーンで、優れたコーナリング性能を発揮。

内装もセダンに準じていましたが、リアシートは2:3の分割可倒式とするなど、高いユーティリティも備えていました。

しかし、日本でも2005年にレクサスブランドが展開されると、アルテッツァはレクサスIS」へと生まれ変わりステーションワゴンは設定されず、アルテッツァ ジータは一代限りで生産を終了しました。

※ ※ ※

現行モデルの純粋なステーションワゴンは、スバル「レヴォーグ」、トヨタ「カローラツーリング」「カローラフィールダー」、ホンダシャトル」、マツダ「マツダ6 ワゴン」と、国産メーカーでは5車種だけになってしまいました。

本来、ステーションワゴンは走りの面ではセダンに匹敵し、優れたユーティリティを持つ優等生なクルマです。

輸入車ではまだまだ豊富なラインナップが展開されていますが、国産モデルでも選択肢が増えれば、再び人気となっても不思議ではありません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「スーパースポーツ4点セット」標準装備!キャデラック『CT5』改良新型、中国に登場
「スーパースポーツ4点セット」標準装備!キャデラック『CT5』改良新型、中国に登場
レスポンス
アルピナが「最後のB3」を発表! 「ブランド吸収前」“最後”のモデルは529馬力「直6ターボ」×高性能4WD採用! 1600万円の「コダワリ仕様」発売へ どんなモデル?
アルピナが「最後のB3」を発表! 「ブランド吸収前」“最後”のモデルは529馬力「直6ターボ」×高性能4WD採用! 1600万円の「コダワリ仕様」発売へ どんなモデル?
くるまのニュース
年間20回以上のクラッシュ経験……それでもウイリアムズF1は大丈夫。2025年への「システム的な影響はない」
年間20回以上のクラッシュ経験……それでもウイリアムズF1は大丈夫。2025年への「システム的な影響はない」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

5件
  • インプレッサってワゴンって名乗ってるが、ハッチバックと普通に言ってる車の部類かと。
  • 現役国産車のステーションワゴンで積載と走りか両立してるのはレヴォーグだけになってしまった。
    カローラ系もマツダ6も、パワーはともかくハンドリングが平凡。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

116.6257.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

17.8139.0万円

中古車を検索
インプレッサスポーツワゴンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

116.6257.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

17.8139.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村

あなたの愛車今いくら?