新車値引き情報 [2025.01.25 UP]
X氏の値引き大作戦 クラウンスポーツから35.4万円引き!
“超”ベテランが満を持して参戦 “超”強気の新型SUVに大苦戦 “超”大幅値引き獲得で大団円
【プロローグ】 当初は妻のクルマの買い替えだった。
9年間乗ってきたハリアーを「コンパクトなヤリスクロスにしたい!」とのこと。そこで、近所のトヨタに出向いたら予期せぬ出来事が……。
セールスさん、いわく、
「ヤリスクロスはマイナーチェンジ以降、受注が殺到しているため、つい先日注文の受付を停止しました。再開はいつになるかわかりません」
なんと“買いたくても買えない”状況。
妻「ヤリスクロス以外に欲しいクルマはないのよね。注文が再開するまでハリアーに乗っていることにするわ」
X「だったら、先に私のクルマを買い替えることにしよう!」
実はひそかに「定年退職を機にセダンを卒業して“楽しいクルマ”に乗りたい!」と、思っていたのだ(笑)。
狙いはいま流行のSUVタイプ4WD。下取り車は令和3年式クラウン・ハイブリッドRSアドバンスFour(走行距離は約3万3000km)で、今月末に車検が切れる。
予算はクラウンの下取り査定額+現金250万円。
妻からは「近いうちにヤリスクロスを購入する可能性が高いので、できるだけ予算内に収めてね」といわれている。
自分のなかではクラウンスポーツが大本命なのだが、ディーラーが提示する価格で買ったら、予算オーバーは間違いなし。したがって、高取りと大幅値引きを引き出すしかない。
【交渉1日目(土)】 まずは近くのトヨタA店へ。応対してくれたのは元気はつらつとしたセールスさん。いかにも上司から「我が社のホープです!」といわれていそうな人だ。
X「クラウンスポーツの購入を考えています。ハリアーも候補にあがっているんですが、そろそろマイナーチェンジがありますよね? ハリアーを買うなら新型にしたいという気持ちがあります」
セ「ハリアーのマイナーチェンジは現時点ではなんともいえないんですよね」
X「では、クラウンスポーツの見積もりをお願いします」
セ「すみません、値引きは5万円なんです。クラウンスポーツは会社から『ライバル他社にはない、新しいタイプのSUVなので、黙っていても買ってもらえるはずだ。だから安売りしないように!』と、きびしくいわれています」
セールスさん、早速ジャブを打ってきた。
こちらもジャブを打ち返す。
X「えー、600万円近いクルマがたったの5万円引きですか……この程度の値引きではとても買えませんね」
セ「その分、下取り額で頑張ります! Xさんの下取り車、あと2週間ほどで車検が切れますが、どうされますか? クラウンスポーツは納車まで3~4か月かかりますよ」
X「クルマは生活必需品です。納車まで“クルマなし”の生活はできません。かといって、何か月も代車に乗るのも抵抗があるので、いったん車検を通すことにします。だから、下取り額は車検を通したあとの値段をお願いします」
セ「わかりました」
いったん奥に引っ込んで、しばらくして戻ってきた。
セ「Xさんにはぜひ買っていただきたいので特別に値引き額を5万円から10万円にアップします。クラウンの下取り査定額は車検を通していただいたとして350万円になります」
X「えっ、4年落ちのクラウンが350万円ですか……」
セ「クラウン・スポーツから10万円以上の値引きは無理ですが、購入していただけるのであれば、下取りをもう少し頑張れると思います。ご予算はいくらくらいとお考えですか?」
X「そりゃあ、安ければ安いほどいいですね」(笑)
セ「おっしゃる通りですよね。でも、だいたいの目安はどれくらいですか?」
X「実は、下取りのクラウンは車検を通せば400万円くらいになると思っていました」
セ「えっ、400ですか……それは無理です!」
このセールスさん、なんだかノリがよくない。ここは「とにかく頑張ってみます!」くらいの言葉が欲しかった……。
それにしても4年落ち/走行3万3000kmで、車検を通したばかりのクラウンの下取り査定額が350万円って……。
安すぎる!
高額車なのにたったの5万円引き。予算? 安ければ安いほどいいね
【2日目(日)】 我が家は県境に近いので、ちょっとクルマを走らせれば簡単に越境できる。今日は隣県のトヨタB店に出向いた。
この店では過去に新車を購入したことがあるが、馴染みの担当者が移動してしまったため、今回は別のセールスさんと商談することになった。
なお、マイナーチェンジ前のハリアーは買う気にならないので、狙いをクラウンスポーツに絞ることにする。
X「かつての担当セールスさんにはとてもよくしていただきました」
セ「私も頑張ります!」
X「今回はクラウンスポーツへの買い替えを考えています」
セ「ありがとうございます! ほかにはどんなクルマが候補にあがっていますか?」
X「レクサスNXやUXも検討していますが、本命はクラウンスポーツですね。こちらのお店なら頑張ってくれると期待してやってきました」
セ「わかりました。少しお待ちいただけますか?」
いったん席を外して、しばらくして戻ってきた。
セ「別の支店に移動した、担当者に電話を入れて『Xさんがご来店した』と報告したところ、『前回は他店に負けた。今回はぜひとも当店で購入していただくように!』といわれました……。ということなので、通常、クラウンスポーツの値引きは10万円までなのですが、今回は上司に頼んで20万円引きにOKをもらいました」
X「なるほど……となると、問題は下取り額ですね」
セ「Xさんのクラウンですが、まともに査定すると下取り額は360万円です。しかし、車検を通していただくということで10万円上乗せして370万円にします!」
昨日のトヨタA店よりかなりアップした。しかし、値引き20万円と下取り370万円を差し引いた支払い総額は330万円にもなってしまう。予算額の250万円にはほど遠い。
X「この条件ではとても買い替えられません……当分は現車に乗って過ごしてハリアーがマイチェンしたら、その時点で検討するしかないかな……結局、クラウンスポーツはあきらめるしかないか……残念だなあ……」
セ「あのう……330万円ではダメですか……わかりました、なんとか10万円、下げましょう。支払い総額320万円で、お願いします!」
X「う~ん……下取りは400万円くらいにはなると思っていたんですが……」
セ「Xさん、ご予算はいくらくらいですか?」
X「安ければ安いほどいいですね。ともかく支払い総額300万円オーバーではまったく話になりません」
セ「……300万円以下をご希望ですか……(沈黙)……」
商談は暗礁に乗り上げた。
自宅に戻って、妻にこれまでの経過を伝えて相談したところ「私の買い替えも控えているので、当初の予定通り予算は250万円までにしてね」と念をおされる。
予算250万円だと、今回、候補にあがっているレクサスNXはいうまでもなく、レクサスUXも難しそうだ。
う~ん……しかたない、購入を延期して、来年、ハリアーの新型を狙おうか……。
しかし……やはり大本命のクラウンスポーツをあきらめきれない……そこで、今回は下取り車になるクラウンを購入した、地元のトヨタC店に望みをかけてみることにした。
【3日目(水)】 トヨタC店へ。
この店からは過去40年間で、父が5台、私が4台の新車を購入している。担当セールスさんとも40年の付き合いだ。
ここでちょっと脱線して、私たち親子のこれまでの車歴を紹介しておきます。
父(7年前に他界)はコロナ→ハコスカ→ローレル×2台→ソアラ→シーマ×2台→マークII×2台→プリウス→アクアと乗り継いでいる。
我が家の初代クルマバカ(笑)。
そして、父のDNAをしっかりと受け継いだ私は、レビン→ソアラ(父のお下がり)→ソアラ→セルシオ×2台→クラウン×4台に乗ってきた。
我が家の二代目クルマバカ(爆)。
閑話休題。
目標は遥か遠い……断念か。救世主出現! 印鑑で勝負!
担当セールスさんと商談をスタートする。ちなみに担当さんは背が高くスマートで、いわゆるイケオジだ。
X「父とセールスさんは長い付き合いでしたね。そのお礼ということで、今回、トヨタ車にするなら、こちらで購入したいと思っています」
セ「ありがとうございます! そういっていただけると、とてもうれしいです♪」
X「今回の買い替えは、私の定年退職のご褒美という意味もあるので、ちょっと背伸びをしてクラウンスポーツを狙っています」
セ「実は、私もあと3年で定年退職なんです。Xさんとは今回が最後の交渉となると思うので、できるだけ頑張ります!」
X「期待していますよ。ただし、予算が限られているので、もしもオーバーするようなら、きっぱりあきらめます」
セ「Xさん、ご予算はどれくらいですか? 駆け引きなしでいくのでストレートにいってください」
X「では、ズバリといきます。かなりきびしいと思いますが、予算は250万円です。支払い総額が、この金額にならないと買い替えられません」
セ(電卓を叩いて)「う~ん……なかなかむずかしい数字ですね……でも、Xさんに対して無理!なんていいたくありません。しばらくお待ちください」
そういい残して奥に引っ込んだ。それっきり戻ってこない。
30分近くたったところで、
セ「すみません、長らくお待たせしました。では、正直な話をさせてもらいます。Xさんのクラウン、頑張って査定させていただいて390万円なんです。値引きを目一杯やったとしても支払い総額は300万円くらいになります。ご希望の250万円とは50万円もの差が出てしまいます」
X「車検を通すのに諸々込みで15万円くらいかかりますよね。この出費を考えると、用意できる現金は250万円がいっぱいいっぱいなんです。妻からは『これを絶対に超えないように!』といわれています」
セ「Xさん、車検費用を抑えられれば、その分を購入費用にまわしてもらえますか?」
X「そうですね。前向きに検討しますよ」
セ「じゃ、整備担当と相談してきます」
しばらくして戻ってきた。
セ「うちで車検整備をさせていただければ、費用は総額5万円程度にさせていただきます。これで抑えた分の10万円を新車の購入費用にまわしていただけますか?」
X「わかりました! 支払い総額は車検費用から10万円まわして260万円でOKです」
セ「ありがとうございます……しかし問題はこれからです。はたして260万円にできるかどうか……」
セールスさん、電卓をたたく。ちらっと(2740000)という数字が見えた。支払い総額274万円ということは、まだ14万円もオーバーしている。
セ「すみません、この場では答えが出せません……3日ほど時間をください。Xさんにはどうしてもクラウンスポーツに乗っていただきたいので、なんとか260万円までもっていきます!」
おお、頼もしい!
X「3日後というと、ちょうど下取り車の車検が切れる日ですね。車検切れの日に新車を注文するなんて人、めったにいませんよね」(笑)
セ「実は、最近納期が遅れているので下取り車の車検が切れてしまうというトラブルが出ています。正直、納期が読めないので車検を通していただけるとありがたいんです。それから、ひとつ、お願いなんですが、Xさんは来年(2025年)の登録をご希望でしたよね」
X「はい、年末に登録するくらいなら新年にしたほうがいいですよね。令和6年式と7年式では中古車の価格に差が出るので、次回の買い替えのときの査定額を考えたらやっぱり新年登録にしたいと思っています」
セ「おっしゃることはよくわかりますが、本年登録にさせていただけないでしょうか? もちろん、その場合は年内に納車できるようにします」
X「わかりました。260万円にしてくれるなら登録の時期はおまかせしますよ」
セ「ありがとうございます!」
X「では、3日後、印鑑を持ってやってきます」(笑)
引き上げる前に、もういちどクラウンスポーツに試乗させてもらう。乗りやすさと視界の良さを再認識。やっぱり定年退職のご褒美は、これしかない!
【4日目(土)】 トヨタC店に出向いて、いよいよ最終交渉。
セ「お待ちしていました!」
“イケオジ”の担当さんが満面の笑顔で出迎えてくれた。
X「で、どうでした? 約束通り印鑑を持参しましたよ」
セ「はい、なんとか支払い総額を260万円にできました!」
最終的な条件は車両本体とメーカーオプション20万9000円から25万4010円引き、付属品(82万6540円)から10万円引きで値引き合計は35万4010円。下取り額416万円で、支払い総額はこちらの希望通り260万円ジャスト。
セールスさんの頑張りに感謝して契約。最後に店長さんが挨拶に出てきてくれた。
X「店長さんとセールスさんのおかげで、あきらめかけたクラウンスポーツを購入することができました。ありがとうございました!」
これにて終了。
松本さんに報告すると、
松本「クラウンスポーツはガードが堅く、10万円以下の値引きで購入している人も目立ちます。35万円オーバーなら超ウルトラCクラスです。下取り額の416万円も破格といえるでしょう。ただし、現在、中古車市場は“バブル”ともいえるほど高値で取引されています。納車が近づいた時点で、買い取り専門店にも査定させて、高値が付くようなら下取りに出さずに売却するという手もあります。ただし、そのためにはトヨタC店に『下取り車を出さなくてもいいか?』との確認を取っておく必要があります。OKなら買い取り専門店への売却が可能となりますが、Xさんの場合『下取り車を引渡してもらうという前提で、車検を格安で通している』という特殊な条件があるので断られる可能性が高いように感じます」
そこで、担当セールスさんに確認すると、松本さんのいう通り、やんわり断られてしまいました。
次回は注文書にサインする際に「下取り車は出さないでもOK」との約束を取り付けておこうと思います。
購入データ
TOYOTA クラウンスポーツ
Z(4WD)
From 埼玉県
トータル値引き 35.4万円
値引き採点 5
車両本体とメーカーオプション(20万9000円)から25万4010円引き、付属品(82万6540円)から10万円引きで合計35万4010円! クラウンスポーツとしては“超”ウルトラCだ。
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みんなのコメント
こんな客に振り回される営業マンは可哀想ですね。
知識もあるならディーラーじゃ売らないだろう。
素直に専門店で売って5万引きで買えばいい。
こういった情報に感化されてゴミ客が来るわけですよ。
これだけオプションがあれば値引きがある程度出ても不思議ではない。