■金色エンブレムは「ダサい?」
一昔前に、クルマのエンブレムを金色にしている光景を見かけることがありました。とくに、セダンやミニバンといった車種では、前後のメーカーロゴと車名を金色に統一することが一部で流行っていたようです。
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しかし、最近では「金色エンブレム」を見かける機会が減りました。ドレスアップとしての流行が終わったのか、なぜ急激に見かけなくなったのでしょうか。
金色エンブレムは、メーカーにより異なりますが「ゴールドエンブレム」などという名称で純正パーツとして販売されており、新車購入時などに取り付けることが可能でした。
トヨタや日産、ホンダなどが純正パーツとして取り扱っていましたが、いまではほとんどのメーカーでは見かけることがありません。
金色エンブレムについて、日産の販売店スタッフは次のように説明します。
「金色エンブレムは、いまから25年から30年くらい前が絶頂期だったと思います。車種としては、シーマ、セドリック、グロリア、インフィニティなどのオーナーが購入されていました。
売れている規模としては、全体の1割ほどでとくに40代の男性が多かったです。その後、地味に売れ続けるパーツでしたが、10年前くらいにはほとんど売れなくなったため、恐らく廃盤になったのではないでしょうか」
また、日産同様に金色エンブレムの取り扱いをやめたトヨタの販売店スタッフは次のように話します。
「現在の販売車種では、おそらく金色エンブレムは取り扱っていないと思われます。クラウンでは12代目モデル(18系)などでオプションが設定されていたほか、2016年7月に特別仕様車として販売したアルファードでは、専用ゴールドエンブレムを付けていましたが、現在はオプション設定していません」
しかし、ホンダはいくつかの車種で純正パーツとして金色エンブレムを取り扱っています。人気の軽自動車「N-BOX」「N-WGN」やミニバンの「ステップワゴン」、SUVの「ヴェゼル」「CR-V」などで、前後のホンダマークと車名エンブレムをセットで販売しています。
ホンダ車の純正パーツを開発・販売しているホンダアクセスは次のように話します。
「ホンダ車では、金色エンブレム(製品名:ゴールドエンブレム)をいくつかの車種に設定してオプションパーツとして販売しています。現在は、金色だけでなく黒色のタイプをクルマ自体のデザインなどに合わせて設定している車種もあります。また、購入の地域特性としては、関西圏において売れているようです。
ただ、ホンダでも昔よりはエンブレムのオプションパーツを設定していない車種も増えています。その一つの要因として、一部の車種では安全運転支援システム『ホンダ センシング』のミリ波レーダーのセンサーがエンブレム位置と干渉して誤作動する可能性があるため、エンブレムを付け替える必要があるオプション設定をやめています」
※ ※ ※
金色エンブレムに対しては「下品」「ダサい」といった声も多く、ユーザーのなかには「金色エンブレムを付けたクルマを見かけたらマイルドヤンキーといった人達が乗っていると思いできるだけ避けています」という人も少なくないようです。
しかし、ホンダ車を購入する際には「必ず金色エンブレムをつける」というほど、ホンダオーナーのなかでは定番化しているパーツともいえます。
■多様化する個性の魅せ方とは
自動車メーカーが金色エンブレムの取り扱いをやめる理由には、社外パーツの普及やインタネットなどによる購入ハードルの低下も要因といえます。
クルマのカスタムパーツなどを取り扱う販売店のスタッフは、社外エンブレムについて次のように話します。
「今までは、金色エンブレムはカスタムの手法として王道ドレスアップのひとつでした。購入層としては、セダン系では40代から50代のマイルドヤンキーが多かったです。
ただ、最近ではエンブレムを光らすタイプの『光るエンブレム』が若い人の間で流行りつつあります。そのため、今まで金色エンブレムを付けていた人が光るエンブレムに移り変わっていることもあり、エンブレムで個性を出す方法が変わってきていると思います」
また、金色エンブレムと同様に過去に流行ったドレスアップパーツとして、「光るナンバープレート」があります。
光るナンバープレートの正式名称は、「字光式ナンバープレート(以下:字光式ナンバー)」といいます。当初は、プレートの裏側に蛍光管などの光源元を設置し、発光させていました。
単なるドレスアップパーツだけでなく、視認性の向上や熱を発するものであれば融雪の効果もあった「字光式ナンバー」。見かける機会が減ったのかについて、トヨタのカスタムパーツの開発・販売を行う株式会社トムスは次のように説明します。
「当社では、2,3年前ほどから『字光式ナンバープレート用のLEDライト』を販売しました。確かに、見かける機会が減ったように感じますがそれなりの数は売れています。そのため、あまり売れていないという認識はありません。
しかし、過去に『字光式ナンバー』を装着したクルマで、先進安全装備に誤作動が発生したケースも存在し、新車カタログなどに『字光式ナンバー取り付け不可』と記載されていることもあります。
当社の製品では、メーカーと同様なテストを実施し影響が無いことを確認していますが、自動車メーカーの販売店では万が一の可能性もあり、以前より推奨しなくなったことが見かける機会が減った理由かもしれません。
また、過去に流行した背景には、人間の動物的本能として、目立つものや光るものが好きというものがあるのだと思います」
※ ※ ※
昔から個性を際立たせる手法として、さまざまなカスタムパーツが存在していました。しかし、近年は安全機能の向上によってカスタムできる範囲が狭まっているようです。
今後、さらなる安全技術や電動化技術が発展することで、カスタムパーツは減っていくことが予想できます。しかし、いつの時代も個性を主張したいユーザーは新しい手法を開拓するため、次世代のカスタムパーツが近い将来に誕生するかもしれません。
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