フォルクスワーゲン トゥアレグ のみんなの質問

解決済み
回答数:
1
1
閲覧数:
482
0

以前はHCCIについて詳しく解説していただき、有難うございました。

今回は、お時間がございましたらハイブリッドに使うギヤについて教えて下さい。


とうとうVWからもハイブリッドが出たと、雑誌で見ました。
トゥアレグで、モーター数等詳しい事は書いてません。

・電池はニッケル水素

・ギヤはアイシン製の8速AT

本題ですが、DCTが標準のVWがハイブリッドでは使わない理由は何故ですか?

変速ショックの制御が、ハイブリッドになると難しいのでしょうか?

それか、ハイブリッドには組合せられない構造上の理由が有るとか。

ハイブリッドはモーターを使うからトルコンが不要になり、ATでも安上がりに伝達効率もそこそこ確保出来るからでしょうか?

色々書いてしまいましたが、よろしくお願いします。

後、トルコンを省けなかったベンツSクラスのハイブリッドって、少し残念な感じがしますね。
アレを省ける事が、ハイブリッドの大きな利点だろうに……

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

ベストアンサーに選ばれた回答

●どうしてトゥアレグ・ハイブリッドは8速ATなのか?
理由はコストです。以下,少し詳しく説明いたします。

●VWグループのDCTとは?
VWグループには,大出力用DCT(DSGの技術名)があります。

・ブガッティ・ヴェイロン 16.4 … 1250Nm
・ポルシェ 911シリーズ … 390~700Nm
・ポルシェ ケイマンS … 360Nm
・AUDI … 200~450Nm

●トゥアレグ・ハイブリッドの構造は?
今回のトゥアレグ・ハイブリッドの最大トルクは440Nmと34kWのモータ(単位の次元が異なるので,単純に合算できない)なので,600Nmくらいの容量のDCTがあれば良いわけです。そうであれば,911用をベースに開発できるはずです。しかしアイシン製8AT(=レクサスLS用がベース)を採用しています。しかも下記の配置です。

エンジン = 第1クラッチ = モータ = トルクコンバータ = 変速機 = 第2クラッチ = プロペラシャフト

一方,日産フーガ・ハイブリッドの7速ハイブリッドユニット(ジヤトコ製)は,下記の構造です。

エンジン = 第1クラッチ = モータ = 変速機(トルコン無し) = 第2クラッチ = プロペラシャフト

おそらくZF社が提案した8速ATベースのハイブリッドユニットを使うときも同じ構造でしょう。さて差異は,トルコンの有無です。トルコンとモータの機能は以下の通りです

★トルコンの機能
(1) トルク増幅
(2) 流体継手

★モータの機能
(1) エンジンの出力補助
(2) クラッチ要素

つまり両者の機能は非常に似ているのです。このためトルコンを省略して,モータにトルコンの機能を持たせたのが,日産=ジヤトコの考え方です。しかしトルコンを省略したため,始動要素を含む変速機としては,従来のトルコン+7速ATとは別になりました。つまりコストが高くなります。しかし搭載スペースを考えると,トルコン省略は必須でした。

●トゥアレグ・ハイブリッドの場合
トルコンを含む8速ATをそのまま使う方が,コストは下がります。またトゥアレグ・ハイブリッドのためにDCTを開発するのも,コストがかかりすぎです。もともと台数が少ない車両のために,専用のDCTをつくることになるからです。このあたり事情は,911やヴェイロンとはまったく違います。

●DCTと変速ショック
現在まで発売されてDCTはすべて単板クラッチをつかっています。このため変速時のショックがあります。しかしこのクラッチの上流側にトルコンを使うことは可能です。もしレイアウトスペースが許せば,小排気量エンジンではトルコンは必須です。特に日本のように渋滞路が多いと,トルコンのトルク増幅があると,クリープが簡単にできます。このためDCTにして,トルコンを加えれば,変速ショックは大きく軽減できます。このため変速ショックの大きさが理由ではありません。

●Sクラスのハイブリッドは?
モータ出力が小さく(15kW,フーガ50kW,トゥアレグ34kW,アコード15kW),始動時には,トルク不足です。このためトルク増幅ができるトルコンを介しています。モータが小さすぎるため,いわゆるEV走行(エンジンを始動しないで,モータのみの走行)ができません。
このような小さなモータを採用したのは,電圧120Vに抑え,電池,インバータ,モータのコストを下げるためです。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2011.3.19 00:19

今回も解り易く、完璧なご回答を有難うございました。

DCTのトルク制限は聞いた事が有ります。
だから、トルクが強大過ぎるディーゼルには採用していなかったり。

ハイブリッドの場合もモーターの強いトルクが加わるから、ベースのギヤをそのまま流用出来ないという事は初めて知りました。
ハイブリッド化も結構大変なんですね。

後、ベンツは全てボンネット内に収められた利点はそこでしたか。

その他の回答 (0件)

その他の回答はまだありません

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の
「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

あわせて知りたい

フォルクスワーゲン トゥアレグ 新型・現行モデル

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

フォルクスワーゲン トゥアレグのみんなの質問ランキング

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離