トヨタターセル・コルサはどのような車だったのですか？

Question

Answer 1

トヨタ初のFF乗用車としてカローラとスターレットの間の車格として発売されました。

当時は将来的にFF化の波は避けられないとトヨタも自認してましたが、慎重なトヨタはFFの癖を極力無くす方向で、エンジン縦置き等長ドライブシャフトのレイアウトを選びました。
一方でスバルの様なフラット4では無く手堅い直4エンジンを選びながら、フロントオーバーハングを抑える為にデフをエンジン下に置く構造としました。この為居住性を稼ぐ超ロングホイールベースでありながらも、全長を抑える事が出来ました。

サイズの割に居住性に優れた車でしたが、デザインが野暮ったく売れ行きは鈍かった様です。よく売れる様になったのは、基本構造を踏襲しながらFMCでデザインを当時流行ったマツダファミリアに似せた兄弟車カローラⅡがデビューしてからです。ただしデフをエンジン下に抱え込む構造の為、4A-Gの様なエンジンバリエーションを増やすのはエンジン高の制限などで困難だった様です。パワーを上げる手段にはシングルカムのA型のままツインキャブ化してました(燃料噴射でも無い)。

運転してみると変速機と変速レバーをハードワイヤーで繋ぐ構造設計に慣れてないせいか、ダイレクト感に乏しくシフトチェンジがし辛かったです。またハンドルを切った後セルフセンタリングしないので自分でハンドル戻してやる必要性がある等、トヨタがFF車設計に慣れてない事による違和感は結構有りました。

しかしこのエンジン縦置きFFが市場に受け入れられた事がトヨタに自信を持たせて、横置きFFのカローラ、スターレットのデビューに繋がっていきます。言わばトヨタ車のFF化の露払いの役割を担った訳です。

質問者からのお礼コメント

いい車だったのに生産中止とは…残念!!(苦笑)

Answer 2

トヨタブランド初のFF車ですね。

でも、これの初代は縦置きエンジンなのです。

ターセル・コルサが登場する前年、すでにトヨタと提携関係にあったダイハツが初代シャレードを横置きエンジンのFF車として発売し、それなりに評価されていたにもかかわらず、縦置きエンジンでFF車を作った辺り、当時のトヨタは将来乗用車の駆動方式がFF主流になることに懐疑的だったのかも知れません。

もちろん、縦置きエンジンのFFであることによって、トルクステアの軽減や前席の足元が広くなるなどのメリットも一応あったようですが。

Answer 3

今のヤリスのような位置づけでしょうね。
全般に安作りで乗り心地が悪く、後席なんか舗装路走ってもガタガタ揺れて気分が悪くなった経験があります。