死亡重症率を見ると軽自動車は勿論、1000kg級のコンパクトカーも危ないですよね？1200kg以上のカローラなどと比べると差は大きいですか？

Question

Answer 1

その分析はイマイチですね。母数(その車の台数)の大小と死亡重症数の大小の区別がうまくいっていません。
これは800～900kg台の車、つまり軽トールワゴンが沢山走っているが故に軽トールワゴンが絡む死亡重症事故も多い、特に軽トールワゴン同士の衝突による死亡重症事故も多いことを示しているにすぎません。なので引用元と思われる
https://www.think-sp.com/2022/03/01/kikikanri-compatibility-light-car/
が出している「軽い車同士の衝突事故の死亡重傷数が依然として多い」という結論が妥当なところです。
あと2000kgを超える車をプロットしていないのも問題ですね。やっていれば違う結論になるはずで、意図的に除外したとしか思えません。

ちなみに母数に左右されないよう車両の重量と殺傷力の相関性を分析するとこうなる
致死率のグラフ：https://www.police.pref.fukuoka.jp/data/open/cnt/3/17919/1/TOUKEI02TISIRITUTO.pdf?20240404154938
のですが、母数の影響を排除できないとこうなる
資料6：https://www.npa.go.jp/koutsuu/menkyo/kamotsu_menkyo/01/04_siryou.pdf
のです。もちろん6.5～8tや11t以上が多いのは母数が多いからです。

ただ、それよりも重要なのは
図3：https://www.itarda.or.jp/contents/518/info20.pdf
死にたくなければ正面衝突を避けることです(避けられれば、の話ですが)。
JHとかが対面交通区間にガードロープの設置を急いでいるのも当然ですね。

あと忘れてならないのは、加害者が被害者より重い車に乗っていた場合。被害者の死亡率が上がるということは、加害者により重い刑事責任・より重い民事責任を課される可能性も上がるということです。下手に生き残っても自身の治療費も相手の損害賠償も払えないようでは、まさに生き地獄でしょう。

Answer 2

車重だけではなくボディ剛性によっても異なるので一概には言えないところもあると思います。
最近流行りのミニバンなんかも、車重が重くても同じ車重のセダンに比べたら弱いですし。

Answer 3

100キロ毎に車重が増えるに従い円の大きさも比例して
小さくなっていっているため
このグラフからは差は大きいとは言えないと思います。

軽自動車はその動性能の低さから
速度を出さない傾向があるにも関わらず死亡者が多いことが分かりますね。

1000キロのコンパクトでは車体が軽より大きいため
クラッシュゾーンがより確保できるため円は小くなっていますね。

コンパクトカー以上では100キロ毎に死亡者が比例して減っているため
1200キロ以上との差は顕著に現れている様には見えないと思います。
ですがエコカー、コンパクトカーと呼ばれるクラス以上か以下で
生死を大きく分けるように見ることが出来ると思います。

Answer 4

車両重量が軽い＝車が小さいと車体の表面から中にいる人までの距離が短くなりますので、衝突時の安全性能を上げることが難しくなります。

また、小さな車は安くないと売れないため、衝突安全性能にコストを配分する余裕が少なくなります。最近は小さな車の方が需要が多く価格もあまり変わらないので、衝突安全にもコストを配分できていると思います。

また、軽自動車には軽トラックなど、ボンネットがない（運転席が車体前方にある）危険な形状の車も多いので、事故の際に死亡する確率は上がるでしょう。
ミニバンが流行る前はワンボックス車のようにボンネットがない車がファミリーカーとしても使われていましたが、同じことを言われてましたよ。
たしかタウンエースがタウンエースノアになって、ボンネットができたことでオフセット衝突にも対応できるようになったという話だったかと。