スズキ クロスビー 「広く、そして活発なコンパクトクロスオーバー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

広く、そして活発なコンパクトクロスオーバー

2021.3.10

年式

2017年12月〜モデル

総評

2017年12月の発売からやや時間がたったため「新鮮味」のようなものは少なくなった感はありますが、それでもクラストップレベルの実用性と快適性、そして活発で快活な走行性能が今なお十分に享受できる一台です。

満足している点

ポップなデザインと活発なエンジン、そして抜群に広大な後席居住空間は、この車のかなり大きな魅力となるポイント。アクティブな毎日を陰ながらサポートしてくれるはずです。

不満な点

当初は「全車速追従機能付きのアダプティブ・クルーズ・コントロールが付いていない」というのがクロスビーの大きな欠点でしたが、2020年10月の一部仕様変更でそれを標準装備とした今、スズキ クロスビーに目立つ欠点はないように思えます。

デザイン

4

同じスズキの軽自動車「ハスラー」と似た部分も多い全体のデザインは、ハスラーのほうが完成度は高いように思えますが、クロスビーはハスラーより大柄な分だけボリューム感があり、力強さを感じさせます。

走行性能

4

最高出力99psの1L直3直噴ターボエンジンは非常にパワフルで、発進後や加速時にモーターが最長30秒間のアシストを行うマイルドハイブリッドシステムとともに、車両重量960kgのこの車を大変活発に走らせます。

乗り心地

4

カーブを曲がる際のロールは少なめですが、サスペンションには十分なストローク量があります。足の動きは柔らかですが、適度にフラットな姿勢を保ってくれるため、その乗り心地にはちょっとした高級感さえあります。

積載性

4

後席居住空間はちょっと驚くほど広く、ラゲッジスペースも広大。ゴルフバッグを横向きに積載でき、荷室の下にあるラゲッジアンダーボックスも十分な容量（2WD＝81L、4WD＝37L）が確保されています。

燃費

4

WLTCモード燃費は18.2km/Lとなかなか良好で（※4WDは17.0km/L）、乗り方次第ではありますが、実燃費もこれに近い数字をマークすることが可能です。

価格

4

「お求めやすい価格」というのがスズキ車のひとつの特徴ですので、クロスビーの車両価格も比較的安価です。ライバルとなるトヨタ ライズ／ダイハツ ロッキーよりは少々高めとなりますが、マイルドハイブリッドシステムの分だけちょっと高いと考えれば「納得の範囲」です。