スズキ スイフト 「旧型だけど、どこでも行けちゃう～静岡→福岡800㎞」のユーザーレビュー

旧型だけど、どこでも行けちゃう～静岡→福岡800㎞

2024.6.16

総評

誰でも運転しやすいコンパクトなのに長時間ドライブの疲れも最小限、必要な時は一気に大型トラックの群れも一気に抜き去ることができ、追い越し車線をぶっ飛ばす速い格上クラスのハイペース車にも登坂路以外はしっかり付いて行くことができる最低限のパワー、そして純エンジン1.2Ｌらしいまずまずの燃費で、旧型ですけど「どこでも行けちゃう」クルマです。
ＧＷ初日に静岡・浜松へも難なく到着、１週間の滞在で近郊ドライブを楽しんだ後、子どもの日の前日午後からの福岡への復路も余裕で臨めました。

満足している点

低すぎず高すぎずの車体は人によっては中途半端なのかもですが、視界の良さや高速の橋脚部やトンネル出入り口の横風にも影響を受けにくい安定性で長時間運転も楽しくこなせます。

不満な点

ＣＶＴは低燃費に振られた制御、日中はエアコン稼働の影響が濃くなってきたのかＤレンジのままだとアクセルＯＮからの反応が今イチ。活発な加速が欲しい時はＳモードへのボタン操作が必要なのですが、前車スプラッシュは左ハンドル欧州仕様のままの逆向きシフトゲートのレバーを左にコツンと倒すＳモード操作が最高に良すぎただけなので、贅沢な不満でありますが。

デザイン

3

エンブレム類を外してもスイフトだと主張するスタイルに見慣れたし、どこでも見かけるので今ややカッコいいとか悪いとかより愛着が湧いています。



昼食後の午後３時、おみやげや新たな荷物もスイフトに積んで福岡へ向けて浜松を離れる。ETC深夜割引活用のため午前０時を回って高速ICを出ればよいので国道１号線で連休中に楽しく遊んだ豊橋「のんほいパーク」そばを通って東名高速が併走する音羽蒲郡ICまで１号線で行き、満タン給油してから5時に東名高速に合流。

、

走行性能

5

軽い速い安い。







東名高速では渋滞もなく快ペースで距離を稼ぐことができて豊田JCTから伊勢湾岸道で西日がやや眩しいが快適に6時前に甲賀市の土山SAに到着、ゆっくりしすぎた夕食休憩の後7時近くに再スタート。







草津JCTで名神に合流して瀬田東JCTから京都方面の大津までまたお約束の渋滞を抜けると、大阪の吹田JCTで間違えないように中国道へ合流。この時に電飾鮮やかな観覧車がだんだん近づいてきた。万博記念公園のオオサカホイールの真横を通過。嬉しい光景のおかげで渋滞のダルさから一気に覚醒することができて、神戸JCTで山陽道に合流。

乗り心地

3

この辺りから通行量がグッと減って輸送トラックと連休移動らしいクルマたちがちらほらに。速い先行車に付いて行ってペースを上げて岡山、倉敷を通過して福山SAへ10時半頃に辿り着いて長めのトイレ休憩。

路面状況がほぼ良い高速で乗り心地の良しあしが出るのは道路の継ぎ目、ゴツっとくるのは45扁平だから。
205で標準より外径大きいタイヤのためＧＰＳの速度表示と速度メーターの数字がほぼ一致。加速力では不利だがメーター読み速度はほぼ実速度なので110㎞以上出ていれば走行車線の車たちをスイスイ追い抜ける。
ＲＳではないので乗り心地重視なら16インチか15インチで乗れば不満はないはず。

積載性

4

広島福山SAを20分後に再スタートして残り約350km4時間でゴールだが、どこかで給油しなければならないのに不思議と福山では給油する気にはならず、宮島ＳＡでもお土産を増やしただけ。
２人乗りなら置き場に困ることはなく嵩張る荷物でも大丈夫だが、４人乗りでの買い物なら確実に不足。

速い車を追走して120km/h以上で走る区間もあるなどペースが上がっており、スイフトの燃費計は20km/L台の維持がやっと。そろそろ燃料計がEを示す頃には燃費走行、速いトラックには追い抜かれるくらいに坂道ではアクセルを踏み足さずにペースを落とす。

燃費

5

5月5日に日付が変わった後に山口の佐波川SAで給油しようとしたが閉店していたので、すぐに本線に戻ったところでスイフトの燃料残量警告灯が残り5リットルを示すピンと点灯。残り約150kmをリッター30kmは無理なので、100km以内にある残り2か所のSAで給油できなければ下道2号線に降りなければならない。



山口JCTで中国道に合流して10分後、美東SAに立ち寄るとセルフスタンドが営業しており10Ｌ給油したのが午前2時。



豊橋で給油して自宅近くのスタンドまでの約791㎞を10Ｌ＋29Ｌで走りきることができ、復路の燃費は20.28㎞/Ｌをマーク。
アイドルストップも無い純エンジン車、新型のスイフトにはかないませんが、2人乗りなら高速ハイペースでも20㎞/Ｌはキープできます。

価格

4

それから安心してアップダウンの激しい中国道のテクニカルコースをハイペースで走り抜けて約30分後に関門橋を通過、無事に九州道入りして福岡県へ。復路は豊橋から東名高速に乗ったことや京都・大阪付近の渋滞も長引き、休憩も多めにしたことで12時間を要したが無事午前3時に自宅へ到着、7泊8日で1900kmを超えるＧＷドライブが無事に終わりました。

特別な高性能を謳わないスイフトの安いヤツで、
今なら中古で高く見積もられても確実に総額100万円以内で買えるクルマでも長距離ドライブはなんなく楽しめます。

故障経験

特に不具合無し。
静岡往復＋観光と買い物走りで一気に1900㎞以上走ったＧＷ、高速でいつもよりエンジンに負荷をかけたが適度に回すことによって良くなることもあるので、エコちゃんのと２枚の点検お勧めハガキが届いてはいますが、９月の年イチ点検まで大丈夫そう。



今どきのクルマは週末利用ならばガソリンを入れてさえいればメンテナンスフリーで1年間は安心して乗り回せるようです。