マニュアル車であれば、という留保をつけますが、1.3Lクラスのコンパクトカーを検討される方にはかなりお勧めできます。収容力を条件にすると脱落しちゃいま
2013.12.31
- 総評
- マニュアル車であれば、という留保をつけますが、1.3Lクラスのコンパクトカーを検討される方にはかなりお勧めできます。収容力を条件にすると脱落しちゃいますが、走りの資質は高く、低価格ながら充分に装備も充実。それだけに、よりによって一番酷いジヤトコのCVTを選んでしまったことが悔やまれる。欧州仕様と同じトルコン4ATを追加してくれれば、AT条件の方にもお勧めできるんだが…燃費ニーズ的に4段じゃだめですかねぇ?
- 満足している点
- 足回りのしっかり感は定評あるマツダ車と五分で渡り合えるレベルの高さだし、スタイリングも先代モデルからのキープコンセプトではあるが、ベーシックな小型ハッチバックとして充分に魅力的な仕上がり。
エンジンも、今回の仕様は最新型のデュアルジェットでなくエネチャージもついてないが、流せば低燃費、回せば元気で活発、国内のレンタカーでは望み得ないがマニュアル・ギアボックスで乗れば燃費と走りを同時に満足できるだろう。
装備のレベルも充実しており、ベーシック・グレードのXGでさえステアリングのテレスコピック調節やオートエアコンが標準でついてくるし、現行型ではESPすら標準装備。
一部に誤解がある人が散見されるので個々でも触れておくが、後ろ足がトーションビームだから粗悪品とは決して限らない。躾の悪いダブルウィッシュボーン式独立懸架より、よく躾けられたトーションビームのほうがずっと優れた乗り味を提供してくれるし、それはこのスイフトがまさに好例である。
- 不満な点
- まず、何よりもジヤトコの副変速機付きCVTがダメ。発進もっさり、流れに乗る加速のためにはほとんど全開にしなくちゃいけないのでは燃費を稼げない。電子制御スロットルの設定が悪いことも、このCVTの資質のなさを更に助長している。これなら欧州向けで採用されている、古典的な4段トルコンATの方がずっとまし。スイフトを選ぶのであれば、四駆を捨ててでも是非MTをお選びください。
ちなみに、走行320kmほど、市街地4;郊外6くらいの満タン法燃費がリッター16km(メーターの平均燃費表示はリッター17km強を示した)でしたから、コンパクトの生活四駆としてはだいたい水準でしょうかね。CVTと電子制御スロットルの設定を根本から直して、必要な速度にさっと到達させてあとは巡航に入れるような設定にすれば、実燃費もうちょっと伸びると思う。
室内の狭さは物理的な狭さだけでなく、黒基調の内装で更に圧迫感を感じるような気がする。明るい内装色を用意すれば圧迫感がいくらか減るのではないだろうか。
スイフトも暗色ガラス以外の設定がないので、UVカットと赤外線カットだけ付加した、フロントガラスと同じ透明度の後部ガラスをオプション設定して欲しい。車内を覗かれることへの警戒など、良好な後方視界の確保に比べたらどうでもいい些事。
スイフトは全車がプッシュ式のエンジンスターターなのだが、これはっきりいって大嫌いなので古典的な物理キーのスターターをオプション設定して欲しい。クラッチスタートを解除すれば踏切で脱出できなくなったときにセルで脱出させることもできるし、ていうかクラッチスタートのような余計なお節介を行政指導した国土交通省の糞役人を小一時間問い詰めたい。
マニュアル車の不当な装備差別。四駆を選べないだけでなく、エネチャージもデュアルジェット・エンジンもマニュアル車にはつかない。四駆がないので、いつ消えるか解らない特別仕様車のRSにしないと後ろがディスクブレーキにならないし、ワゴンRのようにMTにするとタコメータすらつかないほどの酷さではないが、スズキのこの態度は目に余る。
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