スズキ バレーノ 「往年の欧州ベーシックコンパクト」のユーザーレビュー

往年の欧州ベーシックコンパクト

2024.8.28

総評

足回りを調整し、走り屋ではない車好きとして満足いく車になりました。ハンドルのカクつきは修理費用が高くつきますので、中古車購入時はカーセンサー保証等加入し、早めの対処を強くおすすめします。

満足している点

タイヤを175/65ｒ15、ミシュランクロスクライメート2に交換、サスをZC83S純正スプリング+TEIN　ENDURAPROPLUS（スイスポ用ではなくZC83S用）にしました。また、リアサスの荷重不足を改善するため、15ｋｇの砂袋×2をラゲッジに積んでいます。ラゲッジが2段構えのため、日常的な積載および見た目には影響ありません。原始的な方法ですが、リアサスの突き上げがかなり改善し、往年の欧州ベーシック的乗り心地になりました。クルマの見た目通りの穏やかな乗り味になり大満足です。※砂袋無しで無乗車静止状態では前下がりになります。FF車なのでそれはそれでいいかもしれませんが。

不満な点

ステアリングが時々カクつきます。改善のためにはステアリングコラム交換が必要ですが、2024年8月現在純正価格は税込22万円です。工賃3万円程度。インドではサイレントリコールのような取り扱いになっていたようで、日本でも同様の対応を望みます。参考URL　https://www.team-bhp.com/news/rumour-maruti-suzuki-recall-steering-column-issue
どうでもいいですが、アームレスト兼コンソールボックスが荷重をかけるとギシギシなり、地味にストレスです。

デザイン

3

外装は子供っぽい無駄な凸凹やラインがなく、現在の国産車よりマシです。サイドのラインは、少し弛緩気味に思えます。
インテリアは酷評されるほど質感が悪いとは思いませんでした。ただ、ドアトリムのクロスが経年で剥がれます。ゴム糊で解決。

走行性能

3

動力的には不満がありません。サイズ感もちょうどよく、時折発生するハンドルのカクつきがなければ、満点なのですが。

乗り心地

4

デフォルトではリアサスの突き上げが激しいです。タイヤも185/55ｒ16は過剰です。
スイスポ等と異なり、5名フル乗車を想定した荷重設定になっているように思えます。サスをZC83S用+テインに変えたところ（+タイヤと砂袋）、適度に柔らかく、コシのある脚になり満足しています。減衰はサス慣らし中かつ模索中ですが、フロント10段戻しリア12段戻しで柔らかく過度なロールなし。120ｋｍ程度までの法定速度内高速安定性問題なし。外気温や走行状況によって前後差を保ちつつ±1調整くらいで落ち着きそうです。リア乗り心地重視で前後差つけすぎるとボディの捻じれが気になりだします。

積載性

5

中型犬を積んで旅行に行きましたが、4人分の荷物込みでなんとかなりました。
フロントカップホルダーはコンビニコーヒー2個だときっちり入りません。

燃費

5

バイパスを利用することが多いので、夏冬ともメーター読み20ｋｍを切ったことがありません。最高26.5ｋｍ。街乗りでも最低15ｋｍはカタいと思います。メータ表示は甘めです。

価格

3

7年落ち2万キロフルオプションを購入しましたが、不人気のわりに案外割高で100万円弱でした。指名買いでなければほかにも面白くて安い車はあると思います。欧州コンパクト等。

故障経験

ステアリングのカクつき
ドアトリムクロスの剥がれ
ヘッドライト上部の曇り