アルトワークス（HA36S）のAGSの制御について 例えば車両はドノーマルで、オートモードでゼロヨンで最速タイム出そうとするとき、スタートからずっとベタ踏みが最速になりますか？

Question

少しアクセル戻すと変速を促す感じになるんですよね？
オイシイ回転数をフルで使うためにいいタイミングでちょっとアクセル戻したほうがタイムが出るんですか？



#アルトワークス

Answer 1

余計なことは考えずに、シフトレバー Ｄ でアクセルべた踏みがもっとも加速が速いです。
アクセル戻して Ｄ より変速タイミングを早めても、総出力が下がるだけなので、計測タイムは速くなるどころか遅くなる可能性があります。

アクセルべた踏みでオイシイ回転数は高い回転数のときです。
大きなトルクを出している中間の回転数ではありませんので、誤解のないようにお願いします。
回転数が上がってトルクが下がっても、出力は回転数が高いときのほうが有利になる計算です。

私は アルトワークス（HA36S／5AGS／FF）に５万km 乗っています。
アクセル全開発進を少しでも速くするには、次のことに気をつけてください。

◆タイヤの状態。（ＦＦの場合）
コーナーリングスピードが速い運転を繰り返したタイヤは、大なり小なり外側が早く減り、直進時のタイヤの接地面積が少なくなります。
その結果、アクセル全開時に１速で空転してトラクションコントロールが作動する可能性があります。
トラクションコントロールをオフにすれば良いという意味ではなく、外側が減ってないタイヤ（１速で空転しないタイヤ）を装着して計測してください。

◆舗装の状態。（ＦＦの場合）
舗装が痛んでいたり凹凸があると１速で空転して、トラクションコントロールが作動する可能性があります。
トラクションコントロールをオフにすれば良いという意味ではなく、舗装状態が良い場所でタイムを計測してください。

◆タイヤの空気圧を直進加速に最適化。
１速で空転しないギリギリの高めの空気圧に調整してください。
空気圧が高いほど摩擦抵抗が減り、加速の伸びが良くなります。
極端なことを言えば、１速で空転しなければ 300 kPa でも良いです。
ＦＦの場合は、理論上後輪は、空気圧が高くて摩擦抵抗が少ないほど有利なので、可能なら 350 kPa 以上です。
ただし極端に空気圧を高めるのは、タイム計測のときだけにして、通常の走行では規定の空気圧に戻してください。
高すぎる空気圧では摩擦抵抗が下がるため、旋回性能や制動性能が犠牲になり安全性に問題が出ます。

◆軽量化。
無理なく外せる物は外す、燃料は必要最小限だけ入れてください。
運転者もできる鍵り体重が軽いと有利です。
体重 100 kg と 50 kg では、確実に差が出ます。

◆基本を忠実に。
推奨エンジンオイル（5W-30）を使用する、計測前には十分なウォーミングアップ、窓は閉める、電装品はすべてオフにする、夜間にタイムを計測するときは無灯火でも見えるなら無灯火で計測する、ヘッドライトが必要なときでもフォグランプは消す など、走行の負荷になるものがないか確認してください。

アルトワークスは軽くて非力な車ですので、燃料や運転者の重さが計測タイムに影響するのはもちろん、電装品の使用による発電機の負荷も影響する可能性があります。
細かいところまで気を回しください。
『チリも積もればタイム短縮』です。

質問者からのお礼コメント

説明不足ですいません。
「例えば・・」とあるように、AGS車に乗っている訳でもゼロヨンをやっている訳でもなく、AGSの制御に興味があっただけなのですが、詳細な説明をありがとうございました。
（ちなみに当方MTを弄って乗ってます）