電気自動車を普及するには車庫にコンセントがないといけないという高いハードルがあるのを東京都知事は考えているのでしょうか？ 電気スタンドでは車が早く傷んでしまう。

Answer 1

都知事は代表者（顔のようなもの）で、都知事が理解してなくても重要な関係者が理解していれば良いことになります。
仮に、国のトップと関係者全員が理解していたとしても、現実は思い通りにはいかず、電気自動車の問題は多すぎて、すべて解決することは物理的に困難かもしれません。
問題の改善には多額の費用が必要で、その負担は国民に来ます。

質問者さんが言われるように、コンセント（200Ｖ／20Ａ必要）の問題もありますが、電気自動車が普及しない理由はコンセント以外にもたくさんあります。

◆１、選べる車種が少ない
好みの車が見つからなければ購買意欲が出ません。

◆２、車の内容に対して価格が高い
お得感がないので購買意欲が出ません。
補助金も地域によって違い、不公平感があります。

◆３、航続可能距離が短い（遠出が困難）
実用性に問題がある車は使えません。
実用性がない車や一癖ある車は、趣味で使う車にしかなりません。

◆４、充電に非常に時間がかかる
ガソリン車より不便で面倒な電気自動車を、欲しいと思う人は少ないです。
買い換える以上は、現在のガソリン車より優れていないと購買意欲が出ません。

◆５、自宅の電力契約の問題
充電にかかる電気代を安くするには、時間帯で電力単価が変わる電力契約が必須です。
一般的には、オール電化住宅で使われる電力契約が必要です。
さらに、時間帯で電力単価が変わる契約は、条件を満たした住宅じゃないと契約できないことがあります。
不適切な電力契約で充電すると電気代が非常に高くなり、アクア、プリウス、アルト、ミライース などの燃費が良い車より、電気自動車の充電代のほうが高くなります。

◆６、充電の時間帯の問題
上記の電力契約に加えて、電力単価が安くなる深夜帯に充電しないと、充電の電気代が安くなりません。
深夜帯以外の時間に充電すると、極端に電気代が高くなります。
そのため、指定した時刻に自動で充電を開始する機能がある電気自動車、または充電器が必要です。

◆７、外出先での充電の問題
充電できる場所が限られる上に、充電にも時間がかかるため、遠出のときの行動に制約が出ます。
１回の充電では 30分の時間制限があるため満充電できません。
充電環境（気温、バッテリー状態など）や車種により、30分で充電できる電力量に大きな差が出ることがあり、不公平感があります。
条件が悪くて充電量が少なくても、支払い金額は安くなりませんので損することがあります。
自宅での充電に比べると外出先での充電は、設備利用料が含まれるため高くなります。

◆８、バッテリーの消耗
スマホと同じで電気自動車のバッテリーにも寿命があり、使うほど容量が少なくなるため、航続可能距離が短くなります。
ガソリン車に例えるなら、走行距離が増えるほどガソリンタンクが小さくなるようなものです。
ある程度まで航続可能距離が短くなるとバッテリー交換が必要ですが、絶望的な高い交換費用になるため廃車になることも多く、電気自動車はガソリン車やハイブリッド車よりも寿命が短い傾向があります。

これだけ多くの欠点や問題を、おそらく国のお偉いさんたちは理解していると思います。
上記にはない欠点まで理解していると思います。
それでも、関係各所から電気自動車を推す動きがあると、強制的にでも進めていくしかないのだと思います。

要するに、国が電気自動車を推すことで、儲かる団体があることになります。
電力会社はもちろん、電気自動車の部品に関わる団体も儲かることになります。

儲かるからこそ、団体が国に働きかけてでも推進しようとするのです。
その影響で、国民は経済的な負担を負わされることになりますが、大きな力の前にはどうすることもできません。

Answer 2

既設の住宅にコンセントを追加しようとするとそれなりの金額になりますが
新築の際に電気自動車に対応できるコンセントを設けるならそうでもないようで
購入者の意向が反映されていない建売住宅でもコンセントを用意している例が増えています