スバル エクシーガ 「乗っていじって愉しい実用ツアラー」のユーザーレビュー

乗っていじって愉しい実用ツアラー

2022.8.30

総評

走る愉しさと走破性、積載性、趣味性そしてコストパフォーマンスを考えた場合、この車がベストでした。ただし「車好き向け」という条件が付くと思います。
願わくば、叶わない夢とは思いますが、このエクシーガ（＆クロスオーバー7）の後継車にぜひ乗ってみたい。
今のスバルさんの技術で、再度7人乗りステーションワゴン風ミニバンを設計したらどうなるのか。
レヴォーグを少し縦にふくらましたようなワンモーションフォルムならば、なかなかイケるのでは？と思ってしまいます。

満足している点

●なんといってもフラット4エンジンの滑らかさ
初スバルでもあり、非常に滑らかに回るエンジンがとても気持ちいいです。回転を上げても驚くほど静かでスムーズ。直6やV6と同等かそれ以上のスムーズさが感じられ、とにかく無性に回したくなるエンジンです。また、低速から厚いトルクが立ち上がるので、街中でも扱いやすく、実用性も充分です。

●運転の基本となる操作感の素晴らしさ
ステアリングの操舵感、アクセルレスポンス、ブレーキのタッチと効き、シートの着座感、全方位見やすい視界など、気持ちよく安心して運転できるよう設計されています。

●アイサイト
10年前の技術とは思えない、今でも充分実用的な運転支援機能。

●高い積載性と後部座席の座り心地
さすがに箱型ミニバンには劣りますが、このデザインでこの積載容量をよく確保されたと思います。加えて2列目、3列目のシートも視界も含め、しっかり作り込まれており、座り心地が良いようで、同乗者に大変好評です。

●ユニークなボディデザイン
購入当初は正直あまり気に入ってなかったのですが、見慣れてくると愛着が湧いてくる不思議なデザインです。ボディの面構成をよく見ると、結構凝ったうねりで構成されており、見る角度によってはイタリア車のように見えることもあります。

不満な点

●内装の造り込み
デザイン的には可もなく不可もなくといった感じですが、シフトレバーやパドルシフト、ウィンカーやワイパー、窓の開閉ボタンなどの操作タッチのプラスチック感が強く、安っぽいです。
また、ワゴンタイプであるにもかかわらず、荷室のフロアにある荷物固定用のフックも華奢なプラスチックでできているのにはビックリ暁天でした。この辺は他社の同クラスと比べてもかなり劣るところかなと感じます。（スバルの現行販売モデルはわかりませんが）

●ドアの開閉音の造り込み
こちらも正直、ひいてしまうほど安っぽい音です。後部ドアはまだ許容範囲ですが、運転席、助手席のドアはやばい音しています。外観の雰囲気や素晴らしい乗り味からは想像できないような安っぽさです。

運動性能や運転の操作に関わる基本的な設計や造り込みはとても素晴らしいのですが、上記のような快適・感触性能？に関してはガクッとレベルが下がるのが逆に個性的で面白いです。

デザイン

3

優れたデザインとは感じませんが、だんだん愛着の湧いてくる不思議なデザインだと思います。

走行性能

5

この車の1番の美点と思います。
低重心のシンメトリカルAWD、走る曲がる止まるの高い基本性能と操作感。
※あくまで一般的な使用レベルでの感想です。

乗り心地

4

滑らかです。エンジン自体が滑らかなこともあり、路面状況の良いところでは、極めてスムーズに滑べるように走り、気持ち良い乗り心地です。
ですが、荒れた路面などでは、ややサスのストロークが短いようなボディがゆすられるような挙動がありますが、これは9万キロ越えの酷使された足回りが故のものかもしれません。要、リフレッシュ。
＜追記＞
ショックアブソーバーを新品に交換したら上記のゆすられ感はなくなりました。

積載性

5

このサイズ、デザインでは文句なしです。
強いて言えば、シートアレンジがもう少し使い勝手が良ければと思う時もあります。

燃費

3

スバルは燃費が良くないというイメージがありますが、この年代の車で、AWDで、排気量2.5リッターで、レギュラー仕様で平均11km/L、条件が良い場合は17km/Lに届くこともあるのは立派なほうだと思います。

価格

5

コスパはかなり高いです。
アイサイトが付いて、7人乗れて、AWDで、走りが楽しくて、アフターパーツもそこそこ流通していて、この中古車相場です。私のように「はまる人」にはかなりのバーゲンプライスだと思います。

故障経験

まだ乗り出し1ヶ月なので、ありません。