パルサー1600VZ-R N1仕様って昔ありましたが。あれは1.6で200馬力ありました。実際当時のベスモを見ても、200馬力有るようには思えない、という事を言われてました。 .

Question

それは小さい排気量で無理矢理200馬力を出したから、ですか？例えばこれがインテRと同じく1.8にしたら、もう少しパワー感は上がった、という事ですか？
.
もしかしたらノーマルの175馬力仕様の方が、パワー感はあったんですかね？

Answer 1

パルサーＶＺ-Ｒに限らず、『○○○馬力もあるようには思えない』というのは、ＮＡで排気量のわりに最高出力が高い車（最高出力を7000回転以上で発生する車）に共通して言えることです。
特に 8000回転以上で最高出力を発生するような、市販車には珍しい仕様のＮＡは、なおさら『○○○馬力もあるようには思えない』と感じやすいです。

そう感じる理由は、最高出力を発生する回転数が極端に高いからです。
実際に運転してパワーを体感しやすいのは、2500 ～ 6000 回転あたりの加速力ですので、8000回転以上で高い出力を発生できても、中回転域の出力が低いとパワーを感じづらくなります。

例えばターボのスイフトスポーツ（ZC33S）は、最高出力 103 kW（140PS）ですが、2500 ～ 5500 回転あたりの出力が高いので、パルサーＶＺ-Ｒの最高出力 147 kW（200PS）より加速力に優れています。
実際の運転で感じるパワー感も、パルサーＶＺ-Ｒよりスイフトスポーツ（ZC33S）のほうがあります。

最高出力に 44 kW（60PS）も差があっても、中回転域で勝るターボ車のほうが加速に優れ、特に体感パワーでは圧倒的にターボが有利です。
ただし、時速 140 km を超える速度域では、最高出力の高さが物を言うため、パルサーＶＺ-Ｒが勝ります。

車種にもよりますので一概には言えませんが、およそ時速 120 km までなら、中回転の出力が高くて、なおかつ車両重量が軽い車は、最高出力が控えめのわりにはパワーを感じやすい、ということです。
要するにターボ車なら、最高出力は高くなくてもパワーを感じやすいことになります。
最高出力も高いターボ車なら、なおさらパワー感は強烈です。
ターボはＮＡとは比較にならないほど中回転の出力が高いので、時速 120 km 以下での体感パワーは圧倒的に有利です。

加速力や体感パワーを、最高出力だけで判断すると失敗します。
特に体感パワーで大事なのは、中回転域の出力と車体の軽さです。
大雑把に見ると、車体が軽くてターボなら、最高出力が控えめでも体感パワーは思った以上にあると言えます。
その反対にＮＡは、最高出力が高くても中回転域の出力が低いので、体感パワーを感じづらいです。
ＮＡで強力な体感パワーを感じるには、大きな排気量が必要になります。
極端な例えですが、排気量が 6000 cc もあるわりにはレブリミットが低くて最高出力が控えめの、少し昔のコルベットなどは異次元の加速力で、怖くてアクセルを離してしまいそうな体感パワーです。

質問者からのお礼コメント

ありがとうございました。