日産 ノート e-POWER 「加速感が気持ちいい」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

加速感が気持ちいい

2023.11.28

年式

2020年12月〜モデル

総評

完成度は高いです。走りも気持ちいいし、実用性も高いです。だけど、ハイブリッドだけの選択となり価格帯が高いのは否めませんね。そこをどう判断するか。トヨタ「アクア」だってハイブリッドしかないだろう？という声もあるかもしれませんが、トヨタには「ヤリス」があるけれど、「マーチ」なき今、日産にはこのノートしか選択肢がないので……。

満足している点

爽快な加速。運転好きとしては、ライバルではなくノートを選ぶ最大の理由はそこです。コンパクトハイブリッドカーのどのライバル（身内の「ノートオーラ」を除く）よりもダイレクト感と鋭さがある、気持ちい加速をしますよ。

不満な点

価格帯が高いこと。ハイブリッドしかないという理由はよくわかりますが……。

デザイン

3

スッキリしたデザインでいいと思います。ノートといえば初代や先代はリヤクォーターウインドウ（リヤドアよりも後ろにある窓）があって“ミニワゴン”的な雰囲気でしたが、新型はそれがなくなったので一般的なコンパクトハッチのど真ん中になった気がします。

走行性能

4

パワートレインはエンジンを発電専用とし、そこで起こした電気を使ってモーターを回して走るハイブリッドのみ。それが日産の呼び方でいうところの「e-POWER（イーパワー）」です。そんなe-POWERですが、ドライバビリティで言ったら超絶気持ちいい。ホンダがフィットなどに搭載する「e:HEV」も近いメカニズムですが、フィットよりもノートのほうがスッと鋭く加速するし、アクセルを踏み込んだ時の伸び感もいいですね。この加速感はEV（電気自動車）に近く、お世辞抜きに一度味わうとクセになりますね。

乗り心地

3

よくまとまっています。粗い部分はなく、フラットで滑らか。これならファミリーカーにも安心ですね。

積載性

3

めちゃくちゃたくさん積める……というわけではないですが、ハッチバックのコンパクトカーとしては十分。荷室を効率よく使いたい人（大きな荷物を積みたい人は除く）は、販売店オプションとして用意している荷室空間を上下に分割するボードを追加するのがオススメです。

燃費

5

FFモデルで28.4km/L。もう十分と言っていいのではないでしょうか。e-POWERのようなシリーズ式ハイブリッドがもっとも得意とするのは街中など日常域の燃費で、それは言うに及ばず。一般的に苦手と言われる高速領域でもWLTC高速モード値で27.2km/Lの燃費をマークするのだからさすがです。燃費視点から見ても十分オススメできるクルマですね。

価格

3

普通のガソリン車が用意されず割高なハイブリッドカーしかないから……。という理屈はわかりますが、フィットやヤリスといったライバルに比べるとスタート価格が高いのは否めないところ。ハイブリッド同士で比べると高いわけではないのですが……。