2024年6月
■2024年6月
日産は、プレミアムコンパクトカー「ノート オーラ」をマイナーチェンジして、2024年6月13日に発売した。
今回のマイナーチェンジでは、デザインに手が入った。フロントグリルに新時代のデジタルVモーションを採用したほか、日本の伝統工芸を感じさせるデザインのグリルをヘッドランプ下までワイドに広げるとともに、ヘッドランプ下にボディカラーと同色、もしくはダークメタルグレーのアクセントを施している。また、ウイング形状の前後バンパーを装着したほか、新デザインの17インチホイールを装備。見る角度によって光と影のつき方が変化するこのホイールは、高い空力性能を確保するとともに、軽量化も実現したという。
インテリアでは、内装色にグレイッシュブラウンの「ワイマラナー」を追加。シート表皮には、車名の「オーラ(AURA)」の頭文字“A”をモチーフにしたモノグラム柄のジャガード織物と合皮のコンビネーションに、ブルーグリーンのステッチを施した。また、「ブラック」の内装色においても、新たな色味の木目調フィニッシャーを採用し、あわせてインストルメントパネルやアームレスト、ドアトリムクロスを落ち着きのある色味に変更している。
運転席のパワーシートを新たに全車標準としたうえで、リフターやリクライニングの調整幅を広げ、より多くのユーザーのドライビングポジションに対応可能とした。加えて、グローブボックスは容量を拡大し、収納スペースを上下2段に仕切ることですっきりと収納することができるよう、利便性の向上を図っている。また、後席のUSB電源ソケットにタイプCを採用するとともに、夜間でも差し込み位置が分かるようにリングライトを追加している。
パワートレーンは従来モデルと同様に、最高出力60kW(82ps)、最大トルク103Nmを発生する1.2リッターガソリンエンジンに電動モーターを組み合わせたハイブリッドだ。前輪を駆動するモーターは最高出力100kW(136ps)、最大トルク300Nm、4WD車用の後輪モーターは最高出力50kW(68ps)、最大トルク100Nmを発生するという。
ボディカラーは、新色「フォレストグリーン」にスーパーブラックを掛け合わせた2トーンを追加設定して、モノトーン8色、2トーン5色を設定した。
なお、特別仕様車「G 90周年記念車」においても、ベース車と同様の改良を施している。
■2024年7月
日産の関連会社である日産モータースポーツ&カスタマイズは、プレミアムコンパクトカー「ノート オーラ」をベースとしたカスタムカー「オーラ AUTECH」を新たに設定して、2024年6月13日に発表、同年7月に発売した。
今回発表された「オーラ AUTECH」は、AUTECH車共通のドットパターンのフロントグリルや、メタル調フィニッシュの専用パーツ、ダーク金属調塗装で仕上げた専用アルミホイールなどを採用。また、「AUTECH」ブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の海にインスパイアされた、海を進むボートの後方に生じる波のパターン「航跡波」をモチーフとした模様を取り入れた専用シグネチャーLEDも装備した。なお、フロントグリルやフロントプロテクターなどのAUTECH専用エクステリアにより全長が4085mmと、ベースとなるモデルに比べて40mm拡大している。
インテリアでは、全体をブラック基調でコーディネート。本革で仕立てたシートやステアリング、インストルメントパネル、アームレストなどにブルーステッチを施した。さらに、鮮やかな木目が特徴的な高級材である紫檀(シタン)の柄に、光を受けるとさりげなくブルーに光るダークグレーを施した専用フィニッシャーを、インストパネルの一部やコンソールに採用している。
パワートレーンはベースとなるモデルと同じく、最高出力60kW(82ps)、最大トルク103Nmを発生するガソリンエンジンに電動モーターを組み合わせたハイブリッドだ。前輪を駆動するモーターは最高出力100kW(136ps)、最大トルク300Nm、4WD車用の後輪モーターは最高出力50kW(68ps)、最大トルク100Nmを発生するという。
ボディカラーは、オーロラフレアブルーパールにスーパーブラックのルーフを組み合わせた2トーンを「AUTECH」専用カラーとして設定。全8色をラインアップしている。
日産は、2024年6月にマイナーチェンジをした「ノート オーラ」をベースとした「オーラ NISMO」を同年7月18日に発売した。
「オーラ NISMO」は、「駿足の電動シティレーサー」をコンセプトに開発。この商品コンセプトをさらに昇華させるため、「オーラ NISMO」として初となる4WDモデル「NISMO tuned e-POWER 4WD」を新たに設定した。フロントに最高出力100kW(136PS)、最大トルク300Nmのモーターを搭載しているのはベースとなるモデルと同じだが、リアにはベースとなるモデルよりも10kw(14PS)、50Nm上乗せとなる最高出力60kW(82PS)、最大トルク150Nmのモーターを備えている。また、前後の駆動配分なども専用チューニングとして、旋回性能を向上するとともに滑りやすい路面でのライントレース性を実現したという。
強度を確保しながら軽量化を図った専用アルミホイールは、ホイールハウスの内圧を低減するデザインとすることで、走行中にダウンフォースを発生させるなど、走行性能と空力性能の両方に貢献する。
エクステリアには、フロントグリルは冷却性能向上と空気抵抗低減を両立するフラッシュタイプのNISMO専用デザインを採用。グリル表面にはクリスタルカットを施した。リアバンパーもNISMO専用で、両端にエアスプリッターを配置。床下からの風をきれいに流し、空気抵抗の低減に寄与するレイヤードディフューザーも備えている。
機能面では、運転席にパワーシートを標準装備するとともに、オプションの「NISMO専用チューニングRECAROスポーツシート」にパワーリクライニング機能を搭載。さらにベースとなるモデルで好評のBOSEパーソナルプラスサウンドシステムを新たにオプションで設定している。
ボディカラーは、NISMOロードカー共通のコミュニケーションカラーである「NISMOステルスグレー」をベースとした2トーンカラーをはじめ、全7色を設定した。