日産のV37スカイラインなんですが、下のグレードだとVQエンジンからメルセデスの4発のターボになりましたが、コストダウンのためですか？

Question

友達が37スカイラインの4発乗ってるので試乗してもらったんですが、なんか音もフィーリングも自分の乗ってる36こうき250より安っぽいんですよね。聞くとオイル漏れもあったみたいなんで、エンジンの技術はメルセデスより日産のほうがうえですか？
次に乗る車もベンツのM276エンジン積んだW212のE400とか良いかなと思ったんですが、友達の試乗した感じだと、51フーガの後期の370のほうが良いのかなと。
日産のVQみたいなエンジンはメルセデスは作れないんですかね？

Answer 1

そのベンツのエンジンは、ダウンサイジングターボという新技術を取り入れた、Ｍ274型という2リットルの低燃費エンジンでした。設計開発したのは100％ベンツ独自の技術で、日産の技術はこれっぽっちも入っていません。ただし、生産していたのは日産の工場です。

どういう経緯かというと、（ベンツが世界的に売れているから）ベンツのエンジン生産能力が足りなくなって、新しい工場を造ることを検討したのですが、ちょうどその時に日産のエンジン工場が（日産車が売れてないから）生産能力が余っていたので、ベンツは新しい工場を造るより、日産と契約して下請け生産をさせることにしたのです。その方がベンツにとってはコストが安く済むからです。日本の家電メーカーが中国メーカーの工場に下請け生産させるのと一緒です。

日産はこのエンジンをベンツに納めるだけではなく、ベンツにお金を払って売ってもらって、自社のスカイラインにも積むことにしたのです。というのも、ゴーン脱獄囚によるコストカット経営により、倒産危機以来技術開発費を削りに削っていた日産は、相も変わらず3.5リットルとか3.7リットルとかのV6みたいな、バブル時代からの古くて燃費の悪いエンジンしか持っておらず、低燃費エンジンを設計する技術がなかったからです。といって、トヨタのようにハイブリッドエンジンを安く造る技術もありません。だから、ベンツの新型エンジンの下請け生産の話が来た時に、これ幸いとばかりに、ベンツに頼み込んで売ってもらうことにしたのです。

しかし、ベンツも最新技術のエンジンをそうやすやすと売ってくれるわけがありません。日産は（自社で下請け生産した）このエンジンを買うために、同排気量の国産エンジンの2倍くらいの値段をベンツに払っていたそうです。少しでも値段をケチるために、ベンツのオリジナルのエンジンから部品をダウングレードした部分もあります。そのため、ベンツのＣクラスと比べて、スカイラインに積まれていたものは、同じ形式なのに燃費が悪くなっていました。イラク軍が持っていたミグ戦闘機がロシア軍のミグより弱かったのと一緒です。いわゆるモンキーモデルというやつです。

日産は当初、もう少し安くエンジンを売ってもらえると勝手に思いこんでいたようです。それでスカイラインに積んだのですけど、全然儲けが出なかったので、マイナーチェンジの時にまたもとの古くて燃費の悪いエンジンに戻したのです。幸い日産のユーザーはおつむのアレな人が多いので、いくら燃費が悪くてもパワーさえあれば「6気筒はフィーリングが違う」とか言って満足してくれました。

油漏れの話は本家のベンツ製M274ではあまり聞きません。日産の生産技術が低くてまともに造れなかったのか、日産ディーラーの点検整備技術が低いのかのどちらかではないでしょうか。日産ファンの人が読んだら腹が立ったかもしれませんが、事実はそういうことなので、お許しください。

次にどの車を選ぶかですが、燃費や下取り価格よりもパワーやフィーリングを求めるのならば、フーガがいいと思います。

Answer 2

メルセデスのエンジンを積んだのは日産にはダウンサイジングターボが無かったので新たに開発するよりメルセデスから調達した方が安上がりだったんです。

ダウンサイジングターボは所詮4気筒なので6気筒のフィーリングには敵いません。

メルセデスが良いエンジン作れないって事は無いです。
環境性能優先の時代なので多気筒大排気量エンジンから4気筒ターボに置き換わってますが馬力を上げる事は出来ても高回転域ではガサツさが露呈してしまいます。