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2代目フーガはセクシーな高級セダンだった【10年ひと昔の新車】

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2代目フーガはセクシーな高級セダンだった【10年ひと昔の新車】

2009年11月、2代目ニッサン フーガが登場している。躍動感あふれるデザインが注目を集めたが、セダンの本質を追求したというその走りはどのようなものだったのか。Motor Magazine誌ではまず4輪アクティブステア、スポーツサスなどを装備した370GTタイプSをテストしている。今回はそのの模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2010年2月号より)

従来の日本の高級車のあり方とは少し違う
初代フーガは2004年10月に登場、セドリック/グロリアにかわる、ニッサンの実質的な国内フラッグシップモデルとして華々しいデビューを飾っている。販売上重要であるはずの伝統的なセドリック/グロリアという名前を捨てたことに、従来の高級車の枠を超えた新しいクルマ作りを進めていこうという強い思いが感じられたものだ。そして、そうしたコンセプトは市場で高く評価され、新たなユーザーの獲得にも成功している。

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こうした流れを受けて、2009年11月に発表された2代目フーガは、初代のコンセプトをしっかりと継承しながら、多くの先進技術を満載して登場している。

では、フーガの新しい高級車像とはどういうものか。それはまずスタイリングに表れている。初代のアグレッシブなデザインにも驚かされたが、新型ではそれをさらに昇華して、力強くエッジの効いた、うねるような、躍動感あるものとなった。長いボンネットフードと短いオーバーハング、2900mmというロングホイールベース、Aピラーを後退させてキャビンを後方にオフセットさせたかのようなレイアウトなどが、ことさらにFRモデルであることを強調している。保守的なユーザーにどうなのかと疑問も残るが、そのデザインの斬新さが多くの人に強烈な印象を与えるのは間違いないだろう。

インテリアの雰囲気も従来の伝統的な価値観とは少々異なる。エクステリアのイメージと共通する、うねるようなダッシュボードやメーターパネルの造形が印象的で、その全体的なイメージは、心地よさというよりも、乗る人の気分を高揚させ元気にさせてくれるといったものだ。銀粉をコーティングすることにより華やかさを際立たせた本木目、触り心地にこだわったドアトリムやパネルなどに入念な素材選び感じさせるが、癒しの空間といった従来の日本の高級車のあり方とはやはり少し違う。

走りにも躍動感があって楽しい
実際に走り出すと、フーガの狙いはさらにはっきりとする。とにかく走りに躍動感があって楽しいのだ。

VVELを採用したV6のVQ37VHRエンジンは極低回転域から力強く、しかもアクセルレスポンスが過敏ではないので、実に扱いやすい。VVELはスロットルバルブではなく直接エンジン側のバルブリフト量を変化させてスロットル操作を行う機構。ポンピングロスを低減させ、しかもレスポンスを向上させる働きもあるというから、これも効いているのかもしれない。アクセルの踏み込みに比例してエンジンの力感が増す感触はとても気持ちがいい。VQ37VHRは最大トルク363Nmを5200rpmでマークするが、最大トルクの90%を2400~7000rpmで発生するというのも見逃せないポイントだ。

トランスミッションは新開発のマニュアルモード付7速AT。7速化によりそれぞれのギア比を接近させながらワイドレンジとし、途切れのない加速と燃費向上を実現。2速以上のすべてのギアでロックアップ領域を拡大し、アイドリング中の無駄な燃料消費を抑えるNアイドル機能も採用している。 

リアサスペンションはフーガのために新たに開発されたもので、リンクの配置を変更しインシュレーターの剛性を低く抑えることで、操縦安定性としなやかさを高めている。また、路面からの入力周波数にあわせて2つのピストンが減衰力をコントロールするダブルピストンショックアブソーバーも注目アイテムだ。

ステアリングの感触はどっしりと重厚なもので、サスペンションの動きをしっとりと伝えてくる。レスポンスのいい安心感のあるフロントと、微妙に揺れるリアの動きが、フーガに躍動感をもたらしていると言ってもいいだろう。

細かな振動や音をすべて消し去るのではなく、手、腰、背中、そして耳を通してクルマの動きを情報として伝えてくるのは、あえてフーガが狙ったところなのだろう。フラットで静粛な走りとはやや異なる味わいに、フーガはやはりドライバーズカーなのだということを実感した。

想定ライバルは、BMW5シリーズ、メルセデス・ベンツEクラスなど。フーガは欧州と北米の市場にインフィニティMとして投入される。(文:Motor Magazine編集部 松本雅弘/写真:安西英樹)

ニッサン フーガ370GTタイプS 主要諸元
●全長×全幅×全高:4945×1845×1500mm
●ホイールベース:2900mm
●車両重量:1750kg
●エンジン:V6DOHC
●排気量:3696cc
●最高出力:245kW(333ps)/7000rpm
●最大トルク:363Nm(37.0kgm)/5200rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:FR
●車両価格:492万4500円(2009年当時)

[ アルバム : 2代目ニッサン フーガ はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Motor Magazine編集部

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みんなのコメント

6件
  • まだ灰皿が車内に装備されているんだよな
  • スカイラインと見分けがつくのは日産関係者だけ。
    実際中身も排気量もちがうのですが、でかくなりすぎたスカイラインがフーガの存在を中途半端にした。
    日産のマーケティング大失敗だと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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