日産 デイズルークス 「【Ghosn is gone 】B21A型デイズルークス【ｺﾞｰﾝは二度と帰らない】」のユーザーレビュー

【Ghosn is gone 】B21A型デイズルークス【ｺﾞｰﾝは二度と帰らない】

2020.1.6

総評

改めて日産自動車のデイズルークスの公式サイトをチェックしてみると、走行性能のページでは自然吸気エンジンよりもターボエンジンの方がクルマの写真付きで先に大きく紹介されていて、自然吸気エンジンは文字のみで小さく紹介されていました。



まるで日産自動車が、私が試乗した自然吸気エンジンのグレードよりもターボエンジンのグレードを推しているように感じますね。




ただ、一部の情報では、現行デイズルークスはもうすでにオーダーストップが掛かったとも言われています。


これから年度末にかけて各社が売り上げアップに一番追い込みをかける時期ですが、オーダーストップ後の在庫処分モデルが例え高級カーナビ1台分くらいの値引きでめっちゃお得だとしても、特にNA(自然吸気)モデルを買う時には注意して欲しいですね。



今からデイズルークスを検討される方はおそらく、現行モデルと3月に発売される新型モデルを天秤にかけていると思われます。

私も以前、新型デイズルークスの兄弟車の新型デイズに試乗してきましたが、不満爆発だった動力性能は改善され、ようやくライバルと肩を並べれるくらいの実力がついてきたかな～？というトコロまで来た気がしました。


ですが、新型デイズが旧型デイズと比べてあまりダイエットがされてないトコロを見ると、新型デイズルークスも950kgくらいの車両重量になるのでしょう。

これではライバルの軽スーパーハイトワゴンよりも30～50kgほど重いので、新型デイズルークスの動力性能が極端に良くなりそうな雰囲気は無さそうです。



そもそも私のクルマレビューは、いつも運転手が主役の内容ばかりです(笑)

軽スーパーハイトワゴンが一番活躍しそうな、ご近所の買い物や子供の送迎といったシーンでは、動力性能がライバルより劣るなんていう評価よりも、使い勝手の良さや内外装のデザインやパッケージが第一に来るのではないでしょうか。



でももし、運転手ファーストの目線で新型のデイズルークスを狙っているとしたら……



こっちの方が「うまい・安い・早い」と思いませんか～？

満足している点

デイズルークスをマイカーとして迎え入れて、3年ほど付き合えばきっと良いところも見えてくると思いますが、1名乗車で前向いて走るだけでは正直言って何も満足できる点が見つかりませんでした。

不満な点

動力性能に関してはもう令和の時代に乗るクルマではないくらいのヒドイ落第点だったこのデイズルークス。


せめてライバルのクルマより燃費が良ければ、令和の時代のクルマとして認めてあげようと思い、デイズルークスとそのライバル達の燃費記録をみんカラで調べてピックアップしてみました。


①ホンダ N-BOXカスタム



②ダイハツ タントカスタム



③スズキ スペーシアカスタム





どのメーカーの軽スーパーハイトワゴンも、スズキのソリオと同じくらいの重量なのに、小さな排気量のエンジンで必死に頑張っています。


それに対して日産 デイズルークスはと言うと……



惨敗です……

ライバル車の燃費グラフはどれを見ても16km/lの棒グラフが一番伸びているのに対し、デイズルークスは14km/lの棒グラフが一番伸びています。



これでは環境活動家のグレタさんにケチョンケチョンに怒られてしまいそうです。

デザイン

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走行性能

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母のマーチを車検に出した時に代車で貸し出されたこのデイズルークス。
グレードはハイウェイスターXです。

新車の価格は166万9800円。
同じ日産ディーラーで買える車で比較してみますと、1.2リッター自然吸気のマーチSより49万7200円高いプライスです。



車両重量はマーチSより10kg重い950kg。
最高出力はマーチSより30馬力低い49馬力。
最大トルクはマーチSより4.8kg･m少ない6.0kg･m。



まとめますと、マーチSより重く、マーチSよりパワーが低いエンジン、そしてマーチSの価格より42%増の高いプライスって事になります。


ノッケからケチョンケチョンにディスってますが、ここに今回の試乗レポートのテーマが隠れてまして、「マーチより乗車定員が1人少なく、マーチより鈍重な動力性能で、さらにマーチより50万円近く高いのに、両側スライドドアと車内で子供を立たせたまま着替えさせれる広い室内、そして維持費の安さを求めてデイズルークスを求める意味がどこにあるのか？」

……このテーマの答えを探しにインプレッションをしてみたいと思います。



私がここまでデイズルークスに対してアレルギー反応を示すにはワケがありまして……、



今から2年前の平成29年に母のマーチを車検に出した際に借りた代車のデイズが、平成の終わりに新車で売ってるクルマとはとても思えないくらい遅くて、“駆け抜ける悦び”というより“駆け抜ける不愉快”というキャッチコピーがよく似合うガッカリなクルマだったからです。
(詳細は2017年10月にアップした私のクルマレビューをご覧下さい。)




代車のデイズルークスに乗り換えて、国道に面した駐車場の出口を左折するシーンでは、まず歩道の前で一時停止して歩行者がいないか左右を確認し、その後にクルマの鼻先を歩道に被せて国道を走るクルマの流れをチェックし、交通の流れが途切れたタイミングでハンドルを左に切り、反対車線に飛び出ないようにアクセルを慎重に入れ、ハンドルを真っ直ぐに戻してから、アクセルペダルに右足に軽く体重をかける気持ちでジェントルに加速を入れる…………。


このルーティンはどんなクルマに乗っても同じなので、市街地ドライブでの加速性能を試すにはちょうどいい物差しです。



特にホンダの軽自動車Nシリーズは、こうした発進加速の時に、とてもキメ細やかなエンジンの燃焼音とともに細かいCVTの変速制御でウルトラスムーズな発進をしてくれます。




それに対してこのデイズルークスは……、


まるで、サイドブレーキを戻し忘れたくらいの糞詰まりな亀加速で、あまりの遅さに後ろから悪質なあおり運転を喰らいそうでビックリしました。


……ま、2年前にデイズでもう経験済みですが、2年の間に全く進展が無い事にも驚きます。


いちおう、「バッテリーアシストシステム」っていう、スズキのエネチャージみたいな電気カラクリが付いてますが、大した効果は実感出来ませんでしたね。




この際もう、市街地走行でのインプレッションは諦めて、勾配10%の山坂道に行ってみることにます。


1名乗車＋エアコンで勾配10%の登り坂に突っ込み、CVTのセレクトレバーをDsレンジに入れてアクセルを床まで踏むと……、

いかにも三菱重工っぽいエンジンサウンドを打ち鳴らしながら、エンジン回転数が3000rpmから4000rpm～5000rpmと高鳴るものの、アクセルペダルを踏み潰す勢いで床までベタ踏みしても、車体の加速は思ったよりも早めに萎えてしまいました。



1名乗車なのでもう少し3B20エンジンの底力が見れるかなと期待しましたが、わずか1名乗車でこんなに早く限界が訪れるとなると、多人数で乗車してドライブした時や高速道路の合流のシーンで大丈夫なのか心配になります。

乗り心地

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街中の走行での印象は、運転手の頭上に重たい屋根がある感覚で、コーナーリングしても車体の重心が高く感じました。



車体の重量をズッシリと感じるデイズルークスに若干柔らかめに感じるバネの組み合わせは、真っ直ぐ走ってる限りではとてもドッシリとした乗り心地に感じます。

ですが、コーナーリングでは曲がる度にグラーッグラーッっと重たい屋根が振られる感覚がして、ちょいアンダーステア気味のサスペンションと車体とのバランスがチクハグで違和感しかありませんでしたね。


ただ意外だったのが、勾配10%の山坂道にデイズルークスを持ち込んだ時、街中の走行ではチクハグでグダグダだったハンドリングが一変し、下りのワインディングではズッシリとした車重がタイヤにしっかり荷重を載せてくれる感覚がとても頼もしくなり、下り勾配9%のコーナーリングでは車体の動きに一体感が生まれてちょっと楽しかったです♪



ただ、ブレーキは街中でもワインディングでも弱めに感じたので、代車やセカンドカーで他車から乗り換えた時などは、少し早めにブレーキを掛けるようにして下さい。

積載性

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燃費

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価格

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故障経験