自動車販売台数ランキングが高いことと、名車であることは必ずしも 一致しないと思います。そこで

Question

「この車は人気はない（売れてない）けど、隠れた名車だ」
「この車は売れている（たくさん走っている）けど、車としての魅力はない」
というような車について、教えてください。

Answer 1

隠れた名車は・・・古い車ですがポルシェ944系は外せないです。なにしろこの車は他のメーカーに与えた影響は大きく、例えばN社のR32の開発のターゲットにされ、ブリスターフェンダー等デザイン的にもまねされていますし、M社のFC3Sなどはコピーに近いものがあります。機構的にも今のGTカーのようなトランスアクスルを始めから採用する事で重量バランスは完璧ですし、リヤアンダースポイラーの付いた市販車なんて今でもそうそう見た事が有りません。ただ残念な事にポルシェ＝911＝空冷水平対抗6気筒の式から外れるので、日本では不人気車となってしまいましたが、オーナーさんの意見をみると皆口を揃えて良い車ですよって評価していたのが印象的です。
他にはマツダのAZ-1も挙げておきたい車です。こちらは軽にしては価格が高かったため新車時の売り上げが伸びず4000台程作って1年足らずで生産中止になってから人気が急上昇した車で、10年以上たった今でも新車の値段以上の価格で取引されている中古車がごろごろしています。この車は走る楽しさを徹底的に追求した車でドライバーに楽をさせるような快適装備はエアコン以外何も付いていません。さらに攻めた走りをすればするほど、操縦性は難しくなり、この車を乗りこなす人にはAZ-1乗りの称号が与えられる程、ピーキーな操縦性となります。これはポルシェの911にも通じるものがあると思うのですが、これが隠れた人気の秘密と思います。つまり初心者には楽しく乗れて、腕が上がってもなかなか飽きさせないだけの懐の深さを持っているからと思います。
私からみてあまり魅力的に見えないのは最近のドイツのMBで、外観のみてくれは良くなっているようですが、昔のようなオーラは全く感じられません。快適装備が先走って肝心な走りの基本はコストダウンの塊ですから。