2024年7月
■2024年7月
メルセデス・ベンツ日本は、オフロードモデルの「Gクラス」をマイナーチェンジして、2024年7月26日に発売した。
今回のマイナーチェンジでは、ISG搭載によるパワートレーンの電動化や新世代の運転支援機能「ドライビングアシスタンスパッケージ」の搭載、MBUXによるデジタル化を実施。まずは「450d ローンチエディション(ISG搭載モデル)」のみが導入される。
エクステリアでは、力強い4本の水平ルーバーが特徴的なフロントグリルや、スクワークルデザインのフロントエアインテーク、ハイグロスブラック/ハイシーン仕上げの20インチAMGアルミホイールなどを装備。そのほか、Aピラーの形状を最適化するとともに、ルーフ前端にリップスポイラーを備え、B/Cピラーの間やフロアに吸音材を追加することで、空力性能や静粛性の向上を図っている。なお今回導入されるモデルは、「AMGラインパッケージ」に加えて、従来はオプション設定だった「ボディ同色スペアタイヤリング」も標準装備した。
インテリアには、MBUXを初搭載。また、ディファレンシャルロック(デフロック)のスイッチ周辺を再設計するとともに、最新世代のマルチファンクションステアリングホイールを採用した。加えて、キーレスゴーやステアリングヒーター、ワイヤレスチャージング(フロント)、 温冷機能付カップホルダー(前席)、Burmester3Dサラウンドサウンドシステムなどを備えている。さらに、ナッパレザーシート(ダイヤモンドステッチ付)やナッパレザーダッシュボード、MICROCUTルーフライナーを標準装備した。
パワートレーンは、最高出力270kW(367PS)、最大トルク750Nmの3.0リッター直6ディーゼルターボエンジンを搭載。このエンジンに、電動モーターと9速ATを組み合わせたハイブリッドだ。
足回りでは、フロントに独立懸架式のダブルウィッシュボーン式、リアに伝統のリジットアクスル式サスペンションを採用。また、従来型ではオプション設定であったアダプティブダンピングシステムを標準装備。車速や路面状況に応じてシステムがダンピング特性を連続的に調整することで、常にボディを安定した状態に保ち、オフロード走行時の安定性や快適性を向上させるという。
ボディカラーは新色のソーダライトブルーをはじめ、オパリスホワイトとオブシディアンブラックの3色を設定した。
■2024年10月
メルセデス・ベンツ日本は、「Gクラス」の電気自動車「G580 with EQテクノロジー エディション1」を2024年10月23日に発表、注文受け付けを同年10月26日に開始した。
Gクラス初のEVとなる同モデルは、新機構の4輪独立モーターを搭載したほか、数多くの専用機能を採用している。
パワートレーンには新たに4輪独立モーターを採用。最高出力108kWを発生するモーターを前後アクスルに2つずつ搭載し、システム最高出力432kW(587PS)、システム最大トルク1164Nmを発生する。4つのモーターが4輪それぞれを個別に駆動することで、その場での転回が可能となる「G-TURN」や、回転半径を大幅に縮小させる「G-STEERING」などの機能を備える。
4WD性能については、Gクラスならではのラダーフレームやリジッドリアアクスルを強化したうえで、トルクベクタリングを用いた「仮想ディファレンシャルロック」やトランスミッションによって減速比を2:1に高める「ローレンジモード」、ローレンジモードがオンの場合に作動する低速クルーズコントロール「オフロードクロール機能」を新たに標準装備する。一方で、最低地上高はディーゼルのG450dよりも20mm大きい250mmとしたほか、最大渡河水深についてもG450dを150mm上回る850mmとしている。
駆動用のリチウムイオンバッテリーは116kWhの容量を確保。専用のケースに収められた防水構造となっており、一充電航続距離は530km(WLTCモード)をうたう。
エクステリアでは、ふくらませたボンネットフードや、リアホイールアーチのエアカーテン、スペアタイヤに代わって収納ボックスを備えたテールゲートが、EVモデルならではのアクセント。そのほか、AMGラインパッケージとナイトパッケージ、専用ブラックカラーの20インチAMGアルミホイール、サイドストリップラインのブルー加飾、ブルーブレーキキャリパーなどを標準装備するとともに、LEDライトバンドとブラックのパネルによって、同社の電気自動車シリーズ「EQ」との共通性をもたせた「ブラックパネルラジエターグリル」をオプション設定している。
インテリアでは、ステアリングやシート、ダッシュボードなどにブルーステッチを施したほか、ブルーカラーのAMGカーボンファイバーインテリアトリムを採用する。加えて、V8エンジンのサウンドを再現した「G-ROAR」を搭載。加速や車速、モーター負荷、騒音レベルなどに応じて、サウンドを自由に変化させられる。
ボディカラーは、「オブシディアンブラック」のほか、「MANUFAKTURオパリスホワイトマグノ」「MANUFAKTURサウスシーブルーマグノ」「MANUFAKTURオパリスホワイト」「MANUFAKTURクラシックグレー」をラインナップ。すべて無償色となる。