メルセデス・ベンツ CLAクラス 「美しいデザインに生まれ変わったメルセデスのおしゃれ番長」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

美しいデザインに生まれ変わったメルセデスのおしゃれ番長

2021.11.15

年式

2019年8月〜モデル

総評

特にクーペは後席の圧迫感が強いのですが、後席に人を乗せる機会が少ない人であれば、特に問題はないでしょう。この「美しさ」だけでも価値がある車ですし、もちろん美しさ以外の価値も大いにある、ちょうどいいサイズのメルセデスです。

満足している点

なんとも美しいデザインに加え、「すべての機能が程よく素晴らしい」という点が、この車の美点です。

不満な点

美しいフォルムの副作用として、後席の頭上スペースはやや狭めで、ルームミラー越しの後方視界もさほど良好ではありません。

デザイン

5

メルセデスの最新のデザイン思想「センシュアルピュアリティ（官能的純粋）」に基づき、ラインやエッジといった要素を削減してシンプルな面構成を追求しています。クーペもシューティングブレークも、端的に言ってとってもおしゃれです。

走行性能

4

パワートレインは最高出力150psの2L直4ディーゼルターボ＋8速デュアルクラッチ式ATと、同136psの1.3L直3ガソリンターボ＋7速デュアルクラッチ式AT、224psの2L直4ガソリンターボ＋7速デュアルクラッチ式ATという計3タイプが基本。ディーゼルターボは超低回転域から非常に力強く、ガソリンターボは「超スポーティ」というよりも「ややスポーティ」といったニュアンスです。

乗り心地

4

ディーゼルターボエンジンは非常に静粛性が高く、乗り心地はディーゼルもガソリンも、そしてクーペもシューティングブレークも大いに良好です。尖った部分の少ない、昔ながらのメルセデス風味が残っています。

積載性

4

CLAシューティングブレークはリアピラーがクーペ的にかなり傾斜しているため、荷室容量は少なめに見えますが、実はCクラスステーションワゴンより35L多い505Lです。ちなみにCLAクーペのほうはさすがに460Lですが、それでもなかなかの数字です。

燃費

4

WLTCモード燃費は12.5〜18.7km/L。1.3Lターボと2Lディーゼルターボの燃費はなかなか良好です。

価格

4

メルセデスAMGのモデルを除く車両価格は、クーペが497万〜595万円で、シューティングブレークが509万〜605万円。感じ方はそれぞれでしょうが、品質から考えると妥当な線と思われます。