現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > CLAクラスとAクラスセダン、兄弟車でも価格や性格には大きな違いがある?

ここから本文です

CLAクラスとAクラスセダン、兄弟車でも価格や性格には大きな違いがある?

掲載 46
CLAクラスとAクラスセダン、兄弟車でも価格や性格には大きな違いがある?

コンパクトなボディでありながら、伸びやかで美しいクーペスタイルが特徴のCLAクラスは、メルセデス・ベンツのラインアップで20~30代の比較的若い層にも人気の高いモデルの1つです。一方、現行型のAクラスにはセダンモデルもラインナップされており、CLAクラスと比較されることが多くなっています。今回はそれぞれの特徴について見てみましょう。

メルセデス・ベンツの間口を広げる役割をもったCLAクラスとAクラス
CLAクラスもAクラスは、どちらも同じプラットフォームが用いられており、高級車ブランドとして名高いメルセデス・ベンツに対して、これまで敷居の高さを感じていた層に向けたエントリーモデルという性格が強いモデルです。

>>メルセデス・ベンツ CLAクラスのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる

現行のCLAクラスは2019年8月に登場した2代目です。一方のAクラスは2018年10月にフルモデルチェンジを果たしており、現行モデルは4代目となります。ただ、初代~2代目のAクラスはセカンドカーとしての要素が強かったのに対し、3代目からはスポーティなハッチバックへと大きく変化しており、過去のモデルとの関連性は薄くなっています。

Aクラスが3代目となった直後に、同じプラットフォームを用いた初代CLAクラスが登場しているため、CLAクラスはAクラスの派生車と言うことができます。

それまでは、CLAクラスは4ドアクーペもしくはシューティングブレーク(ステーションワゴン)、Aクラスはハッチバックとなっていたため、ボディタイプですみ分けがされていた両車ですが、2019年7月にはAクラスセダンが発売されたため、ユーザーにとってはさらに選択肢が増えることになりました。

今回は、そんな「コンパクトメルセデス」の中でも、特に比較されることの多いCLAクラスの4ドアクーペとAクラスのセダンを中心に比較してみたいと思います。

>>メルセデス・ベンツ CLAクラスのカタロググレードをチェックする
>>メルセデス・ベンツ Aクラス セダンのカタロググレードをチェックする

パワートレインでは性格の違いが見える?
まず、パワートレインについて見てみましょう。CLAクラスには1.4Lのガソリンの「CLA 180」(508万円)、2Lディーゼルの「CLA 200 d」(542万円)、2Lガソリンの「CLA 250 4MATIC」(607万円)、そしてメルセデスAMGによる高性能仕様である「CLA 35 4MATIC」(764万円)と「CLA 45 S 4MATIC」(923万円)という5つのモデルがラインナップされています。

一方のAクラスセダンも「A 180 セダン」(438万円)、「A 200 d セダン」(488万円)、「A 250 4MATIC セダン」(559万円)と基本的にはCLAクラスと同じパワートレインを搭載したモデルがラインナップされています。

ただ、AクラスセダンのメルセデスAMGによる高性能仕様は「A 35 4MATIC セダン」(718万円)のみとなっており、「45 S 4MATIC」の設定はありません。

しかし、Aクラスセダンにはプラグインハイブリッド車の「A 250 e セダン」(612万円)が用意されている点が、CLAクラスとは大きく異なる点です。

>>メルセデス・ベンツ CLAクラスのカタロググレードをチェックする
>>メルセデス・ベンツ Aクラス セダンのカタロググレードをチェックする

「A 250 e セダン」はプラグインハイブリッド車であることから、充電設備が必要となる点や、そもそも受注生産であるため相応の納期を覚悟する必要がある点などに注意しなければなりませんが、電動車に関心が強い場合にはAクラスのセダンを選択することになりそうです。

反対に、ガソリンエンジンによるメルセデスAMG仕込みのスポーティな走りを楽しみたい場合には、「CLA 45 S 4MATIC」を検討してみても良いかもしれません。

このように、基本的には同じパワートレインを持つ両車ですが、一部で性格の違いが現れているようです。

使い勝手のポイントは後部座席の室内高とラゲッジルーム
では、使い勝手という面ではどうでしょうか? まず荷室も含めた室内のスペースですが、どちらもコンパクトなプラットフォームを利用しているため、特別広いということはありません。

「CLA 180」と「A 180」で比較すると、どちらもフロント部分の室内幅は1455mmとなっており差がありません。リア部分の室内幅についてはCLAクラスが1455mmであるのに対し、Aクラスセダンは1445mmとわずかに狭くなっていますが、実感できるほどではないでしょう。

ホイールベースやフロントシートの室内高についても両車はまったく同じ数値となっているため、運転席や助手席に乗っている限りはその差の違いを感じることはなさそうです。

一方、リアシートの室内高については、CLAクラスの方がAクラスセダンに比べて35mm低くなっています。これはCLAクラスの特徴である美しいボディラインに起因するものですが、両車の使い勝手の差が現れる数少ないポイントであると言えます。

もし、後部座席を日常的に使用する予定がなかったり、あるいは子どもや小柄な人による使用がメインとなる場合にはそれほど気になることはないかもしれません。しかし、そうでない場合には後部座席の使い勝手については事前によくチェックすることをおすすめします。

ラゲッジルームの容量を見ると、CLAクラスは460L、Aクラスは420Lと、意外にもCLAクラスの方が上回っています。どちらも40:20:40の分割可倒式となっており、必要に応じてさらに容量を拡大することが可能です。ちなみに、Aクラスセダンの方が開口部が広いため、大きな物を積載する場合には便利かもしれません。

>>メルセデス・ベンツ CLAクラスのカタロググレードをチェックする
>>メルセデス・ベンツ Aクラス セダンのカタロググレードをチェックする

CLAクラスの方が割高も、スポーティなスタイリングが魅力
最後にCLAクラスとAクラスの価格について見てみましょう。

<CLAクラス>
・CLA 180:508万円
・CLA 200 d:542万円
・CLA250 4MATIC:607万円
・CLA 35 4MATIC:764万円
・CLA 45 S 4MATIC+:923万円

<Aクラスセダン>
・A 180 セダン:438万円
・A 200 d セダン:488万円
・A 250 4MATIC セダン:559万円
・A 35 4MATIC セダン:718万円
・A 250 e セダン:612万円

これらを比較すると、同じパワートレインを搭載したモデルではCLAクラスの方がおよそ50万円程度割高であることがわかります。

これには両車の性格の違いが関係しています。Aクラス セダンは、メルセデス・ベンツのエントリーモデルであるAクラスのセダンモデルという位置付けであるため、手の届きやすい価格であることが重視されています。

その一方で、CLAクラスはより上位のCLSクラスのコンパクト版という性格が強いモデルです。基本的なスペックや機能はAクラスセダンと大きく変わらないものの、内外装のデザイン、特にエクステリアデザインはクラスを超えたプレミアム感を持っており、オーナーの所有欲を満たすものとなっています。

CLAクラスの魅力は、コンパクトなボディとリーズナブルな価格でありながら、近年のメルセデス・ベンツらしいスポーティかつ上質なスタイリングを持っていることです。その点に価値を感じるのであれば、Aクラスセダンとの価格差は決して大きなものとは言えないでしょう。

>>メルセデス・ベンツ CLAクラスのカタロググレードをチェックする
>>メルセデス・ベンツ Aクラス セダンのカタロググレードをチェックする

文:ピーコックブルー
写真:
1~2枚目:CLA
3~4枚目:Aクラス

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

フィアット『グランデパンダ』、ステランティスのセルビア工場で生産開始
フィアット『グランデパンダ』、ステランティスのセルビア工場で生産開始
レスポンス
首都高中央環状線で「トンネル火災」北行きで通行止め続く 大井JCT~熊野町JCTで広い範囲
首都高中央環状線で「トンネル火災」北行きで通行止め続く 大井JCT~熊野町JCTで広い範囲
くるまのニュース
バイクニュース今週のダイジェスト(7/22~26)
バイクニュース今週のダイジェスト(7/22~26)
バイクブロス
踏み間違い防止装置があるから安心ではない! 覚えておきたい機能の特徴
踏み間違い防止装置があるから安心ではない! 覚えておきたい機能の特徴
LE VOLANT CARSMEET WEB
セゾン自動車火災保険、迅速に保険金支払いへ…クラウド版「ClaimCenter」日本初導入
セゾン自動車火災保険、迅速に保険金支払いへ…クラウド版「ClaimCenter」日本初導入
レスポンス
ホンダ、中国で失速生産能力3割減、日産は北米不振で営業益99%減[新聞ウォッチ]
ホンダ、中国で失速生産能力3割減、日産は北米不振で営業益99%減[新聞ウォッチ]
レスポンス
いつでもオシャレをしていたい! 教習所はカラコンOKなの?
いつでもオシャレをしていたい! 教習所はカラコンOKなの?
バイクのニュース
なぜ「軽で白ナンバー」付けられた? 100万台装着のオリンピックナンバーの現状は? 9割が軽も「万博ナンバー」では変化あり?
なぜ「軽で白ナンバー」付けられた? 100万台装着のオリンピックナンバーの現状は? 9割が軽も「万博ナンバー」では変化あり?
くるまのニュース
【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
カー・アンド・ドライバー
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レスポンス
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
くるまのニュース
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
くるまのニュース
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
レスポンス
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
日刊自動車新聞
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
AutoBild Japan
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
くるまのニュース
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
レスポンス
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
モーサイ

みんなのコメント

46件
  • 一番の稼ぎ頭を切るって噂があるけど
    そんなことしたらベンツの販売台数が半減するね
    入門グレードや下のクラスの販売が大半なのに
  • CLAクーペはリア頭上が低すぎて背が高い人は頭激突コース。
    シューティングブレークなら全く問題ないが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

573.0607.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

90.0698.0万円

中古車を検索
CLAクラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

573.0607.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

90.0698.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村