ベンツＡ１６０平成10年式ですが1速から2速に変速する時にすべりますが少しでも改善するのにどうしたらいいですか？例えば滑り止めオイルなどいいもの知ってる方教えて下さい。

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初代Ｗ１６８－Ａクラスの５ＡＴの場合には
確実に「滑り」が出てしまっている場合には根本的原因を直さないと改善しません。
可能性としては

①スラッジやクラッチ材/ギヤなどの磨耗粉がバルブボディの油圧通路やソレイドバルブ/チェックボール部などに蓄積し「正しい油圧制御」が出来なくなっている
②物理的にクラッチ材が磨耗・摩滅した
③ＡＴＦ量が適切（規定値範囲内）でない
④ＡＴＦが許容範囲を超えた劣化状態で正常な作動油圧を維持・保持出来ていない
ただ①～④の場合には「Ｆ」モードに移行してＡＴを保護するようになるはずですのが・・・
その場合には該当する修理・交換で直る場合が多いと思います。
⑤ＡＴＦの劣化、クラッチの磨耗が許容範囲を超えていて、既に「Ｆモード＝緊急走行用モード」に移行している、のに確信犯的にＥＧＳ（ＡＴ制御コンピューター）のエラー記録の消去や学習機能数値のリセットなどを実地、ごく短期間だけ（例えば「売る時」にだけ、とか）Ｆ表示が出ないように細工をしたなど。最近は個人向けオークションだけでなく業者向けオークションなどでも先述のような悪質なケースが最近多く見られるようです（Ａクラスに限らずに）。このような場合にはＯＨ整備まで事態は進んでいる場合が多く修理費用は高額となります。
⑥過去に、あるいは最近になりＡＴＦ交換やバルブボディ/ＥＧＳ交換、クラッチ交換などを伴う修理をしていながら「学習機能のリセット」や「ＡＴ/ＥＧＳ/バルブボディの適合設定（コーディング処理）」をしていない、など。いい加減な修理でバルブボディとＥＧＳが適合していなかったり、新しいＡＴに古いバルブボディを組み込む、など⑤のケースに近い手抜き修理の事例も皆無ではありません。
⑤⑥の場合にはバルブボディ着脱までの重整備まで進まないと正しい故障判定は難しい上にバルブボディ＆ＥＧＳは正規ではセットでしかも高額なパーツです。
⑦レギュラーガソリンを常用していた為にスロットルポジションが狂い変速の油圧制御が狂ってしまった。この場合にはハイオク使用を前提にして学習機能のリセット（＋スロットル周辺パーツの洗浄・調整など）で回復する場合があります。
⑧ＡＴＦに純正指定以外を入れている。新旧ＡＴＦの混合し正しい膨張率・油圧が出せない。純正ＡＴＦ＋社外ＡＴＦなど膨張率や粘度特性が違う油脂を混ぜている。

どちらにしてもテスターに接続してＡＴ/ＥＧＳが正しく機能し正常に作動しているか？を見てみないと・・・

本来は
ＡＴＦの劣化（油圧維持・保持性能の劣化・低下）とクラッチの磨耗（による伝達能力の劣化・低下）を変速タイミングを監視して変速完了までの時間の変化などで劣化具合を判断して制御油圧の増減をする制御＝学習機能があるので寿命ギリギリまで劣化を極力感じさせずに使えるはずなのですが・・・
油圧制御が狂っているか？クラッチが滑っているか？でしか滑りは起きません。が制御が正しく機能していれば補正やＦモードに入り保護するなどで異常が起きたことを知らせるのですが・・・
一時的に添加剤などで直せる範疇では無いです。

早めに直せば、故障・損傷箇所はそれだけ少なく済むので安く直せます。
無闇に誤魔化して乗り続ければ修理・交換が必要な部位が増えて高くつきます。

それと
シフトゲート横の「プログラム・モード・セレクター」が前期型ならばＷ/Ｓ、後期型ならばＣ/Ｓ表記ですが、Ｗ又はＣの位置にある場合には変速ショックを和らげる為に若干半クラッチ気味での変速となります。
水温＝ＡＴＦ温度が低い場合（例えば始動直後など）には素早く理想温度まで達するように「ぴっぱり気味」な変速制御をします
エンジン回転は上がるが車速は上がらない＝滑っているように感じる？そのような事例では無いのですよね？

まずは
テスターを接続しエラー記録の確認、正常な作動範囲に収まっているか確認
ＡＴＦ量を点検（規定ＡＴＦに達しているコトをテスターで確認して！）
ＡＴＦパンを外してＡＴＦの劣化具合やスラッジ/磨耗粉の蓄積度合いの確認
と勧めてみては如何ですか？

質問者からのお礼コメント

ご親切に分かるやすく説明して下さりありがとうございました。