トロイダルCVTを載せたベンツなんてあるのですか？

Answer 1

すでに回答がでていますが，ベンツが2代目のAクラスなどに搭載したのは，金属ベルト式のCVTで，トロイダルCVTではありません。

●どうしてか？
トロイダルCVTは下記が必要です。

・パワーローラ表面硬度 … 非常に特殊な表面処理をやっています
・特殊なフルード … 極圧が低いときは，一般的な潤滑油としての機能ですが，極圧が非常に高い時（＝接触スポット）では，接着剤のように粘性が高い状態に変化します。出光興産が開発したものです
・ニュートラル・アイドル状態のフリクション … 開発元のNSKがすでに動力を戻す機構を考案していますが，市販時には開発中でした

●フルトロイダル方式は？
ハーフトロイダルとの最大の差異は，接触スポット形状です。ハーフの場合は，ほぼ点になり，そこでの摺動速度はあまり高くありません。一方，フルの場合には，線接触になりますので，摺動速度が発生し，これが摺動損失，熱発生などの問題をおこします。
フルの方が，機構的にみて大きな変速比がとれるので有利ですが，デメリットの方が大きく，実用化していません。

●ダイムラーの場合は？
米国市場の使い方から見て，2代目Aクラスでは，CVTを選択しましたが，効率が悪いので，DCT（デュアル・クラッチ変速機）へ方針変更しています。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

悪魔の証明っぽくなり、ギリギリまで引っ張ってしまいました。
皆様、貴重な解説共々有難う御座いました。

Answer 2

トロイダルCVTを実用化したのはNSKです。
https://www.jp.nsk.com/products/automotive/drive/hcvt/
日産がグロリアに搭載した実績はありますが、高コスト・低伝達性能・製造精度不足により撤退しました。
Mercedesには搭載の実績はありません。

(patnotn_listさんへ)

Answer 3

2代目A、初代BクラスはCVTだったんじゃないかな。