マツダ プレマシー 「家族で乗れるドライバーズミニバン」のユーザーレビュー

家族で乗れるドライバーズミニバン

2016.6.1

総評

実用性第一のファミリー向けミニバンが多い中、使い勝手を犠牲にせずドライバーが楽しく運転できることを大切にしてくれている貴重な車です。
SKYACTIVの思想が注入されていて、最新のマツダ車の走りに全く見劣りしません。

素直な反応のアクセル、ブレーキ、ハンドリングは、ドライバーの意図次第で一人で楽しく走ることも、子供を乗せて優しく走ることもできます。
また、楽しいドライブのための2リッターエンジンは、ファミリーカーとしてたくさんの荷物を積んだり多人数で出かけるときには発進時や坂道での余裕を生んでくれます。

後継車が出ないという噂も聞こえてきていますが、特に運転が好きな方には「ファミリーカーなのにドライバーズカー！」という驚きを感じてもらいたいですね。

満足している点

MTのスイフトスポーツから乗り換えたファミリーカーなのに、以前と変わらずドライブが楽しい点。

それでいてファミリーユースに対しても必要十分な機能（広い二列目、荷物の積載量、多人数乗車）が提供されている点。

控えめな価格も嬉しい。

不満な点

強いて言うなら運転席周りの使いにくいカップホルダーと高速走行時のロードノイズ、実用的でないウォークスルー。

それと、塗装が柔らかいような気がする。

デザイン

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走行性能

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剛性の高いボディーのおかげもあってドライブフィールはダイレクトで素直。ロールさせて曲がるセッティングのためか挙動は穏やかですが、タウンユースや高速道路でのドライブにおいて車との一体感を楽しめます。

急ハンドルなどの操作に対してもダイレクトに不快な挙動が出るので、うまく走るにはロールをコントロールする必要があり、その結果じんわりとした操作が身につきます。

マニュアルモードも備えており、特にシフトダウンによるエンジンブレーキを効かせた減速ができるのは楽しいポイント。逆にシフトアップはレスポンスが悪く感じます。

1.5トンの車重に対して2リッター、151馬力のエンジンは6速ATとの組み合わせで日常使いにおいては必要十分なパワーを発揮しています。

低回転からしっかりトルクが出ているので坂道発進も苦にならず（ヒルローンチアシストも便利）、加速が必要な時も踏めばしっかり回ってくれます。

またCVTではないので、速度が上がると回転数も上がり、エンジンサウンドの点でもドライブの楽しさを盛り上げてくれます。

乗り心地

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路面の凹凸も一発でいなしてくれる優秀な足回りのおかげで快適な乗り心地です。
また、コーナリング中はしっかりとロール姿勢を保ったまま旋回するため、タイヤのグリップを感じながら曲がれる安心感があります。

フワフワする感覚はなく、ミニバンとしては硬めと言ってもよさそうですが、全体的に挙動は穏やかで不快な振動はありません。

静粛性に関しては、100km/hでおよそ2200rpmでエンジンは静か、ただしロードノイズが気になります。

積載性

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ラゲージルームは通常3列目を畳んだ状態で使うため十分広く、大抵のものは積み込めます。小物がしまえる床下収納も便利。

ただし、3列目を出すと極端に収納スペースが減るため、大人数での旅行は荷物の量に気を使います。

運転席と助手席の間は、ドリンクホルダーをしまうとバッグを置くのに便利です。

燃費

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冷房オン、高速道路を100km/hで流れに乗って走っていると15km/l前後でほぼカタログスペック通り。
一方、特にエコ運転は意識せず(i-DM青ゲージ)街中のチョイ乗りだと8〜9km/l程度です。

ドライブフィールの良さとレギュラーガソリンという点を考慮すれば十分合格点。

価格

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故障経験