レクサス IS 「日常と非日常が交差する大人のスポーツセダン。」のユーザーレビュー

ふぃおらの ふぃおらのさん

レクサス IS

グレード:500“Fスポーツ パフォーマンス ファーストエディション”(SPDS_5.0) 2022年式

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
-
乗り心地
-
燃費
-
デザイン
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積載性
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価格
-

日常と非日常が交差する大人のスポーツセダン。

2022.10.23

総評
ISがもつ軽快さは一切削がれていない。
ISの良いところをそのままに、レーシングカー。
街中で必要かといえば、このオーバースペックのパフォーマンスはもちろん不要。

しかし、理屈では到底説明できない悦びの境地へ昇華させたフィーリング。
ある意味この無駄を愛し嗜める限られた者にしか辿り着けない世界。

過去に例を見ない世界的な半導体不足と無慈悲なまでに加速する円安により、レクサスの2023年モデルはそのほとんどがDへ極めて少数の割当となっている。

加えて時代はエコかつミニマムが定着しつつある令和。
ハイエンドブランドのV12は嗜好品としても、10年ほど前まではジャーマン3やその他欧州自動車メーカーがハイパフォーマンスモデルのために所有していたV8モデルは淘汰され、直4・ターボやディーゼルターボに置き換えられる中、北米に続き日本市場でも追加されたIS500FSP。

この特別なISをオーダー・所有できるオーナーは本当に幸せ者だと思う。


旅行のお土産を持って行くと、新しい試乗車が入ったとのことで、幸運にも試乗することができた。
SCさん及びMy Dには、いつも快く対応していただき、本当に感謝です。
満足している点
エンジンスタートボタンを押し込む。

ノーマルのISとは明らかに異なる大量の空気を吐き出し吠えるかのような重低音のエグゾーストノート。
おとなしめのエクステリアデザインからは想像できないギャップに思わず笑みがこぼれた。

軽く踏むと3,000rpmまで瞬時に舞い上がる。
とてもライトで気持ちがいい。
もう少し強めに踏むと淀みなくレッドゾーンの7,000rpmまで鋭く吹け上がる。
このエンジンはドライバーを高揚させる。

エグゾーストノートはLC500に近いものの、明らかに大人しく感じる。
躾よく調教されているよう。

混み合う幹線道路に出て、すぐに近くのアップダウンが楽しめるワインディングへと向かう。
多段ATのおかげもあり、大排気量・高出力エンジンが搭載されていることを忘れる。
LCとの比較にはなるが、真っ先に訴えかけるのは軽さ。鼻先の軽さ。
おとなしさと軽快さのイメージは、2.0L ターボのIS300に近い。
おそらくコンパクトスポーツセダンのサイズも、軽快さに寄与していると思われる。

周りの流れに乗った小ぎみ良いクイックな車線変更、交差点でのステアリングを大きく回す低速旋回、取り回しの良さはレクサスV8の搭載車ではダントツ。

信号待ちからの加速。
背中をものすごい速度の大きな塊に弾かれたように、弾丸の如く怒涛の加速をみせる。
イメージとしては0km/h停止時から、アクセルペダルをグッと踏むと同時に瞬時に40km/hへワープする。
あまりの俊足で0-40km/hまでの加速感がないように感じる。この喩え、決して大袈裟ではない。

先程まで息を顰めていたパフォーマンスが、瞬く間に目を覚ます。
ロードコンディションに因っては、TCSインジケーターがオレンジ色に点滅するも、すこぶる安定した直線性能。

理性を保つのが辛いほどに、ドライブするのが愉しい。
不満な点
偶然にもノーマルのIS300hの隣に駐車されたIS500FSP。際立つのは特別感のないエクステリア。

若干盛り上がったエンジンフードで気がつく程度。
アロイホイールについても2023年モデルのIS Mode Black Ⅲのそれとなんら変わりないBBSのマットブラック19インチ。
オプションまたはグレード別でクリアブラックまたは他デザインのアルミホイールが選べるので、特別感を与えることができるだろう。

もちろん、リアの斜め配置のクワドエグゾーストを見れば、ハイパフォーマンスモデルであると認識できるが、やはりIS Fではないものの、機構としては5.0L V8 NA。RCFやGSFのように特別感を演出してほしかった…。
と思うのは、外見で違いの差を出したいという古いセンスに囚われているからだろうか。

車内に乗り込んでインテリアを見回す。
赤みの強いベンガラのステアリングウッドとウインドウスイッチパネル、コンソールに取り付けられた「First Edition」エンブレムの他は、至って普通のIS。

シート中央部分とセンターアームレスト、シフトノブの一部に東レのウルトラスエードが使われているが、インテリア全体がダークトーンのため周りに同化してしまっている。
人工皮革の部分をホワイトにするなどして、視覚的に高揚感や特別感を与えてほしいところ。

やはり内装は2013年に登場した現行ISであることを隠しきれない。
これまでレクサスに慣れ親しんだオーナー諸兄が見れば、既視感と古臭さは否めない。

AMG、RS、Mのようにガレージでクルマを眺めるだけで、気持ちが昂るような衝動は小さいように思う。
特別なデザインのフロントバンパーやフェンダーがあるわけでもなく、フロントグリルデザインが異なるわけでもなく、一目でわかるカーボンが奢られているわけでもなく、光り輝くワンポイントバッジがつくわけでもない。
タイヤサイズもアロイホイールもカラーリングもノーマルのISと同じ。

これは日本らしい奥ゆかしさを演出しているのか。

「その気になれば、速いのだから。」

奇しくも日本市場で登場した初代レクサスISのTVCMのワンフレーズを思い起こさせてくれた。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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