2020年11月
■2020年11月
レクサスは、コンパクトFRスポーツセダン「IS」を2020年11月5日にマイナーチェンジ、同日より販売を開始した。
今回のマイナーチェンジではエクステリアデザインを一新。フロントまわりではスピンドルグリルを新意匠とし、新開発の薄型ヘッドランプを装着した。リヤデザインも緩やかに傾斜したリヤクォーターピラーがサイドから回り込む引き締まったキャビンシルエットとしたほか、張り出したリヤフェンダー新意匠の19インチホイール、ワイド化されたトレッドなどにより、走りを予感させるプロポーションに仕立てたという。ボディサイズは全長4710㎜×全幅1840㎜×全高1435㎜、ホイールベース2800㎜。従来型に対して30㎜長く、30㎜幅広く、5㎜高くなっている。ボディカラーには「ソニックイリジウム」と「ソニッククロム」の2色が新たに設定されている。
インテリアはインストルメントパネル上面に有彩色を設定することで、ツートーン配色が可能となった。マルチメディアシステムには新たにタッチディスプレイを採用するとともに、「SmartDeviceLink」、「Apple CarPlay」、「Android Auto」に対応。スマートフォンを10.3インチタッチワイドディスプレイに連携させることが可能になった。
3.5リッターV6と2.0リッター直4ターボのパワーユニットは従来と変わらず。2.0リッターターボモデルではドライバーのアクセル操作などから走行環境を判定し、シーンに応じた適切なギヤを設定するアダプティブ制御を採用した。操縦性についてもステアリングやペダルの初期応答だけではなく、“戻す”際のコントロール性の向上にも取り組み、一連の運転操作をより滑らかなものとしたという。ボディはサイドラジエターサポートの補強、フロントサイドメンバーのスポット打点追加、Cピラーからルーフサイドにかけての構造最適化などにより剛性を高めている。ホイールの締結にハブボルトを採用し、締結力の強化と質量の低減を実現している。ショックアブソーバーもオイル流路に非着座式のバルブを設け、微少な動きに対しても流路抵抗による減衰力を発生させる「スウィングバルブショックアブソーバー」を採用した。
先進安全技術では単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大。交差点右折時に前方から来る対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能に。また、ドライバーの回避操舵をきっかけに自車線内で操舵アシストし、車両安定性確保と車線逸脱抑制に寄与する緊急時操舵支援、低速時の衝突回避または被害軽減をサポートする低速時加速制御などの機能が追加された。
さらに同一車線内中央を走行できるように操舵を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」、「オートマチックハイビーム(AHB)」、「ロードサインアシスト(RSA)」を採用したほか、「レーダークルーズコントロール」は全車速追従機能付きとなった。
あわせて特別仕様車「“Fスポーツ モードブラック”」を発売した。