MAZDAの魂動デザインについてです。魂動デザイン(特にCXシリーズ)は空力的にいいのでようか？

Question

フロントはあまり丸まった感じではなくスパッと切れた感じなので気になりました～ご回答宜しくお願いします!(^_^)

Answer 1

空力は、前方より後方の形状の影響を強く受けます。
燃費を下げるために空気抵抗を下げる、ということを目的にした場合、競技用のソーラーカーもしくはエコノムーブ車両のような前面投影面積が小さく側面が涙滴型の形状が有利になります。
これを市販車で追求したのが初代インサイト、コンセプトを真似て燃費以外の要素を全て捨てたのがプリウスです。
インサイトやプリウスは、競技用車両のテールを切り落としたカムテールという形状を採用しています。
肝になるのはルーフからテールにかけて緩やかに下る角度と、丸みを付けずにスパッと切り落とした形。

後ろの話ばかりしているのは、前から空気を当てた時に前方はどんな形状でも圧力が最大になるのは同じだからです。
後ろは負圧になるため、剥離や乱流が起こりやすく、処理の仕方が重要になります。

ということでマツダ車の空力処理に関して、燃費に効く形状を狙っているかという点では否です。
ところで、風騒音対策としてはとてもよく考えられています。
特に大きいのはドアミラーのつき方。
車内に入る風切り音の最大の要因はドアミラーで車体側面から剥離した空気が起こすカルマン渦です。
これを、前ドアを過ぎてから起こるように意図して作られているため、乗っている人の耳には騒音が入らないようになっています。
この構造は6世代車種以降全ての車種に展開されているので、マツダ車はエンジン音は聞こえるのに外の騒音は少ない不思議な感覚になります。

空力って様々な要素があるので、一概に何が良いとか悪いとか言えないんですよね。
メーカーごとに重視する考え方も異なりますし。