ホンダ シビックタイプR 「スポーツ走行から街乗りまでこなせるオールラウンダー」のユーザーレビュー

Raggio Raggioさん

ホンダ シビックタイプR

グレード:タイプR(MT_2.0) 2017年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
4
デザイン
4
積載性
3
価格
3

スポーツ走行から街乗りまでこなせるオールラウンダー

2019.12.20

総評
製造不良や安全装備なしモデルしか無いなどの不満点はありますが、安全装備は付けると高額になりがちなため、車が売れないこのご時世で、できるだけ安くユーザーに車を提供しようとしたホンダの苦悩も伺えます。
製造不良は新車で買う限り、保証期間内は無償修理になりますし、安全装備が無いことで、より安全に気をつけなければならないと認識させられる良い面もあります。安全装備はこの認識があって初めて役に立つ機能です。付いてるから安心、ではありません。

さらに、スポ車でありながら街乗りも快適な所は流石の一言しか出てきません。さらにはハッチバックなので荷物もそれなりに乗るので、実用性はスポ車の中でも極めて高いと思います。

トルクがあるので発進は楽ですし、ブレーキホールド機能があるので、MTしかなくても坂道発進はトルクも相まって楽勝です。MTでも非常に運転しやすい部類です。
回転半径が6mなことだけ注意すれば良いです。
2車線では転回(Uターン)できません。切り返しを要求されます。3車線必要です。


ガンダムと言われたりとかスバル・インプレッサと素で間違えられる(特に青)こともありますが、デザインが気に入るなら、マイナス点も色々ありますが是非オススメしたい1台です。

満足している点
元からスポーツ走行を前提に開発がスタートしたため、剛性や応答性(特にFF特有のアンダーステアが電子制御でほとんど見られない)、320馬力もの加速にも動じない設計(FFの320馬力など、昔なら操縦不能と言われていました)で、心置きなく走行会やレースを楽しめます。むしろ素人では車の性能の方が上回ってしまうので、性能を出し切れません。
それとは裏腹に、スポ車はスポ車特有のサスが硬くて跳ねたり乗り心地が悪かったり、座りにくい座席だったりすることもありますが、ニュルで鍛えたためか、思いのほか+Rモードでも硬すぎることなく、コンフォートでは純正タイヤですらも快適に乗れて疲れにくいです。
さらにはハッチバックなのでかなり荷物も載ります。

スポーツと普段使いが両立できる、極めて貴重な車です。ついでにFF最速の車(ニュル)でもあり、所有した満足感が凄くあります。
不満な点
これはメーカーの販売戦略と、製造不良の多さ、運転座席からの死角が思ったより多いことです。

製造不良は、車の走行そのものに関わる致命的な問題こそ今のところありませんが、海沿いなど錆が多い地域とは関係無く製造時点での設計ミスや塗装不良、パーツの精度の甘さにより、あちこちに不良パーツやサビが出ます。海外生産の宿命です。

さらに、この車が販売開始になったとき、世の中は車の安全装備、とりわけフェイルセーフ機能を各社がこぞって盛り込んで販売していた時期です。
製造国仕様では、実はホンダセンシングを搭載した「GT」グレードがありましたが、日本ホンダではカタログモデルになりませんでした。
フロントがそこそこ長かったり、左斜め後ろが見にくかったりと、視界関係では不満点も多いですが、「GT」グレードではセンシング対応のため、万が一の事態を車自身が見守ってくれます。
製造国仕様でセンシング搭載グレードもあるにもかかわらず、センシング無しモデルしかカタログにならなかったのは非常に残念です。
安全装備は自分も相手も守るので、是非付けて欲しかったです。
デザイン

4

卵型から打って変わってガンダム風に
個人的には卵型よりガンダム風のFK8の方が好みですが、賛否両論のようですね・・・

デザインはとても好みだが車幅がかなりの難点・普通の立駐にはまず入らないと考えた方が良いです。
区画が小さいと平面でも隣の車との間隔のせいで駐車できないこともあったりします。もう少しだけ幅が狭ければ・・・

そして車体の色がブルーだと高確率でスバル車と間違えられます(笑)
正面と背面にデカデカと赤Hマークが付いてるのに・・・
走行性能

5

FF車で320馬力は昔の感覚なら制御不能なじゃじゃ馬でしょう。
それを全く感じさせない電子制御は頭がおかしいとしか思えません(笑)
GT-Rのようにサーキットを認識したときだけリミッターが解除される仕組みが欲しかったですね・・・

ニュルで鍛えた?だけあって低~中速トルクがとてつもなく太く、多少レンジが合わないギアでもある程度なら問題なく加速できます。ドッカンターボでもないので、MTと言えど非常に乗りやすいです。
馬力よりもトルクの方が更に化け物じみていると思う程です。

操作性はとても素直な優等生
自分の思い描く操作した通りに車が反応してくれます。
それ故、少しでもアライメントが狂うとすぐに分かります。
サーキット走行でかなり無理なコーナリングをしたように思えても、電子制御でFFとは思えない挙動で無理に簡単に答えてくれます。寧ろ、不慣れなドライバーの方が縦横Gに耐えきれずにダウンしてしまいます。

レブマッチシステムは特にコンフォートモードで反応が遅いのが残念です。また、シフトダウン時にシフト後の回転数が2000rpm程度以下の場合は自動で煽ってくれないのも残念です。下道で多発します。
乗り心地

5

ニュルで鍛えた?結果なのか、ちょっとした凹凸はしっかり追従しつつ衝撃も吸ってくれるので、セミバケシートも相まって、正しいモードを道ごとに選べばスポ車とは思えない快適な乗り心地です。
あくまで他のスポ車と比べて、の話ですが・・・

基本はスポーツ、市街地はコンフォート、それ以外の下道はコンフォートかスポーツ、高速は路面状況でスポーツか+Rを選ぶと良いです。高速でコンフォートを選択すると柔らかすぎて色々気持ち悪いです。
積載性

3

後部座席を倒せるので、2人以下ならそれなりに長い積載物でも乗せられます。倒しても後部座席の背もたれは少し浮いてフルフラットにならないのが残念です。
後部ハッチにあるもう一つのシガーソケットが地味に便利です。
ここで大容量バッテリーを充電できるので、前方のソケットは充電器・アクセサリー専用にできます。

スポ車の割にはかなり積載できます。あくまで「スポ車の割には」です。
燃費

4

スポ車なのであまり気にしてないですが、信号だらけの道ではとてつもなく燃費は悪いです。アイドリングストップはエンジンに大きな負担をかけるので、スポ車ではメイン動力がモーターでエンジンは発電が主でもない限り、アイドリングストップは切るべきです。
価格

3

性能が化け物なので、性能と値段を天秤にかければ安い方だと思います。エンジンも2000cc未満なので、継続でかかる税金も多少安くはなっています。

ただ、やはり昔の「シビックタイプR」のコンセプトからは大幅に外れていて、とてつもなく高いのは事実です。総支払額500万はスイフトスポーツなどが2台買えるようなレベルです。
昔の「シビックタイプR」の後継は、発売当時ではフィットRSやスイフトスポーツになってしまっていて、「シビックタイプR」か?と聞かれると何とも言えません・・・
故障経験
タイヤがペラペラ(低扁平率)なせいで50km/hでキャッツアイを踏んだだけでタイヤがバーストに近いパンクを起こして走行不能になり、また、踏んだタイヤのホイールも歪んで使用不能になりました。タイヤ代も純正サイズではとてつもなく高いです。
タイヤ代やキャッツアイのような障害物との接触の観点から、車検適合のホイールが少ないですが18インチへのインチダウンを強く推奨します。普段使いの時にはインチダウンはメリットしかありません。

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