ホンダ シビックタイプR 「手が届かなくなったシビック」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

手が届かなくなったシビック

2021.9.27

年式

2017年9月〜モデル

総評

速さに文句なし。だが、挙動を操る楽しみは希薄に思える。速さの先に何が得られるか、その答えはオーナーなら分かるのかもしれない。

満足している点

サーキットレベルの速度域でミスなく操作できるため、エンジン回転を自動で合わせる「レブマッチシステム」にはありがたみを感じる。ヒール&トゥせずにハンドル操作に専念できる。

不満な点

高性能を表現するあまりギミックを多用したデザインの過剰さがやや気恥ずかしい。もう少しすっきりまとめても良かったのでは。

デザイン

1

走りから導き出されたデザインだとは思うのだが、大人が乗るにはちょっと気恥ずかしいのも事実。

走行性能

2

あまりにも限界性能が高く、そのポテンシャルが推し量れないほど。だがその裏にはどことなく危うさも抱えているように感じた。つまりその走りはキレッキレ！

乗り心地

2

タイヤが太いだけに乗り味はソフトではない。しかしダンピングコントロール機能を持つ足周りによって、日常の乗り心地がきちんと確保されている。

積載性

4

Ｃセグハッチとしてはボディサイズが大きいため、420Lものラゲッジが得られている。

燃費

3

ターボの低速トルクを活かせば、街中でも10km/Lを切らずに走ることはできる。

価格

2

実質的なホンダのフラグシップスポーツであり、この性能を考えると475.2万円の車両価格は妥当。ただホンダは、もっと現実味のある価格帯のスポーツモデルを出すべきだ。