ホンダ シビックタイプR 「運転が上手くなったんじゃね?って勘違いしちゃいますよん♪シビックTypeR」のユーザーレビュー

トモ@b3 トモ@b3さん

ホンダ シビックタイプR

グレード:タイプR(MT_2.0) 2017年式

乗車形式:レンタカー

評価

5

走行性能
-
乗り心地
-
燃費
-
デザイン
-
積載性
-
価格
-

運転が上手くなったんじゃね?って勘違いしちゃいますよん♪シビックTypeR

2018.2.23

総評
シビックTypeRに、1週間おいて2日間乗ってみたので、自分なりに分かったことを書き記しておきます。

シビックTypeRを一言で表すと、「自分のドライビングスキルが著しく向上したんじゃないかと勘違いさせてくれるクルマ」ではないかと思います(笑)

ドライブしながら、こんなことを考えていたわけではありませんよ、モチロン。
筑波山の北の方に広がる、フルーツラインやビーフラインを疾走しながら感じていたのは、TypeRでドライブする楽しさでした。

アクセル踏み、クラッチやブレーキペダルを踏んではステアリングやシフトスティックを操作し、見通しの良い畑の中のストレートやタイトコーナーが続く峠道を、ひたすら、ひたすら、走り続け、ドライビングハイになっている自分を、どこかで別の自分が眺めているのですが、更に、更に、アクセルを踏み込んで走り続けてしまう。

一応、目的地を設定したから、そこで一旦クルマを停めるのですが、用事を済ませたら、またまたお楽しみドライビングタイムの再開です。TypeRでの初めての1日ドライブの際に、普段なら決して足を踏み入れたりしない怪しい山道へと分け入ってしまったのも、そうした楽しさに心が支配されていたからではないかと思います。


そんな風に、どんな道でもとにかく走り続けたい、アクセルを踏み続けたいと感じ、そのように走り続けてしまうのは、TypeRでのドライブが途方もなく楽しいからです。その楽しさは、一体何処から来るのかと考えてみると、TypeRで走れば、どんな道でも、ドライバーのそれまでの技量、限界を超えたペースで駆け抜けてしまうことができるから、ではないかと思うのです。

ドライブ中にはっきりと意識することはないかもしれません。
それでも、ドライバーが無意識にでも感じているのは、たぶん、うぉ~、こんなペースで走れちゃってるぞ~♪な感覚なのではないか、と。

ということで、新型TypeR、ワタシなりに一言で言わせてもらうと、、「自分のドライビングスキルが上がったんじゃないかと錯覚させてくれるクルマ」ということになります。

※ なお、これは、あくまでワタシが感じたTypeRのお話であります。
それまでのクルマ経験は各人各様ですから、新型TypeRに乗った人全てが同じ様に感じるという訳ではありませんよ。モ・チ・ロ・ン・(^^;
満足している点
1 何と言っても、しなやかな足回りによる乗り心地の良さです。
 特にこれまでのTypeRとの比較では、これが最大のポイントでしょう。
  
2 座り心地の良いスポーツシート 
 新型TypeRのシートは非常に座り心地が良く、しかも、長時間座り続けても疲れや痛みを感じることがありません。デフォルトでヒップポイントが低いのも大きなメリットですね。

 また、写真で分かるように、脇腹のサイドサポートも、太もものサイドサポートも、結構な張り出しがあるのですが、ワタシが細身だからか、これらのサポートに支えられている印象は全くありません。レカロのフルバケ、例えばワタシのトードスターに付けているRS-Gでは、ろっ骨を圧迫される感じがするほどのサポートがありますが、TypeRのシートはそうではないのです。
 にも拘らず、タイトな峠道を飛ばしていても、十分ホールドされているのが不思議ではあります。


3 扱い易い、運転が楽な操作系
 新型TypeRをドライブしていると、とても運転が楽なことに気がつきます。常にMT操作をしているのに、こんなに楽なクルマもそうは無いと思います。
 
 理由の一つに、自動ブリッピング機能が付いていて、ヒール&トゥが不要なことがあげられます。  ヒール&トゥはMT車を運転する際の大きなお楽しみの1つではありますが、長時間運転やノロノロや渋滞等では疲れの原因になると思います。そこを省いてくれるのですから、コンフォートドライブの大きな武器になっていると思います。

 シフトは、気持ち良くカチカチと決まってくれますし、アルミの球状のシフトノブは握り易く操作しやすいものです。

 また、+Rモードではステアリングが重くなるのですが、その状態でタイトコーナーが続くワインディングを走り続けても、ワタシの様な高齢ドライバーでも肩や腕の疲れがありません。ホンダのホームページでカタログを見ると、アジャイル・ハンドリングアシストが付いているとありました。
 なるほど、納得です。ワタシの様など素人が、タイトコーナーの連続を綺麗に気持ち良く駆け抜けられ、翌日になっても疲れも筋肉痛も出ないのは、このアジャイルハンドリングアシストのお陰なのでしょう。この機能も運転し易さの一端を担っていますね。

 ステアリングに巻いてある皮は、気を付けて観察すると、しっとりとした感触の良いものが使われていますし、各ペダルの踏力も重すぎず軽すぎず、床からペダルまでの高さも高すぎることもなく、いい塩梅であります。
 そんなこんなの積み重ねで、新型シビックTypeRはとても運転し易いクルマになっています。

3 ドライバーズシートからの視界が良い。
  新型TypeRのドライバーズシートに座ると、視界が広くルーミーであることに気付きます。


前方や右サイドの視界はもちろんですが、ルームミラーからの後方視界も結構良いのです。 横に1本リアウィングのラインが入る所は、プリウスの様なイメージでもあります。


サイドミラーも大きいので、斜め後方から近づく車両も捉え易いと思います。


4 車中泊で普通に寝られる広いリアスペース
  TypeRでこんなところを見る人はいないと思いますが、ワタシ的には非常に大きなポイントでした(笑。リアシートを2脚とも前方に倒すと驚くほど広いスペースが出現します。ハッチバックの面目躍如?

朝日峠駐車場で、試しにこの状態にして、寝転がってみると…。斜めに寝れば、177㎝のワタシでも体を伸ばして寝ることができるのです。これは素晴らしい♪

5 同クラスセダンと比べても、全く遜色のない広い後部座席
 新型TypeRは、4ドアハッチバック形状をとっており、全長は4560㎜ですが、WBは2,700mmもあるので、後部座席の足元も広く確保されており、身長177㎝のワタシでもゆったり座れます。
不満な点
気になる所って、ワタシにはあまりないのです(^^;
無理やり感が強いですが、3点ほど挙げておきます。
1 音
 これは、排気音の事です。

 新型TypeRには、3段階のドライブモードがあり、デフォルトでは真ん中のスポーツモードに入っています。
 スタートボタンを押してエンジンを目覚めさせ、アクセルを踏んで走り出すと、すぐに室内にボ~ボ~と言う音が響き渡ります。何の音だろう、エンジン?排気音?と思いながら聞いていたのですが、これは排気音の様です。

 この音が、スタート直後の極低速域でも響いています。スポーツモードだからかな、と思いコンフォートモードに切り替えても、音質も大きさもあまり変化はありません。

 特別魅力を感じる様な音質ではないので、煩いだけなのです。
特に、疲れていて静かに走りたい時や、パッセンジャーを乗せている時など、普通の乗用車としての役割を期待している時にこの音が鳴り響くのは、ちょっといただけないのではないかと思います。

 例えば、3500回転以上とか、スポーツや+Rモードの時だけ聞こえてくる様にできれば、有り難いと思いますね。先日の筑波山周辺ドライブでは、+Rモードで峠を走っている時に、この排気音やエンジン音で気持ちが更に盛り上がる効果があることは体験しているので、切り替えられると良いのではないでしょうか。車によっては、サウンドエンハンサーとかいう機能が付いていたりしますので、TypeRでも出来ると思うのです。


気になる所は、実はこれだけなのです、ワタシ的には。でも、1項目だけではアレなので、ムリムリ書いてしまうと…(^^;

2 20インチサイズのタイア
 新型TypeRの大きな魅力の1つは、前後輪の接地感の高さだと思います。接地感の高さに裏付けられた絶大な安心感に包まれて、ワタシの様な素人でも、それなりに峠道をガンガン攻めていけたりする訳ですね。
 20インチタイアは、その接地感を支えている大きな要素の1つなのですから、ここに文句を言うのは天に向かって唾を吐くようなものなのですが(笑)、あえて書くと…

これだけハイトが薄いと、普段なら気にならない段差やギャップでも、高速で通過した時にパンクやホイールを痛めるといった事態が発生しやすいように思います。
先日の筑波山周辺ドライブでも、一般道を走っている時に、道路と橋との継ぎ目でドカッ!
という大きな音が響き渡り、やっちゃったかな~と、ドキッとしました。心臓に悪いです(^^;

更にあえて書くと、このタイアはS660と同じように専用開発されたものだとカタログに書いてありました。ワタシにとってTypeRの大きな魅力となっている、素晴らしい素敵な接地感が、専用開発されたタイアに寄るところが大きいとなると、毎回、大枚を払ってこのタイヤを使い続けなければならないということになります。このクルマを楽しんで走れば、タイアはかなり酷使されると思いますので、かなりお財布に響いてきそうな予感がしますです、ハイ。

3 トルクステア
 記事を書いていて、気になるところを1つ思い出しました。 
 大パワーFF車の宿命だと云われるトルクステアです。何も、シビックTypeRに限ったことではありません。

 1月に、WRXstiに初試乗した時にも、アクセルを踏み込む度にステアリングにクッ!
という、前輪が動くような感触が伝わって、あぁ、FFにはトルクステアというのがあるのだと認識しました。
 TypeRに初めて試乗した時には、WRXstiのような明確なトルクステアは気付かなかったのですが、今回1日乗ってみて、結構頻繁かつ盛大に出現することが分かりました。
 まぁ、シチュエーションとしては、直線に近い走り易い一般道で、微舵角がついている時にアクセルを踏み込むと…。という感じです。日常的にはFRにしか乗ったことがなかったので、あれれ、どっちへ行っちゃうんだろう???的な印象を持ちました(^^; 外側へ膨らむ方向で発生するようです。
こういうものだと慣れてしまえば何でもないことだとは思いますし、TypeRの魅力を些かも削ぐようなものではありません。


新型シビックTypeRの気になるところは、こんな程度です。
デザイン

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走行性能

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L4560×W1875×H1435で1390kg、WB2700、トレッドは1600/1595と結構ガタイが大きいのですが、高いボディ剛性や良く出来た足等にちよる強力な接地感、安心感により、センターにキャッツアイが埋め込まれた狭い山道でも、かなり踏んでイケます。

3段階のドライブモードのうち、コンフォートではなくスポーツやRモードを選んでおけば、エンジンのピックアップが機敏に、そして足回りがリジッドで正確になり、力強くキビキビと走れることの効果が大きいです。Rモード、凄く楽しいです。

クルマ好きなら、積極的にRモードを選んで走りたいと思うのではないでしょうか。

タイトコーナーが連続する下りも、TypeRなら滅法楽しいのです。もう、いくらでもアクセルを踏んでイケる様な絶大な安心感に包まれて、クネクネの坂道を駆け降りていきます。何度でも繰り返したいなぁ、と後ろ髪を引かれます。

40.8kgm/2500-4500rpmというトルクのお陰で、タイトなワインディングの上りも、何事もなかったかのように、気持ち良く駆け抜けることが出来ます。
長い急な下り坂も待ち遠しくて仕方ありません。
急な下り坂でどれくらいアクセルを踏んでイケるのか、ワクワクしてしまうのです。そのくらい安定感が高く、絶大な安心感に包まれているのです。

とばすことに不安感がないからか、かなりのスピードでワインディングを駆け抜けているのに、興奮する感覚がないのが不思議です。意外なほど冷静にドライブしているのはなぜだろうという疑問が、ずっと脳裏に浮かんでいました。

シビックTypeRは、とにかく速く走るために作られたクルマだから、というのがその答えなのかもしれません。そう考えれば納得出来ます。

CGTVのCGアワードの回では、例えば、スイフトスポーツについて、とても良く出来た、コスパも高いクルマだけど、サーキットを走る様なクルマではないと言っていました。その逆で、シビックTypeRはサーキットを速く走る事を最重要目的として作られたクルマなので、作られる過程で、ドライビングしていて興奮するような要素は全て削ぎ取られているのではないでしょうか。
なるほど、サーキットを速く走るクルマとは、こういうクルマなのですね。
乗り心地

-

しなやかな足回りにより、乗り心地はとても良いです。これまでのTypeRとの比較では、これが最大のポイントでしょう。
 ボティ剛性の高さ等、一般的には見えない部分の性能向上にも裏打ちされていると思いますが、新型シビックTypeRは何のエクスキューズも無しに、普段使いの乗用車として利用出来るだけのコンフォート性能を備えています。これには、ドライブモードが3段階になったことが効いている様です。

 ドライブモードのデフォルトはスポーツで、エンジン停止状態からのリスタートでは、常にスポーツに入っています。知らずに走り始めると、乗用車としてはとても元気の良い動きに面食らうかもしれません。
 
 ドライブモードをコンフォートにすると、足回りが柔らかくなるだけでなく、ステアリングも軽く、アクセルへの反応も非常に緩慢になり、まるで、プリウスか?と勘違いしそうな程の変貌を遂げます。
 この状態では、荒れたアスファルト道路をタウンスピードで通過しても、パッセンジャーから、固いとか乗り心地が悪いとかの不満が出ることはまず無いと思います。この状態で運転しても面白くないので、老人や妊婦さんを乗せている場合や前走車がいてのろのろ運転を余儀なくされている様な場合以外には使わないと思います、ワタシは。

 ドライブモードを+Rにすると、TypeRは本来のリアルスポーツカーとしての姿を見せてくれます。 
 ステアリングは重く、アクセルへの反応は俊敏に、足回りもリジッドでしっかりしたものになり、クルマが、ドライバーの意思にピタリと沿った反応を返してくれます。この時、足回りはガチガチなのかと云うとそんなことはありません。
 筑波山にほど近い、フルーツラインのタイトコーナーが続く峠道をそれなりのスピードで駆け抜けるとき、リアタイアはピタッと路面に張り付く様な安定感を醸し出し、ボティは僅かにロールしながら素早い操舵に追従してスムーズに向きを変えていきます。足の動きを観察していると、とてもしなやかで、乗り心地も良いことに気がつきます。

そんな感じで、新型TypeRは全般的にとても乗り心地がよいのです。とても20インチタイアを履いているリアルスポーツとは思えません。足回りの出来の良さに驚きました。

とは言え、やはり20インチタイアを履いたスポーツカーですから、荒れた路面をタウンスピードで通過する際に、スポーツモードや+Rモードを使えば、それなりの固さや跳ねる感じがすることもありますが、それにしても、過去のTypeRと比べれば雲泥の差があります。
 
積載性

-

比較的大柄なハッチバックなので、通常でも積載性は高いと思いますが、後部座席を倒せば、177cmのワタシが足も伸ばして普通に寝られるほどのスペースが出来ます。
これは素晴らしい♪
燃費

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CG誌によると、100㎞h巡航なら14㎞/L程走るそうです。
1回目のオンボード燃費は、筑波山、フルーツライン、ビーフライン等を走り回って帰りの常磐道に乗った時に9.3㎞/Lを示していましたが、右車線で1番早いクルマの後について走ると、どんどん伸びて9.8㎞/Lまでいきました。
2回目では、筑波山へ到達するまでの常磐道と一般道の数値で12㎞/lL程を示していました。
この手のクルマとしては、かなり燃費は良いのではないかと思います。
が、高速100㎞h巡航なら、もっと、もっと伸びてくれると嬉しいですよね。
価格

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故障経験
1日乗っただけですから。

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