トーナメントワイパー、デザインワイパーとはなんでしょう？

Answer 1

自動車の設計をしている者です。
ワイパーにまでデザインが波及したという思い出があり
折角ですので、ご質問に答えさせて頂きます。

●ご回答
トーナメント型，デザイン型などは、ワイパーブレード
（ワイパーゴムを保持する骨格部品）の形状を示しています。
写真を添付しましたので、ご参考に。

以下詳細：長文失礼します。

●トーナメント型
ゴムに均一なチカラをかけ、気持ちよく水切れができるよう
骨格部分を、あたかも武道試合の「トーナメント表」
のうように枝分かれさせたタイプのものです。
骨格の強度が強く、それでいて曲面のフロントガラスに
柔軟に沿ってくれる、優れた骨格構造です。
欠点は、掃除しにくく見た目がダサいこと
サビが発生するとダイレクトに見えて醜いことでした。

●デザイン型
上記トーナメント型の欠点を補うべく、トーナメント表
の見た目を改善したタイプです。トーナメント型に
ゴムカバーをかぶせただけのものや、曲面ガラスに
追従できるような湾曲バネを樹脂ケースで包んだもの
等があります。デザイン性を考慮したからデザイン型。
そのまんまですね。
見た目がすっきりする、掃除が楽、サビが見えにくい
等の利点があります。が、個人的にはボテッとしていて
スマートではない感じもしますが･･･。

●進化版：スリムブレード
デザイン型は、湾曲ガラスへの密着性を実現しつつ
雪などの強度確保も実現している都合上、見た目が
ボテッとしていました。これを改善すべく、
単純な板ばね一本のみで湾曲ガラスにゴムを密着させる
スリムブレードが誕生しました。
現状、豪雪や劣悪な泥ねい（ラリーみたいな）などでは
強度や扱いで制約が少し残っていますが、スマートな
シティーヴィークルの洗練されたフロントデザインに
組み合わせると、大変カッコいいと思いませんか。

ぜひ一度、街ゆく車のワイパータイプを気にして
みてください♪また、一部アフターパーツで交換可能な
ものもありますので、もし気に入ったらカーショップなどで
お問い合わせください。

それでは、素敵なカーライフを☆