日本の自動車業界は今後どうなっていきますか？

Question

当分トヨタの天下ですか？

ホンダ1匹狼ぽいですが、経営は大丈夫ですか？

Answer 1

ガラケーからスマホに変わって激変したように、自動車はCASEで激変します。ガラケーはまだゼロではないですが、ほぼ終わった感があります。

今の自動車メーカーもCASE後はほぼ終わった感になると思っていて、次世代はモビリティ会社の覇権になる予想です。

例えば、宅配・デリバリーと言えばUber Eatsか出前館みたいな勢いですが、モビリティも似たような構図になるでしょう。Uberは自動車配車サービスでしたが、規制があるので逆に料理の方を運び出しましたからね。

トヨタの場合は自動運転を都市交通に埋め込んだスマートシティをやるようですが、会社はトヨタではなく新設するウーブン・プラネットのようです。

シェアリングのMONET（ソフトバンク）、住宅事業のプライムライフテクノロジーズ（パナソニック）、スマートシティ事業（NTT）、デジタル広告事業（電通）あたりが既にトヨタと手を組んでやっています。

既存の自動車メーカーは、上記のようなモビリティプラットフォームに車両を提供するだけの会社になるでしょう。もちろん、その車両も重要ではありますが。

Uberはトヨタ、ソフトバンクと提携済みで、出前館の主要株主はLINEなのでLINE・ヤフー陣営という事はソフトバンクです。MONET（ソフトバンク）は日本中の地方自治体と実証実験をやっているので、すごい勢いです。ソフトバンクはPayPay（＋LINE Pay）で支払いまで押さえています。

パッと見、トヨタがモビリティで覇権を取るように見えますが、これはGAFAから日本の自動車メーカーを守るためであり、トヨタ自体も上手くやらないとソフトバンクやNTTに後ろから刺されるでしょう。

トヨタに完全に戦力外通告を受けているKDDIが菅総理の怒りの鉄槌で目を覚ますと大化けする可能性はありますが、まだその動きは全くありませんね。デンソーは専門外の分野でもティア1を目指しているようですが、ホンダや日産はもはや空気です。トヨタがモビリティにシフトするので、他のトヨタグループの主要サプライヤーは完成車メーカーになるでしょう。