ダイハツ トール 「古さは気になるが、高い積載性を持つモデル」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

国沢 光宏
国沢 光宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
2
積載性
4
燃費
4
価格
3

古さは気になるが、高い積載性を持つモデル

2021.5.27

年式
2016年11月〜モデル
総評
ルーミー同様に周りのクルマの進歩もあり、登場からの時間の経過以上に古さを感じるというのが率直なところで、よほど購入条件に恵まれでもしない限り他のクルマを勧める。DNGAを使うであろう次期モデルでの劇的な進歩を期待したい。
満足している点
ダイハツはトヨタほどディーラー数があるわけではないのもあり、なかなか浮かばないのだが、強いて挙げるならダイハツの軽自動車ユーザーがステップアップする際には、トールもロッキーと並ぶ受け皿になっているという点くらいだ。
不満な点
ルーミー同様に走行性能のレベルの低さ以上に、自動ブレーキの性能が日本車最低水準という点がもっとも大きな弱点だ。具体的には対車両、対歩行者ともに停止できるスピードの低さ、対歩行者では陰からの飛び出しに対する弱さが挙げられ、JNCAPの試験結果を確認してみて欲しい。
デザイン

3

トヨタで販売されるルーミー、スバルで販売されるジャスティという三兄弟の中ではトールが本家ということもあり、ルーミーと同様に標準系とカスタム系を設定。どちらも万人向けのデザインなので、好みに合う方を価格も考慮しながら選べばいい。
走行性能

3

街乗りオンリーというならNA車でもいいが、「ファーストカーとして長距離ドライブ荷物買う」というなら軽自動車の選び方と同様にターボ車を勧める。ハンドリングは「細かいことを気にしないなら可」といったレベルだ。
乗り心地

2

ベースとなるパッソ&ブーンの古さ、全高に対し全幅が小さい、そのためスプリングを硬くせざるを得ないという三重苦により、乗り心地も「クルマに関心がないなら大きな問題はない」という印象。ただ軽ハイトワゴンにトールより乗り心地がいいクルマはたくさんあるというのも事実だ。
積載性

4

ルーミー同様に全高の高さを生かし、リアシートは大きくスライドさせれば足を組めるほど広く、ラゲッジスペースも全長を考えればまずまずのスペースが確保されている。また全幅が狭いにも関わらず、リアシートの3人掛けも何とか可能だ。
燃費

4

ルーミー同様、総合的な実用燃費はターボ車14km/L台、NA車15km/L台といったところ。コンパクトカーながら軽スーパーハイトワゴンとそう変わらないのは車重と排気量のバランスが適正に近いということなのだろう。
価格

3

ルーミー同様の2WDのNA車150万円台中盤〜、ターボ車180万円台中盤という価格はこのクラスとしては標準的。「ルーミーとトールのどちらでもいい」というなら、トヨタとダイハツそれぞれで商談し、安い方を買うというのも手だ。
国沢 光宏
国沢 光宏
自動車ジャーナリスト
東京中野生まれ。ベストカー編集部員を経てフリーに。得意分野は新車の評価の他、自動車企業の分析、新技術の紹介など。自動車雑誌への寄稿をメインに、インターネットメディア、ラジオやTVのコメンテーターも。業界の話題を素直に紹介する手作りの個人Webサイトはいろんな意味で人気(アンチの数も多い)。大型免許とけん引免許、1級小型船舶免許所有。2005年アジアパシフィックラリー選手権シリーズに参戦。ラリージャパン(WRC)の参戦経験も持つ。趣味はクルマとバイク、ボート、スキー、ダイビング。弱点は球技(特にゴルフ)。youtube「国沢光宏」チャンネルに出演中。Webサイト「自動車評論家 国沢光宏」を運営している。
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