2023年2月
■2023年2月
BMWは、コンパクトSUVの「X1」をフルモデルチェンジして、2023年2月17日に発売した。
第三世代目となる新型X1は、内外装ともに力強くもモダンで、シンプルながらも洗練されたイメージに仕上げている。また、BMWカーブドディスプレイの採用や、iDriveコントローラーの廃止など、ユーザーインターフェースにおいても大幅なデジタル化を実施した。
エクステリアは、BMW特有の正方形に近い大型キドニーグリルや、BMWデザインの意匠のひとつである環状のシグネチャーを2回繰り返すツインサーキュラーを進化させたアダプティブLEDヘッドライトを採用。また、水平方向のキャラクターラインや立体的なLEDリアコンビネーションライト、ドアハンドルをドアパネルと一体化させたフラッシュハンドルなどを装備した。
インテリアでは、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化して、大型化を図っている。タッチ操作による操作性を高めたBMWカーブドディスプレイを採用するとともに、シフトレバーを廃止してセンターアームレストに操作系を集約した。リアは40:20:40分割可倒シートを搭載して、大人3名乗車時には540リッター、リアシートを前方にすべて倒すことで最大1600リッターのラゲッジスペースを確保した。
パワートレーンは、最高出力150kW/5,000rpm、最大トルク300Nm/1,450-4,500rpmを発揮する2.0リッター直列4気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジンを搭載、7速ダブルクラッチトランスミッションと組み合わせて、燃料消費はWLTCモードで12.9km/L、JC08モードで14.3km/Lと公表されている。
そのほか、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)やレーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)、レーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロストラフィックウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などを標準装備した。
ラインナップは、モダンなイメージを保ちつつエレガントに仕上げたxLine(エックスライン)と、スポーティさを強調したM Sport(エム・スポーツ)の2種類を設定している。
■2023年5月
BMWは、コンパクトSUV「X1」のラインアップにディーゼルエンジン搭載モデルの「xDrive20d」を追加設定して、2023年5月26日に発売した。
「xDrive20d」は、最高出力110kW/4,000rpm、最大トルク360Nm/1,500-2,500rpmを発揮するという2.0リッター直列4気筒BMWツインパワーターボディーゼルエンジンを搭載。このエンジンに、7速ダブルクラッチトランスミッションと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせて、燃料消費率はWLTCモードで19.5km/L、JC08モードで22.6km/Lと公表されている。
■2023年9月
BMWは、コンパクトSUV「X1」のラインアップに「M35i xDrive」を追加設定して、2023年9月26日に発売した。
BMW M社が開発した「M35i xDrive」は、本格的なサーキット走行で培われた同社の技術を活かして走行性能を高めたMパフォーマンスモデルだ。
エンジンは最高出力233kW(317PS)、最大トルク400Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジで、そこにMスポーツブースト機能付き7速ダブルクラッチトランスミッションや4輪駆動システムxDrive、フロントアクセルに組み込まれた機械式リミテッドスリップ・デファレンシャル、アダプティブMサスペンションなどを組み合わせている。
デザインでも、Mパフォーマンスモデルであることを主張。Mロゴ付きの垂直な二重バー装備のBMW Mキドニーグリルやブラック仕上げのMエクステリアミラーキャップ、4本出しのテールパイプ、19インチMアロイホィール、Mドアシルトリム、Mペダル、パドルシフト付きMレザーステアリングホィール、照明付きMスポーツシートなどを採用して、既存のX1モデルとの差別化を図っている。