BMW 1シリーズ ハッチバック 「やせ我慢がお好きなら…」のユーザーレビュー

RT141N14 RT141N14さん

BMW 1シリーズ ハッチバック

グレード:116i Mスポーツ_RHD(AT_1.6) 2013年式

乗車形式:レンタカー

評価

3

走行性能
3
乗り心地
2
燃費
4
デザイン
3
積載性
3
価格
3

やせ我慢がお好きなら…

2023.3.27

総評
代車として2014年式・走行約72000kmの個体を5日間ほど(実質2日)お借りしました。
全体的には以前お借りした初代(E87型)116iに通じるものがあり、パワートレイン以外は印象も似たようなところです。それはすなわち、RWDらしさがいまいちの操縦感覚も同じということですが…。
満足している点
実用面で必要十分な性能と洗練性を備えたパワートレインをプレミアムCセグメントとして不足ない質感の内外装で包んだところは、BMWらしいソツのなさが窺えます。
不満な点
動力性能では正当化できない乗り心地の悪さと、周りのダイヤルを回すだけでも勝手に反応してしまうiDriveのタッチパッドは馴染めませんでした。
デザイン

3

後期型(LCI)では収まりがよくなりましたが、意図的に垢抜けないデザインにされたと思しきヘッドライトユニットなどに代表される細部は3シリーズとの格差を強調するためでしょうか。
ただF系のBMW車に共通する、歩行者保護のためとはいえ不自然な「2段ボンネット」は、このF20型ではあまり目立たないように思います。
走行性能

3

エンジンは1.6L直列4気筒DOHCターボのN13B16A型で、最大出力とトルクはそれぞれ136PS/4400-6250rpm・22.4kgf-m/1350-4300rpmです。車重が1430kgもあるのにメーター読み100km/hはトップの8速で約1700rpmという低さですが、少し右足に力を込めるだけで間髪入れずに6速まで落としてくれるためパーシャルスロットルで済む範囲の加速はまずまず機敏です。全開にすると4000rpm以上ではスペックどおりの頭打ち感が出てきますが、高速道路でも余裕の追い越し加速を求めるのでなければ実用上の不足はないと思います。


トランスミッションはZFの8HP型8段ATです。BMWに載る8HPは制御の優秀さで定評がありますが、同じATを組みあわせるF30型320dよりも動力性能では不利なこの116iでも燃費を気にしていたずらに低回転に抑えつけないことには変わらず、機敏にシフトダウンするアルゴリズムは実用域のドライバビリティに貢献していると思います。シフトパドルは付いていませんでしたが、レバーを左に倒すだけでスポーツモードに入るとともにシフトダウンしてくれるので、操作性も悪くありません。


4輪ベンチレーテッドディスク式のブレーキは、ちょっと踏んだだけで反力も増えず唐突に制動力が立ち上がるいわゆる「カックン」で、滑らかな減速は難しいです。


パワーステアリングは電動式(EPS)で、以前お借りしたF30型3シリーズで気になった人工的なセルフアライニングトルクは感じとれなかったものの、アイドリングストップからの再始動でビクンと揺れるあたりはちょっと仕上げが甘い印象を受けました。


サスペンションは前がダブルジョイントストラット式で後が5リンク(マルチリンク)式です。極太の後輪が踏んばって前輪の舵角で曲げていくFWD的な感覚は初代のE87型やF30型3シリーズ同様でした。


視界については特に気になるところはありませんでしたが、E87型に比べると多少窓が狭い感じを受けました。
乗り心地

2

タイヤはブリヂストンのPOTENZA S001(2015年製造)を履いていました。前225/45R17・後245/40R17というサイズ設定はE36型M3C(3.2L)と同じで、それと車重はほぼ同じでパワーは半分以下(!)とあってはいかにMスポーツ版とはいえ正直やりすぎ以外の何物でもないと思います。ちなみにランフラットが標準のはずですが、見たところそのような記載はありませんでした。また空気圧を確認し損ねたので、印象は参考までということでご了承願います。


車検証記載値上の前後軸重は前740kg・後690kgで前後重量配分は52:48とほぼ均等です。
立派なサイズのタイヤにローダウンのサスペンションとあって、走っている間は速度を問わず始終上下に揺すられます。倍以上もパワーのある私のM3Bのしなやかでフラットな乗り心地と比べると、スポーティさをはき違えているのでは?と思わざるを得ません。
騒音については気になるところはありませんでした。エンジン音もターボの消音効果が効いているのかE87型のN43B16A型のような雑な感じもなく、直4としては十分滑らかな部類かと思います。


シートは電動でサイドサポートの幅を調整できるスポーティなもので、特に気になるところはありませんでした。
ステアリングホイールは1~2cmながら左にオフセットしている上にリム径もF30型同様に直径方向30mm・前後方向は40mmほどもあり、どうしてこんなに太くする必要があるのか理解に苦しみます。
積載性

3

大した荷物は積んでいませんが、ボディサイズ相応といったところかと思います。
燃費

4



85.8kmと短いながら割合はだいたい高速2/3・市街地1/3とダウンサイジングターボ車にとっては有利な使い方だったためか、ハイオクガソリンを7.40L給油して満タン法での燃費は約11.6km/Lと出ました(エアコン半分ほど使用・アイドリングストップはほぼ常時作動)。
燃料タンク容量は52Lと、E87型よりも若干ながら大きくなっています。
価格

3

新車当時の348万円という価格は基準車の40万円増しですが、Mコスプレと硬いだけのローダウンサスにそんな大枚を叩くくらいならあと20万円ほど足して普通の120iを買った方がよいのではというのが正直なところです。
故障経験
短期間の使用にて、不具合はありませんでした。

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