BMW 1シリーズ ハッチバック 「FF化で何が変わったか」のユーザーレビュー

FF化で何が変わったか

2019.11.16

総評

愛車D4から、秋の虫がずっとへばり付いて鳴いてるような妙な音がし続けてたんで、整備中にこの新型に試乗させてもらった。
トラブル？が多くて、また家内の不評を買ってしまった…ｗ

そんでメインテーマの1シリーズのFF化は、客観的には商品力が上がって、成功したと言えるんじゃないかな。
世界的な傾向とは言え、ミニマムサイズのはずが大型化で全幅1800ミリを超えてきたのは、そろそろ日本の道路事情的にどうかと思うけど。
スペックや入力への反応も問題なく、FRにこだわりがなけりゃ十分満足できる出来だろうね。

クルマの成り立ちがいいだけに、個人的にもダメ出しするような評価じゃないんだけど、慣れた感覚から来るちょっとした「違和感」は、どうしても気になってしまう。
乗ってるうちに慣れるだろうと思えるくらい些細なものなんで、条件が合えば普通に購入対象にできる内容なんだけど、「駆け抜ける喜び」はこのクルマにあるのか？という個人的に根源的な部分が、どうにも刺さってこなかったのよねぇ…

2シリーズグランクーペがFFベースで発表されたけど、これらのBMWのFFが営業的に成功するかどうかは、今後のBMWの方向性を決定するかも知れない。
ミニはもう少し楽しく走れるFFだったと思うんで、そこんとこをもっと突き詰めて欲しいかな。
そして奇しくも同時期のデビューとなった、NEWゴルフと互角以上に戦えるのかどうか、注目したいもんです。

満足している点

初代、先代のデザインは個性的というかブサカワというか、必ずしも衆目が一致してカッコいいと言えなかったけど、今回は最近のBMWのデザインラインに則ったシャープなものになった。
安全性能や音声認識、大型ナビなど、上位クラスと同等の機能も装備し、さらにFF化によってスペースユーティリティも向上して、ゴルフやAクラスといったライバルたちに劣らない使い勝手の良さも確保して、安っぽさもなくなってる。
エントリーモデルとして、評価できる存在になってきたんじゃないかな。

不満な点

やはり個人的にはリアの重みを感じさせない、FF特有のハンドリングは好みじゃないかなぁ…
いや、ちゃんと曲がるんだけどね。
それにどこに原因があるのか分からないけど、何となく楽しくない。
クルマとしての出来は非常にいいんだろうけど、こればかりは好みの問題というか…
それとこれもまた個人的な印象だけど、フロントフェースが笑ったブタに見えるのもちょっとねぇ…。
まぁ、選択肢から外すほど酷くはないけど。

デザイン

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走行性能

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1.5L直列3気筒エンジンは、同じBMWの4気筒以上のエンジンに比べると、サウンドはやや雑味があって上質とは言い切れない。
しかし軽量化と低回転から効いてくるターボと、ピックアップの良さによって、思い通りにパワーが得られるあたりさすがBMW。
問題はFF化によるハンドリングへの影響だけど、2シリーズツアラーのアンダー傾向を考えると、かなり改善されてるんじゃないか。
FRの上位クラスと比べると、やはり重量配分の不利から乗り味の感覚も異なっていて、もう一歩と思えるけど、楽に意図通りに近いラインを取れるんで、BMWを名乗るには十分許容範囲じゃないかと思う。
…が、前輪だけでのターンに対しては、個人的には違和感を感じてしまうのよねぇ…

乗り心地

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Mスポーツだけに固めだが、ショックの収まりは良好で不快さはない。
大型化とFF化によって室内空間が拡大して、とくにリアシートの余裕は3シリーズ並みになった。
インテリアのデザインは最近のBMWの新型と共通で、ナビの大型化、音声認識など、最近のトレンドはしっかり取り入れており、使い勝手は大幅に向上したように思う。
（地味に助手席ドア側のエアコン吹き出し口が、シートに向いて設置されたのも、最近のBMWのトレンドで好印象）
しかしデザインはほぼ同じなのに、質感をわざわざダウングレードさせてるのは、ヒエラルキーを表現してるのかも知れないけどちょっと残念かな。

積載性

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ボディ大型化の割に幅や奥行きはあまり変わらないように見えるが、床面が引き下げられたためか旧型より20Lの容量増らしい。

燃費

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価格

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故障経験