2022年4月
■2022年4月
アウディ ジャパンは、アウディA3シリーズのハイパフォーマンスモデルとなる「RS3スポーツバック」を2021年11月27日に発表、2022年4月下旬より発売する。
4年ぶりのフルモデルチェンジで3代目となるRSスポーツバック。アウディスポーツ社が手掛けるプレミアムスポーツであり、公道でもサーキットでもハイレベルのドライビングが提供される。
パワーユニットはオールアルミ製の2.5リッター直列5気筒TFSIガソリン直噴ターボエンジンにデュアルクラッチトランスミッションの7速Sトロニックとクワトロシステムが組み合わされる。最高出力400ps、最大トルク500Nmのスペックは先代に対して20Nmアップを実現しており、0-100km/h加速タイムは3.8秒をマークする。コンパクトかつ軽量な電子油圧制御式の多板クラッチを用いたクワトロシステムは、前後アクスルにトルクを可変配分することによって駆動力を路面に伝達し、高い高速安定性とすぐれた操縦安定性に貢献する。
さらにRS3では、アウディとしては初めてクワトロシステムに「RSトルクスプリッター」を採用した。リヤアクスルに組み合わされる電子制御式の湿式多板クラッチは左右のリヤホイール間で駆動トルクを可変配分し、走行状態に応じてシステムはコーナー外側の後輪トルクを増加。これによりコーナリング中はリヤの外側により多くのトルクを配分することでアンダーステアを解消する。一方、直進時はリヤの左右ホイールに均等にトルクを配分する。巡航する場面ではリヤの2つのクラッチを解放することでフロントアクスルのみにトルクを伝え、燃料消費を抑える。
RSトルクスプリッターの採用によって「アウディドライブセレクト」には従来のコンフォート、オート、ダイナミック、インディビジュアル、エフィシェンシーの各モードに加え、リヤアクスルに配分されるトルクをリヤ外輪に100%配分してドリフトを容易にする「RSトルクリヤ」と、セミスリックタイヤに対応し、サーキット走行に適した「RSパフォーマンス」を追加。このモードではトルクスプリッターがアンダーステアおよびオーバーステアを最小限に抑制する特性となり、狙った走行ラインを外すことのないスポーティな走りが得られるという。なお、ニュルブルクリンク北コースのラップレコードは、コンパクトクラス最速となる7分40秒748を記録している。
足まわりは専用開発されたショックアブソーバーとバルブシステムを装着したRSスポーツサスペンションを標準装備。オプションでRSダンピングコントロールサスペンションを用意する。運転状況やドライブセレクトで選択されたモードに合わせて、4つのショックアブソーバーが連続的かつ個別に調整し、快適性やスポーツ性を高いレベルでバランスさせたという。
エクステリアはフロントにワイドなRSバンパーを装着。シングルフレームにはハイグロスブラックのハニカムグリルを組み合わせた。また、フラットなウェッジシェイプLEDヘッドライトと、LEDリヤコンビネーションダイナミックターンインジケーターを標準装備。フロントホイールアーチ後方にエアアウトレットを新設。フロントトレッドは30㎜、リヤトレッドも10㎜ワイド化されている。リヤにはRS専用リヤバンパーと楕円形テールパイプが装着される。
インテリアもスポーツ性を強調するRS専用コンポーネントを装着。メーターパネルには12.3インチディスプレイの「アウディバーチャルコクピットプラス」を標準装備し、RS専用のシフトインジケーター(マニュアルモード時に作動)は、グリーン、イエロー、レッドと色を変えながら点滅して理想的なシフトアップタイミングを知らせる。センターの10.1インチタッチディスプレイには、クーラント温度、エンジン温度、トランスミッション温度、Gメーターなどを表示する。さらにRSスポーツマルチファンクションレザーステアリングやカーボンアトラスのデコラティブパネル、RSロゴのエンボス加工が施されたRSスポーツシートなどを標準装備する。
なお、新型RS導入を記念して、50台限定の「RS3スポーツバックファーストエディション」をオンラインのみで予約販売する。このモデルはRS3スポーツバックをベースに装備を充実させた仕様となる。
限定モデルのオンライン予約は2021年11月27日15時から同年12月13日10時までの期間中、アウディジャパンの公式ウェブサイトにて申し込みを受け付け、抽選により決定する。RS3スポーツバックファーストエディションの車両本体価格は907万円。最初の抽選は同年12月15日に行われる。
2022年8月23日には価格改定を実施した。